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紅生姜の佃煮を消費するべく、1月27日に愛知県の汽水域で二枚貝捕り。
この日の最低潮位は71cmで、あまり引かないので、普通は干潟へ行くことはありません。
2週間前の13日は-22cm。それと比べると93cmも潮が高いのです。

それでも行ったのは、町にある川なので、大量に持ち帰っても、ケミカル臭がしたら、
嫌だなと思い、少量だけ捕って、試し食いの意味もありました。何度かハマグリを
捕ったことのある場所ですが、それよりは色々な種類を捕って、食べ比べてみることに。

最低潮位前に現地へ着いたのですが、ナニコレと思って、笑ってしまいました。
前日に雪が降り、残雪あり、気温約3℃、風速約4m、水辺に約30人がいる光景ぃ。
寒くないんか(お前もな)。潮干狩りが好きな人には、そんなこと関係ないんでしょうね。

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三本鎌はハマグリ用なので封印し、4本熊手と手掘りで、色々な種類を探します。
1時間くらいで写真の個体が捕れました。他にマガキも捕れましたが、類似形を集めました。
本当は30分くらいで捕れたのですが、夏に捕れたオチバガイとクチバガイを探していて、
ぜんぜん見つからないので、ムキになって30分ほど経っていました。それでも捕れず。

他に30分ほど魚捕り。袋はトサカギンポ2匹、イダテンギンポ1匹、スジエビモドキ数匹。
スジエビモドキはカワヨウジとガンテンイシヨウジの餌として持ち帰ったのですが、
水槽に入れたら即効でチチブモドキにほとんど食われて終わってしまいました…。

10種類の二枚貝を砂だし1日半。全部一気に紅生姜の佃煮と煮ようと思ったのですが、
身と殻が離れたら、身同定は難しいし、試食なのに、味がわからなくなると思って、
小鍋で種類ごとに茹でて、しょうゆに軽く付けて、食べることにしました。
そのランキングは下の写真の順番(下へ行くほど美味しい)です。

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10位「イソシジミ」
砂がある。食感は軟らかい。旨みは少なくて、えぐみとケミカルぽい味で、
パンチの効いた不味さ。何度も口をゆすいだ。こりゃウナギ釣りの餌にしかならんわ。

9位「ユウシオガイ」
砂まみれ。味を確かめるため、じゃりじゃりと噛んだが、旨みがなくて味が薄い。

8位「サビシラトリ」
砂と泥まみれ。味は濃くて良いけど、喉は通らない。

7位「コウロエンカワヒバリガイ」
砂がある。味はほとんど無い。食感はパサパサとしている。

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6位「シオフキ」
砂がある。歯応えが良くて、上品な旨みもあるが、どうしても砂が気になる。

5位「オキシジミ」
砂はない。弾力がふにゃふにゃして、少し食べなれない食感。
旨みは僅かにあるが、美味しいほどではない。料理方法次第では何とかなる種類かも。

4位「ウネナシトマヤ」
砂はない。旨みが濃い。歯応えその他もアサリとほぼ同じ。

3位「アサリ」
砂はない個体と、僅かにある個体がいた。食感や旨みはやっばり凄い。
食べなれた安定感というか、癖のない無難すぎる味というか、ヒト用だなと思った。

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2位「ハマグリ」
砂はない。10種類の中では異質で、身の表面がややねっとりしていて、
茹でている最中にその成分と思われる灰汁がたくさんでた。これも旨みの1つ。
味は薄いが非常に上品で、口に残る変な感じはなく、するっと食べられて美味いっ。

1位「ヤマトシジミ」
砂はない。小さい割りに跳ね返すような歯応えが良い。それなのに口に残らない。
旬もあるのか、旨みが非常に濃厚で、たった1つでも、幸せになるほど美味い。
迷うことなく1位です。時期によって、味の薄い場合もあるので、今が食べ時なのかも。

結論。普通に売られている二枚貝が一番うまい(爆)。変わった種類は変わった味でした。
心配したケミカル臭は、少なくともアサリ、ハマグリ、ヤマトシジミからは感じられず。
次はこの3種類だけ狙って、普通に掘ります。ヤマトシジミの美味さを改めて感じました。

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ハマグリ捕りはこれまで三又鍬を使ってきました。
砂泥を掘ると、すぐに腕が疲れ、しばらくすると座り込んで、手掘りしていました。
どうせ手掘りならと、シャベルで一気に掘ったりもしましたが、これはもっと疲れました。
4本熊手は細くて疲れ難いのですが、おもっきり引っ掻いたら、鉄ごと壊れました…。

そんな中でmaikyさんは、三本鎌(写真1枚目)で、私よりも成果をあげていました。
百斤で買ったという三本の鎌を、ビニールテープで巻いただけ。でもこれが凄いっ。
使い方は砂泥に20cmくらい突き刺し、砂泥上と水平に引き、ハマグリにぶつかれば、
カチンと手元に伝わり、砂泥上に出てくるというものです。小さな個体はスルーです。

