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2024年2月3日は静岡県(遠州)~愛知県(三河)でS. libertinaくんとカワニナ採集しました。
遠州から採集開始。1箇所目はカメラぶっこみ。1時間くらい放置撮影するので、
その間に2箇所目へ。初めての場所だけど、カワニナ種群(分布域にL4)は捕れた(写真左)。
更に3箇所目へ。さわだ君が2021年にタケノコカワニナを捕った場所。イシマキしかおらず。
カメラ回収して4箇所目へ。さわだ君がクロダカワニナ種群K3を100個体以上捕った場所。
クロダK3は一角だけにしかいない。程々に捕って終了(写真右)。絶滅しないといいけど。

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諸事情で1時間近く予定が押していて、私が採集したかった場所は通過。三河へ入りました。
5箇所目は2020年にクロダK3がたくさんいた場所。あれっ?ほとんどいないぞ。
私は3個体しか捕れなかった。カワニナL4は多いので生態的地位が奪われているのか。

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6箇所目は2011年にカワニナL4が捕れた場所。ここは13年前と変わらないようだった。
7箇所目は複数の文献で生息情報がある場所。昨年にさわだ君も行ったが捕れなかったようだ。
たも網で底引きしても、ヒメタニシばかりで、カワニナ類の貝殻すら見つからなかった。

8箇所目はRDBあいちでプロットのあった境川水系。貝の師匠S先生に伺ってみました。
「Hさんの記録でおそらくすでに採れないのではないか」とのことでした。ご教示に感謝。
それでも潰しに行きました。川は白濁して底は見えず、臭いもするし都市部の水環境。
底生生物が永続的に生活できる環境ではない。足元が見えない中で頑張ってみましたが、
貝類は全く捕れず。そんな中でカワニナ類の殻が捕れました。次体層までしかないので、
死んでから時間が経っているだろうが、殻底肋が少なく寸胴なのでクロダK3かなと思いました。
袋へ入れて後で写真を撮ろうと思ったら、白濁水の中へ落として終了しました。
クロダK3であれば上流から落ちて来た可能性が高いので、また探してみるつもりです。

S. libertinaくんとお別れしてお疲れ様でした。時間の制約がある中で慌ただしかったけど、
初めてや過去の場所を確認できて、とても有意義でした。楽しかったです。

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左上下は1箇所目のカワニナ種群L4。上下で胎児殻が違う気もしなくはない。
中上下は4箇所目のクロダカワニナ種群K3。上は殻底肋が9本くらいあるような。下は無し。
右上下は5箇所目のクロダカワニナ種群K3。下の胎殻は暗色帯がとても薄くて黄色みが強い。
日本産カワニナ属貝類は、主に親殻の縦肋・殻底肋・螺層角、胎殻の色や大きさや暗色帯、
こうした特徴の組み合わせで識別がされて来たが、この6個体を形態的な特徴から、
2種に分けることすら難しそう。殻底肋が無しなんて、もうカワニナ属ですらない。

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2024年1月26日夜は愛知県でカワニナ採集しました。
目的は愛知県某地域のクロダカワニナ種群です。1箇所目はカワニナ種群おらず。
ヌマガイ?が捕れました。何か違うような。昔は二枚貝の撮影は適当でしたが、
今は殻頂が上(左上)、後背縁が右上、腹縁が下、になるように置いて撮影しています。
撮影方法などの文献は知りませんが、貝屋さんの多くはこの撮影位置だと思います。

この位置で種類を記憶していると、特に写真の左下と右下はとっても気になります。
足が上になっているので、ヒトで言えば逆立ちした、証明写真のようなものです。
こうした写真を見ると気持ち悪くなって、自然と首を傾けて見ようとしたりします。
ただ、ネットにある二枚貝の写真は、貝に詳しい方を除いて、腹縁が上の場合が多く、
どうしてなんだろうと思っています。扇みたいな捉え方なのでしょうか。

