記事一覧

ファイル 1527-1.jpg

2020年11月7-8日は琵琶湖で採集しました。
駐車して潜ろうと思っていた場所は、BBQの方で駄目だったので、第二候補へ行きました。
初めての場所で、ウナギ捕りのついでに、カワニナ拾いをしました。寒くはなかったです。
ウエイトはいつもより1kg重い、7.5kgを装着していたので、潜りやすかったです。

ファイル 1527-2.jpg
ナガタニシ属の一種、ニセマツカサガイ琵琶湖型、カワニナ属各種です。
ナガタニシ属の一種は、少し自信がなかったので、さわだ君に助言を頂いて(感謝)、
間違いないだろうと結論を出しました。家に帰って Heterogen sp. とほぼ同じで確信。
動画 https://youtu.be/P4DpUwkMMr4 まじまじと見て確認しています。

ファイル 1527-3.jpg
先の論文では竹生島だけで確認されていますが、私は他に長浜市の2地域で採集。
今回は高島市です。2個体捕りましたが、水深は4mくらいで、礫帯の砂上です。
これまでナガタニシとして、同定していたものにも、混じっている気がしてきました。

ファイル 1524-1.jpg

愛知県の道端で撮影したマルシタラガイ属の一種(未同定)です。
さわだ君に同定依頼してご回答を頂きました(感謝)。樹上性のシタラ類は、
殻で確実な同定は困難だそうです。マルシタラやウスイロシタラの可能性があるそうです。

ファイル 1518-1.jpg

2020年10月11日に琵琶湖で採集したフネドブガイ属の一種です。
私が捕った2個体は、死蔵になるのはもったいないので、K先生のところへ送りました。

2020年3月に刊行された琵琶湖におけるフネドブガイの再発見によると、
2018年12月16日にフネドブガイの死殻1個体を採集したとあります。
80年ぶり(1938年以降)の記録だそうです。この報文を見たとき、貝の世界は殻拾って、
再発見になるんだぁと驚きました。魚の世界だと骨拾っても、再発見とはならないでしょうね。

ファイル 1518-2.jpg
2020年2月に Lopes-Lima et al. 2020 によって、それまでのフネドブガイ属が、
AneminaBuldowskia の2属に分割され、B. kamiyai が新種記載されました。
2020年7月イシガイ科貝類の新たな分類体系によって、和名が提唱されました。
フネドブガイ属(フネドブガイ)、タブネドブガイ属(カタドブガイ、ヒガシタブネドブガイ)。
日本における分布は、フネは九州北部、カタは北海道~島根県までの本州日本海側、
ヒガシは岩手・宮城・福島・茨城・山形県。そうなると琵琶湖は含まれていません。
K先生によると Sano et al. 2020 に北海道石狩(=カタドブガイ)と香川県が、
同じクレードに入るので、四国はカタドブガイで、琵琶湖のもカタドブガイでしょうと。
しかし、東海地方のフネドブガイは、未記載種の可能性があるそうです。

ファイル 1518-3.jpg
カタドブガヒの新種記載論文を見ると、私が琵琶湖で捕った個体と比べると、
殻幅が短い、殻頂の膨らみが弱い、後縁が長い、後背縁が斜めに張り出しが強いなど、
同じ種とは思えませんでした。豊橋市のフネドブガイを見ると、似ている気がします。
2020年8月淀川初記録のフネドブガイ類とも同種に見えました。
淡水貝類研究会23回(2017)の日本産フネドブガイ属の分類学的再検討という発表で、
静岡県のは Anemina euscaphys で移入の疑いがあると。タイプのスケッチを見ると似ている。

ファイル 1518-4.jpg
推論します。琵琶湖で2018年に死殻が80年ぶりに見つかり、2020年に私達が生体を捕った。
淀川で2018年に生体が初記録された。これらは他種との混同から未発見だったのではなく、
近年に移入されて見つかるようになった。私は2010年から琵琶湖淀川水系のカワニナ属を、
361(潜水168)箇所で採集。二枚貝も捕りましたが初確認です。これは移入の疑いが強いです。
また、豊橋市も人工的なため池で、外来生物の割合がとても高いと思います。

