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琵琶湖北湖のカワニナ 投稿者:れぴ 投稿日:2025/04/20(Sun) 19:45 No.1084

琵琶湖でカワニナを探してきました。
北湖でチクブカワニナを探しているときに出会ったカワニナです。
左2つはチクブでしょうが、一番右はカゴメ系のように思えてなりません。
ぜひご意見をお伺いしたいです。

Re: 瀬田川のカワニナ - れぴ   2025/04/20(Sun) 19:51 No.1085
瀬田川洗堰上流のカワニナです。タテヒダカワニナかと思いましたが、宜しいでしょうか。
Re: 琵琶湖北湖のカワニナ - れぴ   2025/04/20(Sun) 20:12 No.1086
琵琶湖北湖のカワニナです。
一番左はおそらくチクブですが、他の個体が分かりません。
左から2番目はイボ、その他はオオウラだと思いました。
ぜひご意見をお伺いしたいです。

Re: 琵琶湖北湖のカワニナ - れぴ   2025/04/20(Sun) 21:20 No.1087
これで最後です。
タテジワカワニナの模式産地近くで採取した個体なのですが、タテジワカワニナの可能性がありますでしょうか。
宜しくお願い致します。

Re: 琵琶湖北湖のカワニナ - 西村   2025/04/20(Sun) 22:21 No.1088
先週末に続いて今週末も琵琶湖でカワニナ捕りうらやましいです。湖ですが沼にハマって下さい。
スマホでの撮影ですが、白背景だとカワニナ類は黒っぽい塊になって、補正しても自然な色が出ません。これは同定をより難しくします。この場合はフラッシュ撮影か強い光を当てると、自然な色になる場合があります。また、屋外の自然光で黒背景の場所へ置き、普通に撮ると自然な色が出やすいです。No.1086はそれに近いです。
No.1084の左2つはチクブカワニナで合っていると思います。一番右はかなり難しいです。ざっくりイボとヤマトの要素があるように見えます。こうした場合に交雑だとすれば逃げられるのですが、生体だけでの同意の限界でしょう。胎殻を確認したいところです。
No.1085は不鮮明な部分があるために難しいです。鮮明で自然な色に撮り直したり、胎殻が確認できれば、また違った回答をするかもしれませんが、この画像だけでしたら、左から1・4・6はタテヒダカワニナ、それ以外はイボカワニナだと思います。
No.1086の一番左はヤマトカワニナだと思います。チクブカワニナよりも殻口のうねりが弱くて顆粒が弱いです。他はイボカワニナだと思います。
No.1087はタテジワカワニナで合っていると思いますが、模式標本と比べると随分と違うため、これが本当にタテジワカワニナへ含めて良い集団なのかは、まだわかっていないというのが現状です。 https://tansuigyo.net/m/diary.cgi?no=1938 をご笑覧下さい。
Re: 琵琶湖北湖のカワニナ - れぴ   2025/04/20(Sun) 23:21 No.1089
返信ありがとうございます。
カワニナの写真撮影、なかなか難しいです…一応、No.1085の露出を上げた写真を添付しておきます。
イボカワニナの変化範囲がなかなか掴めません。数を見るしかないのでしょうね…
タテジワについてなのですが、添付していただいたページを拝見してから、模式産地と思われる場所に行ったのですが、この4匹しか取れませんでした。黄色枠内の筈なのですが…
胎殻についてなのですが、飼育しているとしばしば稚貝が生まれますが、稚貝ではなく胎殻を観察する理由など、何かありましたら教えていただきたいです。

