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模式産地?のヤマトカワニナ 投稿者:D.pulicaria 投稿日:2024/12/21(Sat) 23:05 No.1066

浜大津付近で徒手採集したカワニナ類です。
上段左三つはヤマトで良いと思うのですが、上段右はトキタマでしょうか?
下段に関しても全く分からず、教えていただければ幸いです。
前回瀬田川で採ったイボよりも顆粒が目立つような気もしますが見当がつきません。
よろしくお願いいたします。

Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - D.pulicaria   2024/12/21(Sat) 23:06 No.1067
画像を添付し忘れていました。こちらです。
Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - D.pulicaria   2024/12/21(Sat) 23:21 No.1068
胎殻はヤマト3個体からのみ得られました
Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - 西村   2024/12/22(Sun) 14:53 No.1070
左上はヤマトで合っていると思います。浜大津付近は模式産地と推定される場所です。
下左はタテヒダだと思います。下右はちょっと親殻だけで言及するのは怖いですが、こちらもタテヒダかなと思います。
右上ですが若い個体なため、特徴がはっきりしないところもありますが、縦肋が3つの顆粒で構成されていそうですし、
螺層角も広めで丸っこいので、ヤマトカワナかなと思います。変遷表のトキタマの解説欄に書いているのですが、
ヤマトカワニナ(肋型)≒トキタマカワニナの関係。肋型(縦肋)ぽくてもトキタマではないのが一部にいるという意味です。

南湖・瀬田川にはヤマトしかいないと、一部に単純化している人がいるので、この場を借りてメモ的に私見を書かせてもらいます。
トキタマカワニナの記載論文 https://brill.com/view/journals/ctoz/92/1/article-p1_001.xml
Figure 6 に大津は結節型(青)のみになっていますが、先の右上のような肋型(紫)とも言えそうな個体がいるということです。
この論文によると、トキタマは南湖・瀬田川には分布しないことになっていますが、肋型(紫)は南郷で確認されています。
しかし、遺伝解析ではヤマトしか見つかっていないことから、南郷の肋型はヤマトとされています。

単純な分布同定をすれば、南湖・瀬田川にトキタマは分布せず、肋が明瞭にあろうがトキタマそっくりであろうがヤマトです。
ただ、南郷で遺伝解析されたのはたった5個体(Figure 6は形態雌10個体)です。それがトキタマは分布しないという根拠になるのかです。
形態上はトキタマとしか言いようがない個体を、でも瀬田川で捕れたのでヤマトだね。という変換は根拠薄弱だと思っています。
その理屈から言えば、北湖で捕れたトキタマと思われる個体も、ヤマトの疑いがあるということになります。

同定を遺伝子に重きを置くならば、形態では全てのカワニナ属が同定不可ということになります。分類は形態で整理されています。
誰でも容易に全ての個体の遺伝子が調べられる状況ではない現状では、ひとまず同定は形態に重きを置くしかありません。
その場合に南郷で形態から、トキタマと思われる個体は、トキタマとしておくしかないのです。逆にヤマトだと主張するならば、
全ての個体を遺伝子解析をして根拠を出すべきでしょう。それでも南湖・瀬田川にトキタマがいない悪魔の証明にはなりません。
Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - D.pulicaria   2024/12/23(Mon) 09:32 No.1071
西村さん、丁寧な解説ありがとうございます。
英語が苦手でまだ全て読めたわけではありませんが、分布が被っているため安易に断定するのが危険であることは理解できました。
こぼれ話でも様々な形態のヤマトが紹介されておりカワニナの分類は恐ろしいです。
今回採集したカワニナ類は写真の時点で既に茹でた後でしたので、若い個体に関しては勿体無いことをしました。今後気になる個体は成長させて観察するのも良いかもしれません。
同定していただき助かりました。
カワニナの同定依頼 投稿者:D.pulicaria 投稿日:2024/11/17(Sun) 21:05 No.1037

12月まで待てず、釣りも兼ねて瀬田川で一時間ほどカワニナ採集をしてきました。
写真がとても見づらいのですが、簡易同定していただければ幸いです。
1枚目イボカワニナ
2枚目ハベカワニナかと思っているのですがどうでしょうか…?
たも網採取で行ったので採集深度は0〜1mくらいです。
採っているときは「これも形が少し違うから別種かもしれない!」と思っていましたが家に帰り確認すると2種類だけのように見え、多く持ち帰り過ぎたと後悔しました…

Re: カワニナの同定依頼 - D.pulicaria   2024/11/17(Sun) 21:06 No.1038
2枚目です。
上のコメントで深度が文字化けしていますが、0〜1mです。
よろしくお願いいたします。

