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2024年5月11日は濃尾平野で貝採集しました。
ウエットスーツ、13:59~14:29(30分間)、60m歩いて行き、535m泳ぎ、54m歩いて戻りました。
水槽のタナゴ類用に二枚貝を捕りに行きました。雨はしばらく降っておらず濁りも増水も無い。
日差しも強くて寒くもない。余裕だろうと思っていましたが甘かったです…。

朝からカメラぶっこみ撮影していたのですが、澄んでいる川と極端に白濁した川があり、
代掻き濁水が発生していると思いました。これはまずいかも。感潮域なため潮止まりを確認。
干潮13:56で川なので少し遅れるだろうから、14:15頃から落ち着いて来るのではないか。

現場へ着くと濁流でーす。岸際は代掻き濁水の影響が強くて透明度は30cmほど。
手を伸ばすと手が見えない。流心部へ泳ぐと50~80cmくらいになるがゴミだらけで汚い。
潮止まりになっておらず、川の流れと引き潮が合わさって、凄い力でうねっている。

流心部へ入るとあっという間に、30mくらい流されているし、引き寄せられて岸へ戻り難い。
岸際は視界がほとんどないので、岩などにぶつかる。体力の減りが半端ない。
本当は入水して下流へ50mくらいの範囲を探して、上げ潮に乗って戻ってくるつもりが、
200m以上も流されてしまった。もう少しやりたかったが、貝も捕れたので戻る。

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岸際の岩や泥を掴んで勢いを付けながら、透視度30cmのところを遡上する。
川から抜け出すまで底は泥。足元が泥だらけ。こんな予定じゃなかったんだけどな。
家から持って来た水道水を浴びる。着替え終わると何か体が痒い。汚いところへ入ると、
いつもこの痒さになる。代掻き濁水と潮の時間の予測を間違えた失敗潜りでした。

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タテボシガイ、ヨコハマシジラガイ、カワニナ種群です。
動画 https://youtu.be/6VFZRBBNZ6E

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胎殻は見慣れたチリメン形態。分布的にはキタノかな。

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茨城県で採集したヒダカワニナ Semisulcospira sp. cf. forticosta です。
ここここここを参照。주름다슬기で画像検索すると似た殻形態のがヒットします。
今のところ茨城県からだけ報告のある、韓国からの外来生物だと思われます。

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胎殻です。日本産カワニナ属貝類でこんな緑色で極小なのはいません。
どうして侵入したのかわからないですが、これ以上は広がらないで欲しいです。

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2024年4月28日は千葉・茨城県で、たいち君、さわだ君、ヤマノカミ君、西村で採集しました。
詳細は写真掲示板へ書いたので省略。目的はヒダカワニナ Semisulcospira sp. cf. forticostaです。
茨城県からだけ報告のある外来生物ですが、前から捕って見たかったのです。
みなさんのお蔭で捕ることが出来ました。ありがとうございました。

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たいち君が見つけてくれた、いわゆるヒタチチリメンカワニナの産地。
たくさんいました。形態は割と特徴があって、新種記載されたのもわかる気がします。

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水路に入って貝捕り。

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帰路に首都高から皇居のお濠。ブルーギルが駆除されているとか。皮肉なものです。
名古屋に着いてラーメン福。美味しい上に1日分の塩分とモヤシが摂取できます。

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左上が千葉県産、他は茨城県産です。左下のヒタチは琵琶湖にいたら未記載種と思うかも。
なぜか肉抜きに7割くらい失敗。縦肋の弱いものはおそらく移入のカワニナL2だと思います。
カワニナ種群は地域差や個体差が激しいので、整理は大変だろうなと思いました。

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2024年3月30-31日は琵琶湖でカワニナ採集しました。
1箇所目、一部初めての場所、ドライスーツ、22:14~23:06(52分間)、1370m遊泳。
前回の紫外線照射がもやっとしたまま終わったので、今回は採集してから行いました。
赤紫色は付着藻類だと思います。緑色に光るのが気になるところです。

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肋の頂上が全て緑色に光るかと言えばそうではないです。

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2箇所目、一部初めての場所、ドライスーツ、00:21~01:10(49分間)、933m遊泳。
肋に関わらず体層が緑色に光っている個体もいます。この違いは何なのでしょうか。
茹でてから紫外線照射をしましたが、ほとんどの個体で蓋の外側と足が緑色に光りました。
軟体部は種類や個体による差は少ないと思われました。生時の殻は何かあるかも。

