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2023年12月9日は琵琶湖で、maikyさん、ささき君、西村で採集しました。
目的はカワニナと魚ですが、カワニナは次の記事、魚は写真掲示板へ載せます。
本当はmaikyさんとタガメ探しの予定でしたが、諸事情で奥の洲探検へ変更になりました。
先週も奥の洲へは行ったのですが、渇水は続いていて、歩いて3洲へ行くことに。
ささき君も参加してくれました。琵琶湖の水位は(2023/12/09 15:10)-0.72mです。

海老江駐車場へ着くと、満車の上に周辺の道路まで、車が列になって停められていました。
先週の10倍以上で、花火大会の近くにでも来たような感じ。ただ、車の出入りは多くて、
すぐに空いて停められました。私達のように採集などの確りした目的があるわけではなく、
物見遊山の方が多いでしょうから、奥の洲へ行って写真を撮って、すぐに戻られるのでしょう。

奥の洲はカワニナ丸(1)カワニナ丸(2)泳ぎで、過去3回行っていますが、
奥の洲の北西側(北西洲)と北側(北洲)にも洲があり、それらは1回しか行けていません。
ここが陸と繋がることは滅多になく、1994年琵琶湖大渇水(-1.23m)では、
関西テレビの動画だと、奥の洲と北西洲は繋がり、北西洲と北洲は繋がっていません。
今回はその北洲へも徒歩での到達を目指しました。深みがあったら終わりな予感…。

奥の洲あたりは「滋賀県琵琶湖のヨシ群落の保全に関する条例」によって、
ヨシ群落保護地区とされています。主に「ヨシ等の採取または損傷」が禁止されていて、
違反者には20万円以下の罰金。そのためヨシ等を損傷しないように気を付けて行動しました。

写真1上は15時過ぎ頃。奥の洲への入り口。モンサンミッシェルとも呼ばれていますね。
左から竹生島、奥の洲、北西洲です。北西洲の奥には葛籠尾崎や海津が見渡せます。
写真1下は奥の洲内から陸方向です。足元にはオニビシの果実がたくさん落ちていて、
私は気を付けていましたが、ささき君とmaikyさんは胴長を貫通して刺さったようです。

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写真2上は奥の洲から見た北西洲。奥の洲からは陸で繋がっていません。
太腿くらいの水深のところもありましたが、探り探り歩くようにして到達できました。
写真2下は北西洲内から奥の洲方向。特に何もありません。

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写真3上は北西洲から北洲への移動中。不安でしたが浅いところを探して行けました。
写真3下は北洲内から陸方向。ここは鳥の糞で植生と地面は白くなっていました。
臭いもきつかったので私は先へ進めず。ささき君は一周していました。

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写真4上は北洲から見た奥の洲(左)と北西洲(右)。日が暮れないうちに戻ります。
写真4下は北洲から見た北西洲と竹生島。夕日と島嶼と湖面が綺麗でした。

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写真5上は北西洲から奥の洲への移動中。撮影の邪魔になっていたらすみません。
写真5下は奥の洲へ戻って来ました。多くの方が夕日を撮影されていました。
暗くなってから奥の洲の横を車で通ると、ライトを着けている人がたくさんいました。
風景の撮影も厳しいでしょうし、何を目的に夜行されているのか気になりました。


4回の奥の洲採集を地図にまとめました。今回は黄色のところを歩きました。
探検中はほぼ無風で凪でしたが、琵琶湖で湖流が発生していました。
動画 https://youtu.be/BtJb7nOrUa8 これを流れに逆らって泳ぐのは大変そうです。
maikyさんとささき君ありがとうございました。お陰様で良い採集が出来ました。

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2023年12月2日は琵琶湖とその周辺でS. libertinaくんとカワニナ採集しました。
採集編です。風景編の近江中庄駅からS. libertinaくんを乗せて移動します。
学名がハンドルは珍しい。色々と検索すると、S.は Semisulcospira の省略ですが、
原記載は Melania で女性の名前。libertina は女神Venus(ウェヌス=ヴィーナス)の
沿え名で解放女奴隷のようです。うーん。S. libertinaくんの略称が思いつかない。

