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淡水域で採集したスジエビです。昔からよく見かけるエビですが、
なぜかあまり興味が続かず、まともに撮影していませんでした。
一緒に写っているのはカワヨシノボリとゼゼラです。確かこれ天ぷらで食べた記憶が…。

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汽水魚に与えると喜んで食べるためスジエビは餌という認識が強いです。
さすがにこのゴマフエダイには大き過ぎたようです。

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スジエビがたくさん捕れると、餌用に冷凍して使うこともあります。

私は海や汽水域でスジエビは捕ったことが1度もなく、
よく似たスジエビモドキやユビナガスジエビばかりなのですが、
淡水で捕ったスジエビを海水と汽水の両方で飼育したところ数ヶ月は生きました。
これは釣り餌として海にスジエビを放流すれば生き続けるということを意味します。

釣り餌屋さんにあるモエビやシラサエビは琵琶湖で捕られたスジエビが多く、
この琵琶湖産スジエビは他地域のスジエビとは遺伝的に異なるようです。
また外国産と思われるスジエビに近縁な種類が売られているのも目撃しています。
これらを海に撒けば遺伝子汚染や外来種の移植に繋がります。
自然環境や生物たちのことを考えれば直ちに止めるべきですが、
私も釣りにアオイソメを使いますし、逃げて生き延びる個体もいるかもしれません。
そう考えると産地不明のいわゆる生餌の購入は全てできなくなります。
どこまでなら許されるのかという議論は必要かもしれません(悩)。


追記 2018年1月21日
スジエビは陸封型と両側回遊型が知られ、遺伝・形態の両面から、別種の疑いがある。
しかし、真のスジエビがどちらかは不明なため、型表記で2つに分けることにした。

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2006年4月30日に三重県の汽水域で採集したカワテッポウエビです。
同定はnさんです。これまでの分布域は和歌山県以南でしたが北限を更新しました。
カワテッポウエビという和名は仮称とされていますが、和名は学名ほど大きな意味はなく、
仮称発表から10年以上経っても進展がないため、ここでは仮称を外して表記します。
本当にカワ(川)にこのテッポウエビ類は生息しているんですよ。

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上から見ると細く赤い足が目立ちます。

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これは和歌山県産です。抱卵しています。

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和歌山県では2地域で採集しました。この写真はフトオビイソテッポウエビ、
カワテッポウエビ、イソテッポウエビ種群の3種類が写っています。
左から三番目はもしかするとマングローブテッポウエビかと思ったことも…。

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水槽内で冷凍赤虫を食べています。横から巣穴が見れるので面白いです。

三重県の場所は昨年の埋め立てで大打撃を受けました。
また和歌山県の1地域も埋め立ての予定があるようです。
私には埋めるなんて発想は思いつかない自然豊かな場所なのですが、
これも権力には勝てないというか、ベントスを軽く見ているのもあるでしょうね。
彼らの大切さを多くの方が認識することで、自然が守られることもあると思います。
抵抗もせず土砂で埋められて死滅する彼らのことも知ってあげて下さい。

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三重県の汽水域で2007年5月4日に採集したハシボソテッポウエビです。

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同定はnさんです。それ○○に聞いてみよ~う♪でおなじみの(謎)。

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ここではハシボソテッポウエビの他に、テッポウエビ、イソテッポウエビ種群、
テッポウエビ属の一種(コテジロテッポウエビ型)、カワテッポウエビが見られます。
ただテッポウエビ類はまだ研究が進んでおらず分類も混乱していて、
最低5種類は違うのがいましたよという感じです。

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愛知県産のシラタエビの雌です。
シタラエビとたまに読み間違えます(汗)。
私は生き物の写真を撮る際、顔のアップとかではなく、
必ず全体が写るよう気を使っています。
それは生き物は顔や一部だけだけでは同定できないことが多いからです。

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しかし、エビ特に髭の長い個体はいつも困ります。
髭全体を入れると体側の特徴が小さくなって見辛くなり、
髭の長さは重要な特徴でもあるので無視も出来ません…。
シラタエビも1枚の写真だけではなかなか表現し難い種類です。

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汽水生物の最初は三重県産のイソテッポウエビ種群からです。
写真はいわゆるノーマルなイソテッポウエビと言われるものです。

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このイソテッポウエビ種群には何種類も含まれているそうで、
しばしば他のテッポウエビ類と誤同定されています。
そういう私もいまいちよくわからなかったりするのですが…。
汽水域ではフトオビイソテッポウエビが最も多い印象で、
このイソテッポエビ種群は希です。

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