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1箇所目の胎殻です。種の要素を星で表しました。①はクロで良いと思います。
②はクロの中にトキタマ要素が少しあって、場所が違えばタテジワとするかもしれない。
③は余呉湖のクロぽい感じで、イボとヤマトの要素も少しある感じです。
④はクロの有肋型みたいな感じ。⑤はイボっぽいけど胎殻2つだけにヤマト系の暗色帯。
⑥はイボでいいかなと思わせておいて、親殻と胎殻の両方でコセイぽさも僅かにある。
琵琶湖のカワニナ属はみんなこんな感じです。これをどう同定したらいいんですかぁ。

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2024年3月17日未明は琵琶湖でカワニナ撮影しました。
嶺北で内山りゅうさんとささき君と西村で、3沢登りして解散した後で1人で琵琶湖へ。
6箇所目。着いて車から降りると、膝裏の筋肉が痛く、太腿も張ってとても歩き難い。
来たからには撮影したい。肉体と相談すると、絶対に撮影が負けるので、気力を味方にする。

何年か前に同所的にいる識別が難しいカワニナ類は、どうやって同種と他種を区別して、
生殖隔離されているのが気になり、もしかするとヒトの見えている世界ではないところで、
見分けているのではないかと思い、さわだ君に紫外線の照射を提案しました。
その時は貝殻だけを確認してくれて、思った結果は出せずに、このネタは終わりました。
しかし、軟体部や生体は照射していないため、それはずっと気になっていました。
そこで紫外線ライト(UVライト・ブラックライト)を買って、カワニナ類や魚に照射すると、
一部で面白い光り方をする魚がおり、琵琶湖でカワニナ類を照射してみたくなったのです。

痛みを堪えながら琵琶湖岸へ。しゃがむのも一苦労。琵琶湖固有のカワニナ属貝類を探す。
カワニナ種群は僅かにいるが、ヤマトカワニナ集群やナカセコカワニナ集群がいない。
ようやく見つけた。たぶんイボカワニナだと思われる。スマホの動画録画を開始して、
ヘッドライトを消して、紫外線ライトを照射する。体層と螺塔あたりで明暗が分れていた。
この1個体で何かを語ることは出来ないので、膝裏は痛いが次の場所へ行くしかない。

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7箇所目。一昨年と昨年とトキタマなどがたくさんいた場所。岩場から覗き込むがいない。
左足が踏ん張れずに、琵琶湖へすーっと勝手にご入水。片足水没は水辺の採集者あるある。
水温8℃くらいで冷たいが続行。少し歩くと次は右足がすーっと琵琶湖へ膝までご入水。
靴に水が入って重いぞ。毛細管現象なのかパンツまで冷たくなって来たぞ。
100mほど探すがトキタマはおらず。画像左上のカワニナ種群だけでした。

この状況で車へ乗るとすれば、着替えるしかないし、着替えたらまた膝裏かばって、
水没するだろうから、271mほど歩いて次の場所へ。膝裏の痛みに両足の冷たさが加わった。
8箇所目。一昨年と昨年とチクブなどがたくさんいた場所。岩場から覗き込むがいない。
カワニナ種群はそこそこいたので撮影。それが画像右上・右下・左下です。
カワニナ種群はまあまあ照射したが、体層と螺塔あたりで明暗に分れる個体はおらず。

車へ戻って気温2℃でお着替え。パンツまで行っていた。靴・靴下・スボン・パンツは、
もちろん予備を毎回持って行っています。水没してなかったら、9箇所目も行きたかったが、
予備を使い切ったので、水没することはもう出来ない。仕方がなく帰路でした。

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家へ帰って屋外のメダカ水槽にいる、カワニナ類(約9割がカワニナ種群)に紫外線照射。
左下の個体は歯舌が光っていました。右上の個体も軟体部の一部かな少し光っているぞ。
これはタテヒダかオオウラぽい。体層と螺塔あたりで明暗に分れているような。
生体への紫外線照射はまだ始まったばかり。これからが楽しみです。