淡水域で採集したスジエビです。昔からよく見かけるエビですが、
なぜかあまり興味が続かず、まともに撮影していませんでした。
一緒に写っているのはカワヨシノボリとゼゼラです。確かこれ天ぷらで食べた記憶が…。
汽水魚に与えると喜んで食べるためスジエビは餌という認識が強いです。
さすがにこのゴマフエダイには大き過ぎたようです。
スジエビがたくさん捕れると、餌用に冷凍して使うこともあります。
私は海や汽水域でスジエビは捕ったことが1度もなく、
よく似たスジエビモドキやユビナガスジエビばかりなのですが、
淡水で捕ったスジエビを海水と汽水の両方で飼育したところ数ヶ月は生きました。
これは釣り餌として海にスジエビを放流すれば生き続けるということを意味します。
釣り餌屋さんにあるモエビやシラサエビは琵琶湖で捕られたスジエビが多く、
この琵琶湖産スジエビは他地域のスジエビとは遺伝的に異なるようです。
また外国産と思われるスジエビに近縁な種類が売られているのも目撃しています。
これらを海に撒けば遺伝子汚染や外来種の移植に繋がります。
自然環境や生物たちのことを考えれば直ちに止めるべきですが、
私も釣りにアオイソメを使いますし、逃げて生き延びる個体もいるかもしれません。
そう考えると産地不明のいわゆる生餌の購入は全てできなくなります。
どこまでなら許されるのかという議論は必要かもしれません(悩)。
追記 2018年1月21日
スジエビは陸封型と両側回遊型が知られ、遺伝・形態の両面から、別種の疑いがある。
しかし、真のスジエビがどちらかは不明なため、型表記で2つに分けることにした。