1~2箇所目は撮影のみ。3箇所目は初めての場所、ドライスーツ、13:38~13:58(20分間)。
アンクルウエイト0.5kg×2は、琵琶湖のカワニナ採集でも、潜りやすいことがわかった。
足が浮かずに少し沈むので、フィンで水面をバタバタと叩かず、推進力が上がる。
潜っても水面へ足が引っ張られる感覚が無く、普通に移動できて浮上時に頭から上がれる。
よって、ウエットスーツに近い動きが出来る。但し、干して乾かすのに2日間は掛かる。

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ナガタニシ、タテボシガイ、ササノハガイ、タテヒダカワニナ、イボカワニナ、
サザナミカワニナだと思います。ケショウカワニナも混じっているかもしれません。
動画 https://youtu.be/0gfttawu0Xc

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4箇所目は4年前にさわだ君に案内してもらった、クロダカワニナが生息する場所。
了解を得てS. libertinaくんが採集。クロダカワニナはまだ生息していました。
縦肋が確りしているのは、イボカワニナではないかと、その場では思っていたけど、
今見ると何とも言えないなぁ。胎殻を確認したいところ。左下はカワニナ種群。
他はオオタニシとミナミタガイかな。鉄分の付着が酷くてわからないと逃げ口上。

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5箇所目はS. libertinaくんが採集。狙っていたタテジワカワニナが捕れました。
6~7箇所目はヤマトカワニナ種群。8箇所目は写真のモリカワニナを捕りました。
トキタマカワニナとオオウラカワニナぽいのもいます。ここで私は岩で滑って、
左手小指付近を強打。非常に痛かったですが、男の子なので我慢(ジェンダーバイアス)。
全ての採集を終えて、S. libertinaくんを駅へ送って、お疲れ様でした。楽しかったです。

家へ帰ってだんだん左手の痛みが強くなる。寝ていても痛みで起きてしまう。
赤くなって腫れてグローブ状になってきた。病院大嫌い男の子ですが、骨が折れていると、
色々なところに報告の必要があるので休日診療へ。折れてませんでした。捻挫全治1週間。
2日経っても少し痛みと腫れで、小指が手の平に着けず、グーとチョキが出来ません。
このままでは、じゃんけんに勝てる気がしないので、早く治って欲しいところです。

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3箇所目の胎殻です。左はイボカワニナ、中はサザナミカワニナ、右はタテヒダカワニナかな。
タテヒダはあまり自信がないです。昔ならばイボとして処理していたと思います。

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2023年12月2日は琵琶湖とその周辺でS. libertinaくんとカワニナ採集しました。
その前に気になっていたところを、1人で撮影していたので、風景編として記事にします。
1箇所目は米原市磯です。琵琶湖の水位は撮影時(2023/12/02 09:50)-0.69mでした。
2023年5月21日と比較すると、磯(写真下)は露岩している部分が広いです。
磯沖暗岩(写真上)はもしかすると、磯沖洗岩になっているかもと、淡い期待をしていましたが、
それは見られず、4つある灯標の基礎が、2つ露出(写真中央)していました。
ちなみに、写真上は多景島、磯沖暗岩、虹、竹生島です。

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2箇所目は奥の洲です。カワニナ丸(1)カワニナ丸(2)泳ぎの3回行ったことがあります。
今は渇水で道が出来て、歩いて行けるようです。写真上はよく見ると2人が奥の洲にいます。
写真下を見ると洲は3本あり、奥の洲の奥の洲(西)にも、渇水が進むと陸と繋がりそうです。

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近江中庄駅です。S. libertinaくんと合流。
ここまで濃い色の虹は久しぶりだったので撮影しました。

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虹の根本が竹生島です。この日は小雨が降ったり止んだりの繰り返しで、
北陸地方の初冬に多い不安定な天気で、朝から夕方まで虹が何本も見られました。

