汽水域で採集したセジロムラサキエビです。
こう見えてテッポウエビの仲間で、普段は腕を折りたたんでいます。
なんていう説明が必ず要るエビです。水槽では巣を作ったことはないです。
汽水域に沈めてある紐に付いていたり、テッポウエビ類の中では異質です。
正面から見ると両眼間隔が狭く、立派な髭が目立ちます。
セジロというだけあって背に白い線が走っています。
背割れしてパカッっと開いてきそうな感じです。
メインサイトに出せない雑記
汽水域で採集したセジロムラサキエビです。
こう見えてテッポウエビの仲間で、普段は腕を折りたたんでいます。
なんていう説明が必ず要るエビです。水槽では巣を作ったことはないです。
汽水域に沈めてある紐に付いていたり、テッポウエビ類の中では異質です。
正面から見ると両眼間隔が狭く、立派な髭が目立ちます。
セジロというだけあって背に白い線が走っています。
背割れしてパカッっと開いてきそうな感じです。
2008年7月5日に和歌山県の汽水域で採集した
テッポウエビ属の一種(コテジロテッポウエビ型)です。
yさんにご教授頂いた情報によると、コテジロテッポウエビとされるものは、
分類的な問題があって、写真の種類は和名と学名がまだ確定していないそうです。
そのためこんな長い名前になってしまいました。ここではコテジロ型と略します。
イソテッポウエビ種群やフトオビイソテッポウエビに非常によく似ています。
この違いが判るまでは苦労しました。未だに間違えることがあるかもです。
私の印象ではコテジロ型は汽水域で最もよく見かけるテッポウエビ類で、
Webサイトや図鑑でたいていイソテッポウエビとして誤同定されることが多いです…。
抱卵しています。この後に水槽がゾエアだらけになることもしばしば。
私もどうすることも出来ず、そのままいなくなってしまいます。
三重県の汽水域で採集した個体です。先週撮影しました。
4年くらい生きている個体で、自然下にいるのと比べるとかなりデカイです。
産卵期の婚姻色なのか紫色ぽくなることがあります。
汽水魚水槽では最もコテジロ型の定着が良い感じです。
また穴掘り名人で、地形が日々変化して、とても面白いです。
追記 2009年3月3日
「吉郷英範 日本の河口域とアンキアラインで確認されたテッポウエビ科エビ類
比和科学博物館研究報告 第50号 2009年2月」によると、
テッポウエビ属の一種E Alpheus sp. E だと思われます。
2006年4月29日に三重県の汽水域で採集したフトオビイソテッポウエビです。
nさん同定個体です。この種はテッポウエビ属の一種(コテジロテッポウエビ型)と酷似し、
数ヶ月前まで混同していましたが、yさんのご教授で同定できるようになりました。
とても感謝しております。この写真は同定ポイントが写っていますが、
その詳細な特徴などは論文化されるまで待ちたいと思います。
ジャンケンはチョキとピストルしか出せません。
テッポウエビ類のピストルで手が血豆になっていた方の記憶があります。
水槽でもパッチンとガラスが割れるんじゃないかというくらいの音がします。
2008年7月5日に和歌山県の汽水域で採集した個体です。
三重県産よりも太っているような印象を受けます。
左がフトオビで右がコテジロ型です。
色が違うから簡単に同定できるのではないかと思えるかもしれませんが、
この色はあくまで傾向的な特徴です。両者が同じ場所で捕れる場合は、
フトオビは砂礫底で、コテジロ型は泥底に多い傾向があります。
2008年8月17日に和歌山県南部の汽水域で採集したコンジンテナガエビです。
消去法でコンジンとしましたが間違っているかも。教えて下さい。
よく見かけるテナガエビ、ヒラテテナガエビ、ミナミテナガエビの鉗脚とは思えません。
たくさんいましたがミナミテナガエビぽいのもいました。気になるぅ…。
追記 2009年8月11日
よしつぐさんによると、コンジンテナガエビではないが、色々と調べると、
ミナミテナガエビに辿り着くようです。ご教授感謝致します。
同所的に典型的なミナミテナガエビもいるため、ミナミテナガエビではない
可能性もありますが、ここではミナミテナガエビ?としておきます。
ご存知の方がおられましたら、ご教授くださいませ。追記 2016年8月10日
これまで指摘が無いため、ミナミテナガエビとして同定します。
淡水域で採集したスジエビです。昔からよく見かけるエビですが、
なぜかあまり興味が続かず、まともに撮影していませんでした。
一緒に写っているのはカワヨシノボリとゼゼラです。確かこれ天ぷらで食べた記憶が…。
汽水魚に与えると喜んで食べるためスジエビは餌という認識が強いです。
さすがにこのゴマフエダイには大き過ぎたようです。
スジエビがたくさん捕れると、餌用に冷凍して使うこともあります。
私は海や汽水域でスジエビは捕ったことが1度もなく、
よく似たスジエビモドキやユビナガスジエビばかりなのですが、
淡水で捕ったスジエビを海水と汽水の両方で飼育したところ数ヶ月は生きました。
これは釣り餌として海にスジエビを放流すれば生き続けるということを意味します。
釣り餌屋さんにあるモエビやシラサエビは琵琶湖で捕られたスジエビが多く、
この琵琶湖産スジエビは他地域のスジエビとは遺伝的に異なるようです。
また外国産と思われるスジエビに近縁な種類が売られているのも目撃しています。
これらを海に撒けば遺伝子汚染や外来種の移植に繋がります。
自然環境や生物たちのことを考えれば直ちに止めるべきですが、
私も釣りにアオイソメを使いますし、逃げて生き延びる個体もいるかもしれません。
そう考えると産地不明のいわゆる生餌の購入は全てできなくなります。
どこまでなら許されるのかという議論は必要かもしれません(悩)。
追記 2018年1月21日
スジエビは陸封型と両側回遊型が知られ、遺伝・形態の両面から、別種の疑いがある。
しかし、真のスジエビがどちらかは不明なため、型表記で2つに分けることにした。