ニシシマドジョウですか?
琵琶湖水系です
私も過去に悩まされて混乱していました。同地域には典型的なオオガタやビワコガタもいることから、
それ以外はオオガタ(4倍体)かニシシマ(2倍体)だと思いました。遺伝的に2倍体しか見つかっていないことから、
斑紋などからオオシマそっくりの個体もいますが、ニシシマとして脳内整理をしていました。
ただ、ビワコガタとされているNIES:Bseries:428
https://twitter.com/NIES_JP/status/1527183439853547521
を拝見した時に、指摘されていたドンコ君と同じく、私もニシシマではないかと思いました。
https://twitter.com/NIES_JP/status/1532557691238854656
しかし、ミトコンはオオガタだそうです。核は公表されていないため、オオガタ♀×ニシシマ♂の疑いはあります。
オオガタ(異質4倍体)とニシシマ(2倍体)の交雑は、どれほどの頻度で起こることなのかはわかりません。
画像の個体ですが、モニターを撮影されたものでしょうか。少々粗くて確認できないところがあります。
筋肉節や骨質盤の形状がわかる、もう少し鮮明な画像があると助かります。
ニシシマにしては第1口髭がやや短いのが気になります。典型的なオオガタやビワコガタではないでしょうし、
斑紋でオオシマとも言えますが、消去法で今のところニシシマではないでしょうか。今後の解明が待たれます。
ニシシマ15、オオガタ14-15、ビワコガタ11-13、とされているため、交雑や特殊なことを考えなければ、ビワコガタ要素は無さそうです。
骨質盤の形状はやや微妙ですが、スジシマ種群よりはシマ種群だと思います。胸鰭第二軟条(第一分岐軟条)が太いのも、シマ種群らしさがあります。
よって、先述した難しいことを考えなければ、今のところはという感じで、ニシシマドジョウとしても良いと思います。
そもそもニシシマドジョウは学名が定まっておらず、基準となる模式標本や記載論文もないので、同定自体が困難なのですけどね…。
2024年3月23-24日は嶺北で、オイカワ丸さん、ヤマノカミ君、ささき君、西村で採集しました。
先週末は内山りゅうさんの撮影案内でしたが、今週末はオイカワ丸さんの採集案内です。
この日は朝から夕まで雨で、沢は少し増水して、霧や樹雨が残る状況でした。
1箇所目はオイカワ丸さん、ヤマノカミ君、西村で、日中に生息沢の撮影。
2箇所目も生息沢の撮影。オイカワ丸さん、ヤマノカミ君は胴長たも網で採集。
私は車近くでささき君が合流するを待つ。携帯の電波が悪い場所なので連絡手段がない。
私とささき君はヤマノカミ君が以前に調査して見つからなかったB沢。
B沢で2個体採集3個体目撃(計5個体)。写真はささき君が掬った個体。鱗が剥がれて傷で白くなっていました。
ということで、オイカワ丸さんとヤマノカミ君が今度はB沢へ行くことになりました。
私とささき君は土砂崩れで駄目になったと、ヤマノカミ君が言っていた場所を確認に行きました。
ここが駄目になったらもう終わりだという気持ちです。下流の方は砂で浮石環境はほぼ無くなっている。
過去に一番多く見られた場所へ入ると、砂は以前よりも多いが、土砂崩れの影響は小さいように見える。
約75mほどの区間で5個体も見られて終了。以前よりは減ったかもしれないが、多産地は維持していそうで安心。
私とささき君はB沢へ戻る。オイカワ丸さんとヤマノカミ君が、1時間半余りの採集から戻って来た。
1個体採集1個体目撃だったそうです。ここで解散となりました。お疲れ様でした。楽しかったです。
帰りは福井・滋賀・岐阜と濃霧で運転が大変でした。不思議と先週末のような筋肉痛にはならなかったので、
琵琶湖へ寄れば良かったなぁという気持ちになりました。しばらく嶺北は行かないです。やっぱり遠い。
お尋ねしたいことがあります
来週、琵琶湖へ行くので、イサザやシロヒレタビラを捕りたいんですが雨だと捕りにくいですか?
文字だけのご質問は質問掲示板 https://tansuigyo.net/cbbs/sbbs.cgi をご利用ください。よろしくお願いいたします。
質問掲示板にて、再度投稿させていただきます
2024年3月19-20日は濃尾平野と三重県でうな潜りと採集しました。
1箇所目、濃尾平野、ドライスーツ、22:21〜22:47(26分間)、336m歩いて行き、513m泳ぎ、20m歩いて戻りました。
ウナギは頭を出している1個体を目撃しただけでした。画像はウキゴリ、タモロコ、ニシシマドジョウです。
ウナギはおらず。水温7〜8℃で冷たかったです。激流区間があって制御不能になり、波消しブロックに体を叩きつけられました。
1月7日から2箇月半ほどウナギが捕れておらず、夢に出る回数も増えて来たので、そろそろ捕りたい気持ちが強いです…。
画像はフナ類(ギンブナ?)、コイ導入型、カムルチーです。動画 https://youtu.be/DNVKPSexWWs
こんばんは
先日のモツゴと同じ場所で捕まえたのですが、これはキタノメダカでしょうかミナミメダカでしょうか?