無題 - D.pulicaria   2024/11/17(Sun) 21:26 No.1041
追記
2枚目ハベではなくチリメン系でしょうか
Re: カワニナの同定依頼 - 西村   2024/11/18(Mon) 00:34 No.1042
No.1037はイボカワニナで合っていると思います。
一番左は殻口を真正面に置いて、殻頂を後ろに倒さない写真があると、もしかするとタテヒダカワニナかもしれません。
写真はフラッシュ撮影をおすすめします。ない場合は強い光を当てるとピントが合いやすいです。
No.1038は全てカワニナだと思います。カワニナ図鑑のサイトでは、チリメン系はもうなくなっています。
また、瀬田川でハベカワニナは今のところ見つかっていません。何か古い文献を参考にされていますか?
Re: カワニナの同定依頼 - D.pulicaria   2024/11/18(Mon) 09:18 No.1043
西村様、同定と丁寧な解説ありがとうございます。
ハベはぱっと見で図鑑の個体と似ていたので書いていました。
その後詳しく項目を読んでいるうちに瀬田川に分布していないことに気づいたので追記した次第です。
1枚目左の個体に関してはまた撮影し直して貼らせていただきます。
貝類に関しては知識が全くないのでこのような写真からでも種類を見分けられる方々は本当に尊敬します…個体差も大きいので自分だけで正解へ辿り着けるようになるには時間がかかりそうです。
冬のカワニナ採集 投稿者:D.pulicaria 投稿日:2024/11/15(Fri) 11:55 No.1034

こんにちは、こぼれ話やカワニナ図鑑を拝見し琵琶湖のヤマトカワニナなど見た目が特徴的な種類を実際に見てみたいと感じました。12月に京都府から湖西までサイクリングを考えており、そのついでに湖西でカワニナを採集してみたいと思います。
胴長を持っていないので長靴を履いて20cmほどの網で採集することしかできませんが、冬季もそのような方法で採集は可能でしょうか?種類によっても異なるとは思いますが、どのような環境を探せば良いかなどアドバイスお願いいたします。

Re: 冬のカワニナ採集 - 西村   2024/11/15(Fri) 23:21 No.1035
ありがとうございます。採集は https://tansuigyo.net/a_biwae/k-02.html に記しています。
「平服+徒手」や「平服+たも網」ですね。たも網は滋賀県漁業調整規則を注意して下さい。
カワニナ類は冬季でも同じところにいますが、夏場よりも石の下や砂の中などに隠れていることが多くなります。
また、昼間は全く見られなかったが、夜間に行くと石にたくさん付いていることもあります。
琵琶湖岸は風が強いと、波でかなり荒れるため、長靴では厳しいかもしれません。
ヤマトカワニナであれば港内のような穏やかな場所でも見られるため、そうしたところを覗いて探すのが良いと思います。
Re: 冬のカワニナ採集 - D.pulicaria   2024/11/15(Fri) 23:51 No.1036
西村様、アドバイスありがとうございます。
琵琶湖は何度も訪れていますが、これまでカワニナや漂着した貝類は完全にスルーしていました。
どのような種類が見られるか今から楽しみで仕方ありません。安全に気をつけつつ色々なポイントを探してみようと思います。もし採集できましたらまた投稿させていただきます。
カワニナ同定依頼 投稿者:名無し 投稿日:2024/07/28(Sun) 23:11 No.1027

こんばんは
自宅にある池に以前からうじゃうじゃいるカワニナですが、これは何カワニナでしょうか?
よろしくお願いします
採取地は福島県とだけ

Re: カワニナ同定依頼 - 名無し   2024/07/28(Sun) 23:13 No.1028
反対側です
Re: カワニナ同定依頼 - 西村   2024/07/29(Mon) 00:33 No.1029
広域分布するカワニナ種群(分布でキタノカワニナ)だと思います。
下の「Re: カワニナの同定C - 西村 2024/03/25(Mon) 23:11 No.1019」をご笑覧下さい。
遺伝子>分布>形態という識別で言えば、分布が福島県であれば、キタノカワニナだと思います。
そのうちさわだ君が整理してくれると思いますが、形態差異はほぼ無いため、整理後に殻形態の写真だけで、
こういう特徴があるから、これは何々だったんだね、と再同定できることは無いかもしれません。
移入の疑いも考えると、カワニナ種群としておくのも良いと思います。
Re: カワニナ同定依頼 - 名無し   2024/07/30(Tue) 06:55 No.1030
〉西村さん
ありがとうございます
2枚貝の同定依頼 投稿者:名無し 投稿日:2024/07/14(Sun) 14:41 No.1023

こんにちは
いつもタナゴ釣りしてる栃木の某用水路にある2枚貝なのですが、これは何の貝でしょうか?
よろしくお願いします

Re: 2枚貝の同定依頼 - 西村   2024/07/15(Mon) 07:55 No.1024
私にはとても難しいです。カワシンジュガイかタテボシガイだと思いますが、前者を私は捕った経験がありません。
そのためカワシンジュに関しては知識だけですが、両者は科レベルで異なるほど離れていますが、
外形は典型的な個体を除いて非常によく似ています。非典型的な個体は殻の内側の形態や軟体部の確認が必要です。
カワシンジュはサケマスが棲むような綺麗な水で、殻が半分くらい出て生息していることが多いようです。
タテボシは平野部の少し濁る程度の水で、殻が7〜10割ほど埋まった状態で生息していることが多いです。
カワシンジュと比べると殻がやや厚く、後背縁に弱い翼状突起があるので、おそらくタテボシかなぁとは思います。
Re: 2枚貝の同定依頼 - 名無し   2024/07/15(Mon) 11:04 No.1025
〉西村さん
ありがとうございます
いろいろサイトを見て、同定を試みたんですがさっぱりわからなくて
〉平野部の少し濁る程度の水で、殻が7〜10割ほど埋まった状態
この条件には当てはまるので、タテボシで合ってるかなと思います
記事No. 暗証キー

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