砂泥を掘るというより、切る感じになるため、抵抗が少なくて、あまり疲れません。
そのため突き刺した状態で、歩きながら探ることも出来ます。その割りに鎌が平たいため、
強度が十分で折れません。漁業調整規則的にも、は具に含まれるため、問題ありません。
ただ、唯一の問題は、持ち手の部分が広いため、握り難いということのようです。
この点を改善したものを、作ってみようと思い、百斤で鎌を3本買ってきました。

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30分くらいで完成。両側2本の柄を2/3ほど切り、持ち手は握りやすくなりました。
ビニールテープだけでは、ずれる恐れがあったため、内側は釘3本で確り止めました。

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4本熊手と比較してみました。砂泥へ2倍は深く掘れることがわかると思います。
これで君もウルヴァリン、レイ、ウォーズマン、バルログ、シザーハンズ、フレディだっ。
作ったはいいけど、使う予定がない。路上で振り回して遊ぼうかな(銃刀法違反)。

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あけましておめでとうございます。本年も宜しくお願い致しますm(_ _)m
2012年12月29日未明に、maikyさんと小雨の中、ハマグリ捕りしてきました。
この日は潮がよく引いたので、干潟になった最前線まで、足を伸ばしましたが、
マシンガンにでも打たれたように穴だらけ。ようするに、捕られた後(跡)でした…。
諦めて戻りながら掘る。それでも捕れない。とうとう干潟の入り口まで来てしまった。
一縷の望みというか足掻きで、干潟の入り口近くを掘ってみる。すると、成貝が捕れたっ。
小さなハマグリは普通に出てくる。大きめのアサリも出てきた。まさに灯台下暗し。
そんな感じで1人分は確保できました。写真のバケツは左側がmaikyさん、右が私です。

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持ち帰って大きめの4個体は、オーブントースターで焼き蛤にしました。
殻が酷く飛び散って、怖いくらいでした。やっぱり開いてから焼かないとダメですね。
美味しかったですが、身の上下で火の通り方が違っていて、そこだけ気になりました。

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これは得意料理の1つ。紅生姜煮です。翌日の忘年会で皆さんに美味しいと言われました。
ハマグリの味は薄いですが上品な味で、アサリはわかりやすい濃い味でした。
私は出来立てを、少しつまみましたが、より美味しいです。生姜で煮ると時雨煮ですが、
たいてい黒っぽくなります。紅生姜で煮る事で、明るい色になり、より美味しく見えます。
また、切ったばかりの生姜の尖った辛味が抑えられ、より食べやすくなります。

レシピ。小鍋に洗ったハマグリ(砂だし不要)やアサリ(2日くらい砂だし必要)を入れます。
貝が浸かる量を目安に、酒3、みりん3、砂糖(ザラメ)3、濃い口醤油2、紅生姜1を入れます。
中火で数分するとファイヤーします(注意して下さい)。火が出なくなったら弱火にします。
蓋はしません。灰汁はたくさん出ますが、旨みも含まれるため、捨ててはいけません。
弱火でも吹き零れがあるため、その場を離れないようにし、20分ほど煮詰めて完成です。
皿に乗せてレッド・ピクルド・ジンジャー・ボイルド・クラムは最強!と言って食べます。

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2012年9月22日未明にmaikyさんと三重県の汽水域へ行きました。
1月にmaikyさんと要芽さんと3人でハマグリ捕りした際に、干潟を颯爽と歩くお爺さん。
その方が担いでいた網袋には、大きなハマグリが何キロあるんだというくらいの量。
それを見た我々は眼の色を変えて、本気で砂を掘るけど、ぜんぜん成果は上がらず。
お爺さんに見つけ方を伝授して頂くも、経験不足で見極められず、全くだめでした。

結局は3人で、お爺さんの10分の1くらいの量しか、捕れませんでした(参りました)。
ようするに、我々レベルの人が30人で、お爺さんと同じ量だということです。
あまりにも達人過ぎるので、ちょっと憧れの的になっていました。特にmaikyさんが。
そして今回は達人と同じように、ハマグリを担げるほど、捕ろ~うということです。

まずは下りウナギ釣り→汽水魚採集→ハマグリ捕りという予定で進めます。
ペットボトル釣法を仕掛け終えると、すぐにmaikyさんがそわそわし始めます。
ペットボトルを放置して、もうハマグリ捕り開始です。下りウナギ釣りする気無し(笑)。

この日のために自作したという、三鎌(カマ3本をビニールテープで巻いたもの)で、
maikyさんは砂を掘ります。すると、すぐにハマグリがっ(maikyさんの目が喜びで輝く)。
私は軍手だけ装着して、適当に手掘りします。すると、捕れた。やっぱり嬉しい。
しかし、冷静になると、私はペットボトルが気になる。mailyさんは蛤にもう夢中(笑)。

30分ほどフリータイムということで、私はペットボトルを見張ることにしました。
その間も向こうの方から、砂をガリガリと引っ掻く音が絶え間なく。取り憑かれたように。
maikyさんのところへ行き、ペットボトルは放置して、汽水魚採集しましょうかと言うと、
ペットボトルは片付けましょうと(1時間しかやってないのに)。へとへとになった帰りに、
ペットボトルを回収するのは、しんどいからだそうです。もう心うなぎに在らず。

