
2014年1月19日未明に、タロベエさんとmaikyさんと西村で、先日の場所へ行くことになりました。
この日の最大干潮(名古屋)+9cm、先日-24cmで、33cmも高いので期待していませんでした。
まぁハマグリが20個も捕れたらいいかなと。しかし、そんなに甘くはなかった…。
現地へ到着すると強風(5~15m)で、気温は約2℃。これから全3km近く干潟を歩くため、
非常に厳しい状況です。上着は長袖Tシャツとフリースの2枚(寒い)で、胴長を履きます。
寒いのには強い方なので、何とかなるだろうと、軽い気持ちでいました。2人は完全防着。
カッパも持参していましたが、降雨はない天気予報なため、そのままで干潟へ入りました。
さあ行くぞ。1.2kmほど干潟を歩きます。100mも進むと小雪が。これくらいなら問題なし。
500mも歩くと水分を多く含んだ雪が、横殴りに降ってきました。頭に湿雪のシャワー状態。
耳がもげそうなくらい痛い。スマホでレーダーを確認すると、まだしばらく雪が降りそう。
車へ戻るにも進み過ぎました。潮の時間もあるため、我慢して行くしかありません。
後で一番近い観測点を調べたら、我々が干潟にいる時間で、最大瞬間風速22.0mでした(泣)。
それに加えて気温2℃で、上着2枚しか着ていない私に、湿雪のシャワーが当たって来ます。
採集場所へ何とか辿り着くと、やはり前回よりも33cmも高いので、ポイントへ近付けない。
更に気圧が低いのと、強風で波が高く、より悪条件。水中へ入ると、胴長があるとはいえ、
体は冷えてくる。吹雪は収まる気配はなく、頭が冷やされ過ぎて、頭痛までするように…。
それでも立って休憩していると、体が冷えてくるため、動いて体を温めるしかない。
無理して水中に手を突っ込んで、ハマグリを探っていると、波が顔にばしゃーっと。
今度は頭に塩水を浴びる。そこに強風による気化熱で更に寒い。眼が痛い。口が塩辛い。
それでも続けていると、屈んだ状態のときに、波が胴長の中にざばーっと侵入。
上着→パンツ→両足水没。もう嫌だと言っても車まで遠過ぎる。とりあえず根性で続ける。
今度は手袋の左手に水が入り、指先が痺れる。採集でこんな過酷な状況ってあるだろうか。
カワニナ丸で行った沖の白石しか思い出せない。だんだん呂律が回らなくなる。
低体温症の初期症状が始まった。これまでに捕ったハマグリはたった1個。最低の成果。
それでもこれ以上この状態で続けると、本当に命も危ない。2人に迷惑をかける。
ほぼ感覚の無い唇で、もうそろそろ戻りませんかと、言ってみると、同意して頂けた。
真っ暗で方向が分からず、迷いながら堤防へ辿り着き、登る足は痺れてふらふら。
強風の中で濡れた服を着替える。靴下を脱いで素足で地面に立つと、指先の感覚がない。
足を拭いて、靴下を足に被せる様に履く。頭痛と足が痺れて、正しい向きが分からない。
何とか着替え終えて、車の暖房で足を20分ほど温め、何とか普通の状態に戻って来れた。
サイドミラーを見ると、髪型は風の方向に、セットされていた。おれよく耐えたわ…。
写真は左がmaikyさん、右上がタロベエさん、右下が西村の成果です。maikyさん凄過ぎ。

この環境で13個も捕ったmaikyさんは、100均の鎌を11本くっ付けたカマイレブン。
ハマグリ道を極めています。今回のでよくわかりました。真冬の干潟を甘く見るな。
そして潮がおもっきり引かないと、捕れない場所だ。この先に-20cm以下になる日は、
●2014年01月31日(金)00時04分 -23cm
●2014年02月01日(土)00時45分 -23cm
●2015年01月21日(水)00時18分 -22cm
●2015年01月22日(木)00時59分 -23cm
●2017年01月13日(金)00時16分 -22cm
●2017年01月14日(土)00時57分 -20cm
全て未明の00時台で、金曜夜か土曜夜から出かけるとして、土曜か日曜の潮しかない。
直近だと2014年02月01日(土)だね。それを逃すと2017年01月14日(土)までない(3年後)。
これはどうしても2月1日の潮に行かねば。でも吹雪なら絶対に行きませ~ん(笑)。