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琵琶湖の湖岸でuさんが採集したフトマキカワニナです。
左がフトマキカワニナで右がホソマキカワニナです。この日のuさんは引きが強かった。
私も狙ってみましたが、時間もなく、フトマキカワニナはこの1個体だけに終りました。

この個体はS先生に現物を送って同定して頂きました(多謝)。
綺麗に汚れが落とされて、綺麗に撮影された写真を拝見して、
まさにフトマキだ!っと思いました。実は探し初めて3度目での確認なので、
ようやく見れたという気持ちになりました。次は自分でしつこく狙って捕ろう。

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ここまで汚れているので、自信はなかったのですが、今はニヤニヤが止まりません。
フトマキター!という感じですが、S先生によると、これも怪しいシリーズだそうで、
ハベカワニナの肋の無い型を、フトマキカワニナと呼んでいるかもしれないそうです。
そう言われると、よく掃除された個体を見ると、ハベカワニナに良く似ている。


追記 2023年4月21日
当時はフトマキカワニナで良かったのですが、現在はイボカワニナだと思います。

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琵琶湖流入河川で採集したホソマキカワニナです。
これはS先生に同定して頂きました(多謝)。多くのチリメンカワニナに混じっていました。
同所でビワコドブシジミも捕れたのですが、私が説明しても同行者は無関心でした。

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以下4枚の写真の個体は、また別の場所で、uさんとtさんの3人で採集しました。

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大量に捕れたのですが、これら全てがホソマキカワニナではなく、
問題のタテヒダカワニナも混じっていました。オオウラカワニナの記事でも触れましたが、
ホソマキカワニナはタテヒダカワニナの露出度の高い生態型かも知れないそうなのです。

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左から2番目はホソマキカワニナとしても良いかもしれませんが、
他はタテヒダカワニナそのものから、ひだが弱いだけのような個体まで、
何か両種の中間的のような印象を持ちます。胎殻も良く似ているようです。

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軟体部も一応撮影してみましたが、左のはタテヒダカワニナかな。
稚貝が乗っていますが種類不明。苔が減ったので冷凍野菜ミックスDXを与えていますが、
その黄色い糞と思われるものも写ってますね。スピルリナは好まないようです。


追記 2010年12月29日
最初の写真は、ホソマキカワニナだと思い、S先生に写真同定をお願いし(多謝)、
ホソマキカワニナだろうということで一旦決着しましたが、再同定したところ、
フトマキカワニナであることがわかりました。これまで知られている分布域とは、
遠く離れているため、フトマキカワニナであることは、疑いもしませんでしたが、
S先生によると、私が採集した場所でも、フトマキカワニナは分布するそうです。


追記 2023年4月21日
当時はホソマキカワニナで良かったのですが、現在はタテヒダカワニナだと思います。

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琵琶湖の湖岸で採集したヤマトカワニナ肋型です。
ヤマトカワニナは以前にも記事にしましたが、これはいわゆる普通のヤマトカワニナです。

「びわ湖の底生動物」によるとヤマトカワニナには3型が知られています。
ヤマトカワニナ、ヤマトカワニナ肋型、ヤマトカワニナ(チクブカワニナ)です。
写真の左と中央は縦肋の顆粒がひだ状で、右は縦肋の顆粒が分割されています。
ようするに、左と中央はヤマトカワニナ肋型で、右はヤマトカワニナです。

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3型は同種として扱われていますが、まだその扱いは微妙なようです。
以前にヤマトカワニナ肋型だと思った個体は、よく調べたらハベカワニナでした。
ビワカワニナ亜属の同定は難し過ぎます。研究が進展しないのもわかる気がしました。


追記 2010年5月11日
S先生によると3型は同種で片が付いているそうですが、題名はこのままにしておきます。


追記 2023年4月21日
1枚目の左はヤマトカワニナ肋型ことトキタマカワニナ、
中央と右はおそらくチクブカワニナだと思います。

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琵琶湖流入河川で採集したハベカワニナです。
同定等はS先生にお世話になりました(多謝)。酷似するイボカワニナとの区別は、
何がイボカワニナで、何をハベカワニナとするか、人によって違いがあるそうですが、
本物のイボカワニナは、胎殻が大きなカゴメカワニナ型が、決め手になるそうです。

イボカワニナと思われている多くはハベカワニナで、
「日本産淡水貝類図鑑1」のイボカワニナの写真はハベカワニナだそうです。
イボカワニナはやや深場の泥場に生息し、自分で採集した人は少ないと思われ、
貝引きの貝を注意して見ると、カゴメカワニナに混じっているそうです。
なるほど「びわ湖の底生動物」のイボカワニナはカゴメカワニナによく似ている。

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ヤマトカワニナと一緒に捕れたため、ヤマトカワニナ肋型かもと疑ってしまった。

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これはイボカワニナだと誤同定しました…。軟体部がなんだか美味しそうです。

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同一産地で一番左の個体だけハベカワニナで、他はオオウラカワニナ(またか)です。
大きなオオウラカワニナが捕れたと思っていたらハベカワニナでした。
真ん中のオオウラカワニナは次体層の縦肋数が10です。モリカワニナぽい感じ。

追記 2023年4月21日
当時はハベカワニナで良かったのですが、現在はイボカワニナだと思います。

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琵琶湖の湖岸で採集したチリメンカワニナです。
同定が難しいカワニナ類が多い中で、どちらかというと区別しやすい種類です。

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パッと見は違うように見えますが、殻底肋が多くて、縦肋があったら、まずチリメンです。

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全てチリメンです。これは持ち帰ってしまったので、水槽はチリメンだらけです…。

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軟体部はよく見ると気持ち悪いです。中央の上はオオウラカワニナです。
たまに、自分の殻に付いた苔を、体をねじって食べているのを見ると、かなり引きます。
しばらくカワニナ類の記事が続きます。関心は低いでしょうが、自己満足で続けます(笑)。


追記 2023年4月21日
カワニナの疑いもありますが、おそらくキタノカワニナだと思います。