汽水魚採集を始めると、魚は少ないけど、あまり見ない魚も目に入る。状況は良い感じ。
私がちょっと目を放した隙に、ガリガリと引っ掻く音が(笑)。私の採集欲が冷めてくる。
もうわかりました。ハマグリ捕りしましょう。潮の引いている間に、川から海へ歩く。
その途中でも、急にガリガリするmaikyさん。潮が満ちて海へ行けなくなりますよっ。

とりあえず、海へ着いた。maikyさんはガリガリで、私は三又鍬で砂を掘りまくります。
maikyさんは、大きな個体も捕れていましたが、私は小さなのしか捕れませんでした。
完全にガリガリに負けました。その間もmaikyさんの夢中さは尋常ではなかっです…。

そしてハマグリの入った網袋を、あの達人のように担ぐ写真を撮りました。
達人の網袋は、腰くらいまでありましたが、ハマグリを担ぐ。という絵にはなりました。
重さは1kgくらいかなぁ。達人は15kgとか言ってた記憶が。紅白の派手な色は場所消し。

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これは汽水魚採集の時に、水の無い砂泥底を歩いていたのを、maikyさんが捕りました。
トゲノコギリガザミです。汽水魚採集の時に、川へ入っていなかったという証拠です…。

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私が捕ったハマグリたちです。魚を持ち帰った、水の塩分を測ったら、7.5‰でした。
前はアサリが多かった場所ですが、もしかすると塩分低下で、ハマグリに変わったのかも。

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採集を終えたのが3時45分頃で、ハマグリ全50個のボンゴレにしたのが、6時45分頃です。
持ち帰る際は、水に浸さず、ハマグリの出水管が外へ出せず、殻をずっと閉じた状態です。
ようするに、全く砂抜きはせず、採集してから3時間後に、食べることにしたのです。
9月2日に採集したハマグリは、意味無いとわかっていながら、一応砂抜きをしました。
しかし、1粒の砂も出なかったため、やっぱり砂抜き不要じゃないかと、確信していました。

まず砂があるかどうか、確かめながら食べてみました。うん。全く無い。やっぱり無い!
肝心の味は、パスタが美味くなっているが、ハマグリはオリーブ油とニンニクに負けて、
上品な味が飛んでいる。よく噛むとハマグリだなぁという味はするが、ほとんど食感だけ。
美味しいけど。何だよ。ガッカリだなぁ。9月2日の時雨煮は、確りハマグリの味があって、
非常に美味しかったので、ハマグリにボンゴレは合わんと、ハッキリとわかったのでした。
砂抜き不要は証明したけど、何か損した気分。また捕りたい。私もガリガリしたいかも…。

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未同定シリーズはちょっと休憩です。
maikyさんと要芽さんと3人で、1月21日22時から4時間ほど、干潟で採集しました。
狙うは焼きが出来るサイズのハマグリ。それが捕れなかったら味噌汁用のアサリ。
結果は写真の通りです。これは3等分しています。焼きサイズは3個だけでした…。
アサリは小さなのを1個体見ただけ。そのかわりに他の貝も捕って来ました。
だいたい1日砂出しをして、食べることにしました。この時期に貝毒は大丈夫でしょう。

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オーブントースターで焼きました。右上はカガミガイで他はハマグリです。
ハマグリは2週間前にも同じ方法で食べたのですが(おこぼれ掲示板を参照)、
ここの場所の個体は味が薄い。焼いてもほわっとならず残念でした。
これまで敬遠してきたカガミガイは、mさんの勧めもあって、食べてみましたが、
口に入れた瞬間は美味しいけど、細かい砂が、口一杯に広がって、飲み込めず…。

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マテガイの時雨煮です。酒、しょうゆ、みりん、ザラメ、生姜で煮詰めます。
生姜は大量に買って余っている紅生姜を使いました。そのため少し赤くなっています。
味はウマイ!やっぱりマテガイの時雨煮は美味いよ。1個体だけ少しジャリがあったけど…。
マテガイと一緒にハマグリ(L・謎)も一緒に煮詰めたのですが、これが最高にウマイ。
味の薄いハマグリは、時雨煮にするのが一番だと思いました。まだあの味が蘇ってくる。

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ハマグリ素麺です。うどんにしようと思ったのですが、汁が染み込みやすいそうめんに。
最初のうちは普通の素麺でしたが、汁を吸ってだんだんのびてくると、美味くなりました。
ハマグリは味が薄めなので、食感だけ楽しむ感じに。でも美味しかったです。

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ヤマトシジミの味噌汁です。良い出汁が出ているのですが、時よりケミカルぽい風味が…。
これはケミカルなのか、それともシジミの味なのか、味は濃くて良いんだけど、
そんな思いを頭の中で巡っているうちに、食べ終えてしまいました。美味しい部類です。

貝づくし全て食べ終えて、ハマグリの時雨煮が、手堅く美味いことを知りました。
それと2週間前に行った場所のハマグリの味の良さが、より強調される結果になりました。
同じ種類でも産地が違うと、ぜんぜん味が違うものですね。あぁあのハマグリ食べたいよ。