キタノメダカしか分布していない地域なので、ミナミメダカだったら間違いなく外来分布です
執拗に捜索してもこの4匹以外見つからなかったので、飼育放棄個体のような気もしますが…
よろしくお願いいたします
ただ、鰭の軟条が少しうねってたり、頭部がやや変な痩せ方なため、栄養素欠乏症ぽい感じです。
おそらく配合飼料の単食などで、骨などに異常が出た個体を、放流した疑いを持ちました。
ご想像のように飼育放棄個体のような気がしますね。
ありがとうございます
やはり飼育放棄個体でしたか。私が責任を持って最後まで面倒を見たいと思います
お久しぶりです。
受検で、投稿を控えていた間にもいくらかは川に行っていたので、かなり写真がたまっています。(高校は合格しました)
写真は2023,03,16(受験後)に採集したチワラスボです。
川自体は、河口の川幅は3mくらい最初の堰堤(アユカケは遡上できない)まで河口から20mぐらいの環境です。♀で、おなかが膨れていました。
チワラスボですが、書いて下さった生物相だと、当サイトの範囲外(塩分17‰以上)の環境に思えるのですが、
捕られた場所の塩分はわかりますでしょうか。また、河口干潟(河川内)か前浜干潟かどちらでしょうか。
範囲内だとコガネチワラスボがほとんどで、チワラスボは塩分の高い前浜干潟の印象です。
写真掲示板23年余りの中でも、チワラスボの写真は1枚だけです。愛知県でもチワラスボの報告はあるのですが、
塩分は低めの時もあるもののの、前浜干潟で捕るのを諦めた状況ですので、確認させて欲しくなりました。
アユカケは3月10日だと産卵期も終盤で、そろそろ稚魚が遡上する時期ですね。今晩でも見に行こうかな。
採集場所は河口干潟のほうで、河口から2.5kmは離れているのと、塩分はある程度舐めて確認したので大丈夫だと思います。
正直言って、チワラスボと、コガネチワラスボの違いを知らないので、ワラスボ類、という意味でワラスボと呼称しました。
できれば両種の区別の仕方を教えていただければありがたいです。
写真はたまっていた写真の続きで、
2023.09.30に同所で採集したヒイラギです。
サイズは25cmは超えていたと思います。(この個体はのちにムニエルとなりました。卵巣が見られたので多分♀。)
胸鰭と背鰭の棘が見事だったので、苦労して掃除し、今もとってあります。(昔見た図鑑で胸鰭の棘の内側の小棘が返しの役割をするとあって納得はできていませんでしたが、実物を見て、返しでなく切り裂く方の役割を持つんだな、と納得しました。)
((塩分濃度はほぼ淡水(まったく塩味は感じなかった)のになぜマハゼ(15cm超)がいたんだろうか・・・
この水系では、見たことがある限りではカジカの記録はなかったように思います。ほかの支流にも行ってみたことがありますが、カジカがいるのはこの支流のみのようです。
いるポイントでは、カジカのみが取れる(たまにアカザ(これも記録はなかった?)、トウヨシノボリが混ざる)ようなぐらいの密度で、多い所では40匹近くの個体を採集しました。環境は、浮石が多く、川岸からは伏流水が湧き出ているような環境で、水を躊躇なく口に運べるぐらいの水質でした。
コガネチワラスボなどは下記URLをご参考になさってください。
https://www.museum.kagoshima-u.ac.jp/ichthy/INHFJ_2021_010_075.pdf
重要なのは下顎髭状皮弁がコガネチワラスボ2-3-2、チワラスボ2-2-2です。数えられそうな写真はありますか。
これ https://tansuigyo.net/a_a/gao/T20121002224329.jpg は2-3-2です。
この形質も変異があるようなため、他も確認しないといけませんが、計数は重なるものが多いようです。
頭部孔器列の14と9が近接するコガネ、近接しないチワラとされていますが、No.10116を見ると近接しないように見えます。
コガネは「主に河川下流域から河口域」でチワラは「海に近い河口域や前浜干潟」とされています。
河口干潟で河口から2.5km離れて低塩分で、チワラが捕れたのは珍しいと思います。○間橋あたりかな。
たくさん写真を貼って下さってありがとうございます。クロサギ(類)はクロサギだと思います。
ギギの胸鰭は捕食者などに刺さって抜けないと、自身が困りますからね。
カジカ大卵型は山口県でしたら、在来はカジカ中卵型(河川陸封性)だと思います。
ただ、カジカ(=カジカ大卵型)も移入はあると思われます。尾鰭基底部の横帯はどんな感じですか。
塩分について、〇間橋の河川ではないのですが、(その西か東の大河川かな。)採集した河川は、河口が干拓によって埋め立てられたため、河口の標高差が少ない河川です。恐らく、昔(昭和以前でしょう。)はこのチワラスボを採集した場所も海の底だったと思います。