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2箇所目は空振り。3箇所目は池ですが、水のだいぶ抜いたようで、
マツカサガイの新鮮な殻がたくさんありました。干上がって死んだのだと思います。
4箇所目は空振り。5箇所目は写真のカワニナ種群が捕れました。
殻口が潰れて修復固定したような個体がいました。

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6箇所目は2021年2月7日を最後に、クロダカワニナ種群が捕れていない場所。
匍匐前進で結構頑張りましたが、カワニナ種群だけでクロダは捕れませんでした。
ここのクロダは絶滅したと思います。とても残念です。マツカサガイが捕れました。
7箇所目は空振り。帰って腰が痛くなりました。西村さんお疲れ様でした。

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2024年1月13日夜~14日未明は三重県でmaikyさんあじ丸くん西村で採集しました。
1~2箇所目は魚捕り。3箇所目はハマグリ捕り、気温2~3℃、風速4~6mで寒い。
海へ入って行くと、胴長の右足首と左臀部あたりから、水が入って来ました…。
右足は痺れてパンツまで濡れました。その状況で約2時間半余り続けました。
もう少し早く終わる予定でしたが、maikyさんの目標数に達しなかったので延長。
私の成果です。4.46kgだと思いましたが、単位がlbだったので、約2.02kgでした。

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左からあじ丸くん(0.83kg?)、maikyさん(0.86kg?)、西村(2.02kg)の成果です。
ジッパー袋はそれぞれ違いますが、私の宣伝効果もあってか、採集者に愛用者の多い、
コーナンの袋です。耐久性が抜群で1枚約10円です。欲を言えば無地がいいんだけどね。
maikyさんあじ丸くんお疲れ様でした。寒く無かったらもう少しお話したかったです。

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ハマグリは1人では食べきれないので、4割くらいmaikyさんにお譲りしました。
1日近くシルト抜き。ハマグリにしては珍しく、シルトが底に溜まっていました。
もう1日シルト抜きしないといけないかなと思いつつ、とりあえず全部茹でました。
やはり少しシルトが残っていたので、茹で汁で軽く洗って落としました。
ハマグリはこれで十分で、アサリやシジミのように、内臓がジャリッとはしません。

まずは茹でハマ。相変わらず美味しい。茹で汁、剥きハマグリ、うどんを入れて沸騰させ、
少しだけ醤油を入れて食べました。美味しいけど物足りないので、ネギと天かすを追加。
味は濃くなって締まったけど、ハマグリ出汁が遠くなってしまった。加減が難しい。
残った茹で汁は冷蔵庫へ。しばらくはコップに入れてレンチンしてウマウマです。

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いつもの紅生姜煮は面倒だったので、うなぎのたれ、剥きハマグリ、紅生姜で、ひと煮立ち。
食品保存容器に入れて冷蔵庫で約1日寝かせました。ハマグリはたれが染み込んでいますが、
いつもの紅生姜煮と比べると薄味。紅生姜は角が取れておらず、辛みが強いままで、
ハマグリの味の邪魔でした。やはり手間暇かけて、いつもの紅生姜煮にすれば良かったです。

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三重県の汽水域で撮影したツノウミフクロウです。
ウミウシの仲間ですね。カメラをやや下向きにしていたので、うまく撮れていませんでした。

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兵庫県北部で採集したカワニナ属の一種(K2)です。
Morita et al. (2023)Semisulcospira kurodai K2 とされている種類だと思います。
クロダカワニナの隠蔽種です。捕った時の印象は、幼貝の暗色帯が目立つ、
成貝の縦肋が体層まである個体が多い。これはK1やK3の変異幅に内包されます。

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胎殻です。K1と比べると、やや大きくなるまで保育し、暗色帯が太く濃くてにじまず、
2帯ある個体も見られる。この特徴はK3とほぼ同様。K4の胎殻はどれとも異なる。

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先日の3箇所目です。少し洗って特徴が見やすくなりました。
この中にカワニナ種群が3個体います。わかるかなぁ。