Re: 琵琶湖北湖のカワニナ - 西村   2025/04/21(Mon) 20:02 No.1090
スマホは限界があります。私も現行iPhone13とAndroid複数を使いましたが、小さな画面ではそれなりに見えても、細部を確認しようとすると、ザラザラで無理というのが良くあります。露出を上げて貼って下さった画像は、色はだいぶわかりやすくなりましたが、殻底肋は何本かな縦肋の顆粒は何個かなと数えようとすると、不鮮明で数えられても不正確な可能性もあります。そうしたことを避けるために、デジカメでフラッシュ撮影する必要が出てきます。デジカメ持っていないということでしたら、屋外の自然光で黒背景の場所へ置き、細部が写るように撮ると良いと思います。
No.1085の左から2番目は、不鮮明なところと付着物が多くて断定は無理ですが、ヤマトカワニナかもしれません。いわゆる貝屋さんの中には、貝殻の付着物は全て落として、綺麗にしないと細部が確認できないため、同定は出来ないという方もいます。
イボカワニナは変異幅が極めて広く、生体殻だけでは厳しいものがあります。数を見たつもりの私ですら掴めません。
タテジワはご笑覧下さっていましたか。4匹は日淡こぼれ話でいうところの中途半端な個体です。模式産地にもそうした個体はいました。
親貝が保育している最大の胎殻(=胎児殻)と、産出直後の稚貝は形態にあまり差はないかもしれません。複数飼育している場合は、どの個体の稚貝かを特定することは無理で、1個体ずつ飼育するしかありません。それが雄や、精子を受け取っていない雌、寄生虫に侵されている雌は、いつまで経っても産出しません。また、年中産出しているわけではありません。胎殻は親貝の体の一部で、稚貝は独立した個体です。それを同じものとして扱うのは議論のあるところでしょう。
胎殻は主にクロダカワニナが1961年に記載されたときに、カワニナとの比較形質として重要視されました。その違いは胎殻の大きさ、形態、数です。稚貝からは親貝が保育する数がわかりません。その後にハベカワニナなど胎殻を確認しないと、同定が出来ない種類も記載されるようになりました。それに従うとカワニナ属は胎殻を確認しないと、真の同定は完了していないことになります。
Re: 琵琶湖北湖のカワニナ - れぴ   2025/04/21(Mon) 21:25 No.1091
ご丁寧にありがとうございます。やはりスマホでは限界がありますね。まして私の使っているスマホはiphone8なので尚更…笑
カワニナの同定では稚貝を見るだけでいいのならば楽だと思っていましたが、保有数も関係してくるであればこの方法は使えないですね。次に取るときは頑張って胎殻を見てみたいと思います。
琵琶湖北岸のカワニナ 投稿者:れぴ 投稿日:2025/04/13(Sun) 18:40 No.1074

琵琶湖北岸の浅場の礫で採取したカワニナ類です。大量に生息しており、一分もすれば素手で30匹は取れるほどの量でした。一番左がタテヒダ、左から2番目から右から2番目までがヤマトだと思いました。一番右はよく分かりませんでした。
ぜひ正体が知りたいです。宜しくお願いします。

Re: 琵琶湖北岸のカワニナ - れぴ   2025/04/13(Sun) 19:53 No.1077
こちらは真横の砂泥で採取したカワニナ類です。
タテジワかイボかな?と思ったのですが…

Re: 琵琶湖北岸のカワニナ - れぴ   2025/04/13(Sun) 23:50 No.1078
これで最後です。
琵琶湖北湖の岩壁に生息していました。
全てトキタマのように思いましたがよく分かりません。

Re: 琵琶湖北岸のカワニナ - 西村   2025/04/14(Mon) 06:37 No.1079
閑古鳥が泣き叫ぶ当板ですが、ご投稿くださってありがとうございます。琵琶湖のカワニナ類に興味を持ってくださっただけで私は嬉しいです。同定には胎殻などの確認が必要なため、少し精度が下がることをご理解ください。こちらにまとめて書かせてもらいますね。
No.1073はイボカワニナだと思います。付着物で汚れているため、顆粒(ぶつぶつ)の間が埋まって、平滑に見えていると思われます。イボにしては少し細めなのは気になります。
No.1074の一番左はイボカワニナだと思います。螺層角が広い若い個体だと思います。2番目から右から2番目までは、ヤマトカワニナで合っていると思います。ただ、北岸は良く似たトキタマカワニナやチクブカワニナがいて、形態が重なるような個体もいるため、断定するのは難しいです。一番右はカワニナ種群だと思います。殻底肋が多いです。分布からカワニナとしても良いと思います。
No.1077は付着物で殻の特徴がだいぶ消えているので難しいですが、イボカワニナで合っていると思います。2~3番目はヤマトカワニナぽさもあるので交雑の疑いもあります。
No.1078は左から1~4番目はトキタマカワニナで合っていると思いますが、一番左の個体はチクブカワニナぽさもあって怖いです。左から5番目はケショウカワニナだと思います。岩壁よりは砂泥を好むので、微妙に捕れたところが違うのかな。
Re: 琵琶湖北岸のカワニナ - れぴ   2025/04/14(Mon) 07:08 No.1080
こんなにも詳しくありがとうございます…!
1073の個体を確認してみたところ、余呉湖で採取していました。琵琶湖北岸は誤りです。申し訳ございません。
余呉湖のクロカワニナはイボカワニナなどに似ると書かれていましたが、それでもイボカワニナで良いのでしょうか。(クロカワニナを認識してないので的外れなことを言っているかもしれません…)
一応、余呉湖のカワニナをもう一個体添付しておきます。
1074以降、まさかイボカワニナとヤマトカワニナが大部分を占めているとは思いもしませんでした。修行が必要ですね…