ファイル 1518-5.png
ようするに、近年に中国から Anemina euscaphys が琵琶湖淀川水系~東海地方に移入し、
それをフネドブガイとして報告しているのではないでしょうか。他の地域にも、
同種ではないかと思われる情報を頂き、そこは一部で有名な外来魚がいる水系です。
日本にいるドブガイ Sianodonta cf. woodiana 1 も外来種とされていますし、
フネドブガイ属に外来種がいても不思議ではありません。和名は無いようですから、
フネドブガイ属の一種 Anemina euscaphys (Heude, 1879) としておきます。

ファイル 1517-1.jpg

2020年10月11日は、ささき君とある魚を、10日夜~11日明け方に捕って、
11日朝に琵琶湖博物館へ搬入予定でしたが、台風による大雨で採集は中止になりました。
そのためリニューアルした琵琶湖博物館の観覧が主要目的に変わりました。

琵琶湖博物館の南西には、ヤマグチカワニナの模式産地があります。
この種類はハベカワニナの亜種として記載されましたが、その後に同一として扱われています。
2013年に1個体だけ捕っていますが、記載論文をよく見ると、500mほど場所が違いました。
そこでヤマグチのトポタイプを捕るべく、さわだ君と何度か採集計画を立てたのですが、
全て色々な事情で流れました。さわだ君が1人で潜った際は、1個体だけ捕れたそうです。
とても数が少なく、今回は本気で潜って、絶対に捕ると気合が入っていました。

9時40分頃に琵琶湖博物館の駐車場に、ささき君、maikyさんご夫妻、西村の4人が集まり、
開館まで時間があったので、ヤマグチの場所を下見に行きました。水が汚くて水面にはゴミ。
潜るの大変そうだなと思っていたら、maikyさんが手を伸ばせる場所で捕ったのですっ。
どう見てもヤマグチです。出たっ。いつものパターン。私が場所案内すると、
必ず成果を出すmaikyさん。maikyさんと私が採集へ行くと、1+1=3の成果になるのです。
お互い1人で行くと0.5しか出ないのですけどね。もうすぐ開館するので、
潜るかどうかは後で決めることにして、琵琶湖博物館を楽しみました。

カワニナ類の展示で一番時間を使いました。将来的にいくつがシノニムにされるかな。
素晴らしい展示内容でしたが、重箱の隅を楊枝でほじくるのような、気になる箇所があり、
それはTさんにお伝えしました。おそらく対応して下さるのではないでしょうか。

ファイル 1517-2.jpg
琵琶湖博物館を後にして、再びヤマグチの模式産地へ。3人で採集したら、
ヤマグチ3個体とチリメン形態1個体が捕れました。潜る必要がなくなりました。
満足です。maikyさんささき君、お付き合い頂いて、ありがとうございました。
潜る気まんまんで来ているので、適当に潜る場所を決めて、行くことにしました。

ファイル 1517-3.jpg
私はウエットスーツ、maikyさんはささき君から借りた、ドライスーツで潜ります。
透明度が1m未満と悪くて泥底、まずはカワニナ類を探しますが視認できない。
両手を泥へ突っ込んで、バイバイする感じで、手を動かしながら泳ぎました。
そうするとたまに硬い感触があり、それを拾うと二枚貝でした。空き缶もありましたが。

改良母貝(イケチョウガイ×ヒレイケチョウガイ種群)、ササノハガイ、オグラヌマガイ、
タテボシガイ、ヌマガイ、フネドブガイが捕れました。初めての場所でのこの成果。
maikyさんと行くとこんな感じです。特にフネドブガイがやばい。近いうちに記事にします。
動画です https://youtu.be/BaNvgRo6e64

ファイル 1517-4.jpg
maikyさんの成果。タテボシガイ、ヌマガイ、フネドブガイです。
足をだらっと出すのは、フネドブガイの特徴なのでしょうか。初めて見ました。
ということで、maikyさんご夫妻とはお別れ。ささき君も帰るというので私も帰路。
琵琶博は見れたし、お陰様でヤマグチとフネドブで、ほくほくでした。お疲れさまでした。
二枚貝は私が持っていても死蔵になるため、翌日にK先生のところへ発送。安着でした。

ファイル 1517-5.jpg
ヤマグチの胎殻です。ホロタイプに似ている良い個体が捕れました。

ファイル 1515-1.jpg

滋賀県の道端で撮影したオトメマイマイです。
昨年さわだ君に案内してもらいました。8月9日の件はまだ返信を頂いておりません。
もう10月です。ツイッターは使っているようなので、舐められているのでしょうね。