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夏場に水面下だった場所が、渇水で露出していました。
水のないところにカワニナ類も見られ、渇水と乾燥が続けば死んでしまうことでしょう。
南郷洗堰が出来る120年くらい前の琵琶湖は、もっと水位変動が激しかったと思うので、
それを生き抜いて来た生物には、渇水による悪影響の程度は低いかもしれません。
ただ、このままだと人は取水制限で、少し水止めたろか。が現実になる恐れもありますね。

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2023年11月25日は京都府北部でさわだ君とカワニナ採集です。
某文献にイボカワニナとされているものが、クロダカワニナの誤同定ではないかと思い、
シゲさんからも有力情報を教えて頂いて(感謝)、さわだ君と京都府北部へ行くことにしました。

京都市のさわだ君宅へ向かいます。この時期は紅葉シーズン真っ只中で、
道が混んでいて2時間20分も掛かりました。到着するとさわだ君とかおる(奥)さん。
そしてささき君が。えっ。まず京大11月祭へ。身重で送迎して下さったかおるさんに感謝。
さわだ君、ささき君、西村の3人で、吉田寮を通り過ぎて、淡水生物研究会の展示室へ。
ヤマノカミ君が待っていてくれて案内してくれました(感謝)。わかりやすくて良かったです。
S. libertinaくんがカワニナ類を生体展示していて、貴重な種類ばかりですが伝わったかな。

3人で京都府北部へ。この日のためにスタッドレスタイヤに換えてきました。走り難い…。
1箇所目はカワニナ種群はいるけど、イシマキが多くて肩身狭そうな環境でした。
2~3箇所目はダメ。4箇所目(写真)はさわだ君がクロダカワニナが捕れたと喜んでいたので、
見せてもらったらカワニナ種群でした。うむ。弘法にも川蜷の誤り。

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5~6箇所目はダメ。7箇所目は本流でカワニナ種群が1個体だけ捕れました。
さわだ君は支流へ入って、カワニナ種群を数個体ほど捕っていました。
8箇所目はシゲさんに教えて頂いた場所。3人胴長で探しましたがカワニナ類はおらず。
私が潜ることに。ドライスーツ、17:26~17:39(13分間)、354m遊泳。
貝殻1つ見つからなかったので、水辺の工事で環境が変わって、絶えたのかもしれません。

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9箇所目はさわだ君が数箇月前にクロダカワニナを捕った場所。案内してくれて感謝。
前回に見られた場所はほとんどいなかったようで、少し離れた場所で捕れました。
ただ、ここも工事の影響がありそうで、局所的にしかおらず、風前の灯火かもしれません。
10~12箇所目は魚捕りでしたが、12箇所目でカワニナ種群がたくさんいたので採集。

京都府北部から京都市へはささき君に運転をお願いしました(感謝)。
ささき君さわだ君お疲れ様でした。みなさんお世話になりました。良い日でした。
帰宅したのは翌日01時、往路と同じ道で1時間28分、全走行距離は514.2kmでした。

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某文献でイボカワニナとされているものは、カワニナ種群の誤同定かもしれません。
仮にクロダカワニナだとしても、見つからずに記録も無いので、絶えたかもしれません。
4・7・9・12箇所目の胎殻です。カワニナ種群は4つとも違うようにも見えますね。
分布域的にはL1(キタノカワニナ)ですが、移入もあると思うので何とも言えません。

クロダカワニナの胎殻は、他の地方のと比べると、やや小さくて数が多く、
暗色帯が無いもしくは薄くて細いです。親殻の殻底肋も豊川産のようにやや多いかな。

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2023年11月12日未明は愛知県でカワニナ採集しました。
1~2箇所目、広範囲に頑張りましたが、カワニナ類の貝殻すら無し。
3箇所目、ドライスーツ、01:49~03:04(1時間15分間)、887m遊泳。

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クロダカワニナを狙って、速い流れを遡ったりしましたが、全くいませんでした。
カワニナ種群はたくさんいました。動画 https://youtu.be/cT-5DXNvCXY

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左は通常、右はおそらく寄生虫に侵されて、胎児数が激減しています。