Re: 琵琶湖北岸のカワニナ - 西村   2025/04/14(Mon) 08:03 No.1082
そうでしたか。カワニナ類はほぼ分布同定なところがあるので、余呉湖だと他も検討しないといけませんね。カワニナ図鑑も読んで下さってありがとうございます。北岸クロはある程度の画一化されてまとまった形態をしていますが、余呉クロはヤマト・トキタマ・イボなどにそっくりな個体がいます。むしろ北岸クロに似た個体の方が希です。余呉湖にもイボは僅かに生息していて、胎殻を確認すればイボかそうでないかくらいは分かりますが、生体での識別は厳しいものがあります。確率的に余呉クロなのだろうなと思います。無根系統樹 https://ars.els-cdn.com/content/image/1-s2.0-S1383451723000152-els18759866_092_01_s001_text-f0005_lrg.jpg で緑色のがクロですが、余呉クロ(Lake Yogo)と北岸クロ(Nihonmatsu と Oura)は2つに分かれています。遺伝と形態の両方が異なることから、もしかすると将来的に余呉クロは、別の扱いをされていても不思議ではありません。
Re: 琵琶湖北岸のカワニナ - れぴ   2025/04/14(Mon) 18:53 No.1083
返信ありがとうございます。
図鑑を拝見しましたが、余呉湖のクロカワニナの写真を見ると、ヤマトカワニナにしか見えないような個体もありますね。なんと難しい…
遺伝子も違うのですか!こうなると本湖のクロカワニナが見てみたくなります。
琵琶湖北岸のカワニナ 投稿者:れぴ 投稿日:2025/04/13(Sun) 18:24 No.1073

琵琶湖北岸の護岸、河川流入部で採取したカワニナです。クロカワニナかと思ったのですが初心者のため自信がありません。

模式産地?のヤマトカワニナ 投稿者:D.pulicaria 投稿日:2024/12/21(Sat) 23:05 No.1066

浜大津付近で徒手採集したカワニナ類です。
上段左三つはヤマトで良いと思うのですが、上段右はトキタマでしょうか?
下段に関しても全く分からず、教えていただければ幸いです。
前回瀬田川で採ったイボよりも顆粒が目立つような気もしますが見当がつきません。
よろしくお願いいたします。

Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - D.pulicaria   2024/12/21(Sat) 23:06 No.1067
画像を添付し忘れていました。こちらです。
Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - D.pulicaria   2024/12/21(Sat) 23:21 No.1068
胎殻はヤマト3個体からのみ得られました
Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - 西村   2024/12/22(Sun) 14:53 No.1070
左上はヤマトで合っていると思います。浜大津付近は模式産地と推定される場所です。
下左はタテヒダだと思います。下右はちょっと親殻だけで言及するのは怖いですが、こちらもタテヒダかなと思います。
右上ですが若い個体なため、特徴がはっきりしないところもありますが、縦肋が3つの顆粒で構成されていそうですし、
螺層角も広めで丸っこいので、ヤマトカワナかなと思います。変遷表のトキタマの解説欄に書いているのですが、
ヤマトカワニナ(肋型)≒トキタマカワニナの関係。肋型(縦肋)ぽくてもトキタマではないのが一部にいるという意味です。

南湖・瀬田川にはヤマトしかいないと、一部に単純化している人がいるので、この場を借りてメモ的に私見を書かせてもらいます。
トキタマカワニナの記載論文 https://brill.com/view/journals/ctoz/92/1/article-p1_001.xml
Figure 6 に大津は結節型(青)のみになっていますが、先の右上のような肋型(紫)とも言えそうな個体がいるということです。
この論文によると、トキタマは南湖・瀬田川には分布しないことになっていますが、肋型(紫)は南郷で確認されています。
しかし、遺伝解析ではヤマトしか見つかっていないことから、南郷の肋型はヤマトとされています。