この付近の河川も同じように干拓によって河川の長さが数割伸びた河川がいくつかあります。(干拓によってこの川から独立した河川もあって、その河川が自分のホームリバーになっています。)そんな背景もあって、この付近の河川は、河川の長さに対し、感潮域が広い傾向にあります。
(採集河川も、河口から10kmくらいのところに堰があり、潮止になっていますが堰ができる以前は、数倍広かったと思います。ホームリバーは河川の長さの1/3が感潮域です。)
なので、低塩分ではありますが、河口からの距離の割には塩分濃度はある程度あるのではないかと考えています。
河川内で塩分17‰以下で捕れた魚であれば、日淡(川魚)と言えると思います。
ただ、魚類相が濃いめの塩分にいる魚たちばかりだなぁとは思いました。
皮弁は色々な個体や写真等を見た感じでは、コガネは長めでチワラは短めの印象です。
この個体は短めだと思いました。孔器列もチワラぽいので、同定は合っていると思います。
カジカは胸鰭軟条数14で尾鰭基底部の横帯は中間的で、この個体はカジカ中卵型(河川陸封性)だと思います。
No.10132を拝見した時に、左下は中卵型だと思いましたが、上に乗っている2個体は微妙でした。
この2個体の尾鰭基底部の横帯の写真はないでしょうか。もしかすると移入で両種がいるかもしれないです。
識別困難ではないかと思っているくらいで、正直なところ3個体がどちらかわかりません。
尾鰭基底部の横帯は、両側回遊性よりもややぼやけて薄いように見えますが、カジカよりは濃い感じです。
https://foundation.tokyu.co.jp/environment/wp-content/uploads/2011/03/bafaa747e67805084bd7ba5a79e3b285.pdf
URLの19ページがわかりやすいのですが、山口県にカジカやウツセミカジカ(=カジカ小卵型)は分布しません。
それらからカジカ中卵型(河川陸封性)ではないかと思います。
2024年3月16-17日は嶺北と琵琶湖で、内山りゅうさん、ささき君、西村で撮影と採集しました。
目的は内山りゅうさんにナガレホトケドジョウ嶺北集団の生息沢と撮影の案内です。
1箇所目は日中に生息沢の撮影。写真の場所にはいません。2箇所目も生息沢の撮影。
と言っても9個体(6個体採集・3個体目撃)です。ここならば撮れるだろうと思っていました。
3人で頑張って探すもぜんぜんいない。私がようやく1個体を目撃するも、
内山さんのカメラのセットが間に合わずに撮れず。とにかく上流へと沢を登るしかない。
600m×2は探しましたが1個体だけでした。ここはもう駄目かもしれないです…。
4箇所目はヤマノカミ君が調査して1個体を採集した場所。ささき君も一度入ったがいなかったそうです。
私は初めてなのでワクワク。4個体も目撃できましたが、内山さんは礫間から顔を出す1カットしか撮れず。
それだけではと結局ここも600m×2ほど探しました。太腿は筋肉痛の前触れで、ふわふわしていました。
5箇所目もやるしかない。ここも600m×2ほど探しました。なんと6匹も目撃できて、内山さんも撮影できました。
下山した時には17日になっていました。次行く気力はあったのですが、2人にはもういいっと言われてしまいました。
ここで解散しました。大変にお疲れ様でした。楽しかったです。
6箇所目はカワニナ撮影。イサザを見つけたので撮りました(iPhoneらしい画像)。しゃがむのも一苦労。
時間は短かったですが、密度の濃い採集でした。良い場所に連れてっていただきありがとうございます。
3箇所目ではミナミアカヒレ→二枚貝→ホクリクジュズカケという生態上のつながりが見られました。万事OKといえる環境ではなかったですが、いい感じに富栄養で、人間と水系もこのくらいでつながっていられたらよいのかな、と思いました。
嶺北ナガレは相変わらず少ないですね。他のナガレホトケはなんであんなに高密度でいられるのかむしろ不思議です。
伏流水にいて見つからないというのも無理がある気がしてきました。
写真は3箇所目のホクリクジュズカケです。もう少し待てばもっと良い色になりそうです。
こちらこそです。4個体も見られる場所が新たに分かって良かったです。
3箇所目は共生だったね。嶺北ナガレは謎多き魚です。他の日淡でも類例がないかも。
ホクジュこんなに綺麗に撮れていたんだね。iPhoneではこうは撮れない。
こんにちは。
熊本で釣った魚なのですが、これはイチモンジタナゴでしょうか?
よろしくお願いいたします。
弊ページ https://tansuigyo.net/a/link7-8.html を参考にすると、
側線は完全、口髭は極短い、背鰭分岐軟条数は8本、臀鰭分岐軟条数は8本、
分布は熊本県、背鰭基底長は短い、側線鱗数は37枚、体高比は3.36倍で、
全てイチモンジタナゴの範囲に入っています。
やはりイチモンジタナゴだったのですね。
初めて釣って、体高が低くて釣った時は一瞬タナゴじゃない魚に見えました。
次はオスも釣ってみたいです!