単純な分布同定をすれば、南湖・瀬田川にトキタマは分布せず、肋が明瞭にあろうがトキタマそっくりであろうがヤマトです。
ただ、南郷で遺伝解析されたのはたった5個体(Figure 6は形態雌10個体)です。それがトキタマは分布しないという根拠になるのかです。
形態上はトキタマとしか言いようがない個体を、でも瀬田川で捕れたのでヤマトだね。という変換は根拠薄弱だと思っています。
その理屈から言えば、北湖で捕れたトキタマと思われる個体も、ヤマトの疑いがあるということになります。

同定を遺伝子に重きを置くならば、形態では全てのカワニナ属が同定不可ということになります。分類は形態で整理されています。
誰でも容易に全ての個体の遺伝子が調べられる状況ではない現状では、ひとまず同定は形態に重きを置くしかありません。
その場合に南郷で形態から、トキタマと思われる個体は、トキタマとしておくしかないのです。逆にヤマトだと主張するならば、
全ての個体を遺伝子解析をして根拠を出すべきでしょう。それでも南湖・瀬田川にトキタマがいない悪魔の証明にはなりません。
Re: 模式産地?のヤマトカワニナ - D.pulicaria   2024/12/23(Mon) 09:32 No.1071
西村さん、丁寧な解説ありがとうございます。
英語が苦手でまだ全て読めたわけではありませんが、分布が被っているため安易に断定するのが危険であることは理解できました。
こぼれ話でも様々な形態のヤマトが紹介されておりカワニナの分類は恐ろしいです。
今回採集したカワニナ類は写真の時点で既に茹でた後でしたので、若い個体に関しては勿体無いことをしました。今後気になる個体は成長させて観察するのも良いかもしれません。
同定していただき助かりました。
カワニナの同定依頼 投稿者:D.pulicaria 投稿日:2024/11/17(Sun) 21:05 No.1037

12月まで待てず、釣りも兼ねて瀬田川で一時間ほどカワニナ採集をしてきました。
写真がとても見づらいのですが、簡易同定していただければ幸いです。
1枚目イボカワニナ
2枚目ハベカワニナかと思っているのですがどうでしょうか…?
たも網採取で行ったので採集深度は0〜1mくらいです。
採っているときは「これも形が少し違うから別種かもしれない!」と思っていましたが家に帰り確認すると2種類だけのように見え、多く持ち帰り過ぎたと後悔しました…

Re: カワニナの同定依頼 - D.pulicaria   2024/11/17(Sun) 21:06 No.1038
2枚目です。
上のコメントで深度が文字化けしていますが、0〜1mです。
よろしくお願いいたします。

無題 - D.pulicaria   2024/11/17(Sun) 21:26 No.1041
追記
2枚目ハベではなくチリメン系でしょうか
Re: カワニナの同定依頼 - 西村   2024/11/18(Mon) 00:34 No.1042
No.1037はイボカワニナで合っていると思います。
一番左は殻口を真正面に置いて、殻頂を後ろに倒さない写真があると、もしかするとタテヒダカワニナかもしれません。
写真はフラッシュ撮影をおすすめします。ない場合は強い光を当てるとピントが合いやすいです。
No.1038は全てカワニナだと思います。カワニナ図鑑のサイトでは、チリメン系はもうなくなっています。
また、瀬田川でハベカワニナは今のところ見つかっていません。何か古い文献を参考にされていますか?
Re: カワニナの同定依頼 - D.pulicaria   2024/11/18(Mon) 09:18 No.1043
西村様、同定と丁寧な解説ありがとうございます。
ハベはぱっと見で図鑑の個体と似ていたので書いていました。
その後詳しく項目を読んでいるうちに瀬田川に分布していないことに気づいたので追記した次第です。
1枚目左の個体に関してはまた撮影し直して貼らせていただきます。
貝類に関しては知識が全くないのでこのような写真からでも種類を見分けられる方々は本当に尊敬します…個体差も大きいので自分だけで正解へ辿り着けるようになるには時間がかかりそうです。
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