記事一覧

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琵琶湖の湖岸でuさんが採集したクロカワニナです。
私は左の殻しか捕れなかった。tさんは全く捕れず。uさん引き強すぎ。
捕る時間がなかったわけではないけど、採集方法がそれぞれ違っていたのでしょうね。

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クロカワニナはuさんが捕りたいと言っていたので喜んでいました。
この1日でカワニナ類は、カワニナ、チリメンカワニナ、タテヒダカワニナ、
ハベカワニナ、ヤマトカワニナ(ノーマルと肋型)、クロカワニナ、
フトマキカワニナ、オオウラカワニナ、ホソマキカワニナの9種も確認できました。

これまで大放出して来た、カワニナ類の紹介記事は、ひとまずネタ切れです。
シライシカワニナ、タテジワカワニナ、タケシマカワニナ、イボカワニナ(本物の)、
カゴメカワニナ種群(顆粒列が体層にほとんどないタイプ)、モリカワニナ、
ナカセコカワニナ、ナンゴウカワニナ、クロダカワニナ以外は確認できました。
このうちナカ、ナン、クロダはあまり興味が湧かないのでまぁいいかなと思っています。
次はタテジワかな。最終的にはシライシカワニナが夢です。夏には行くぞ!

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琵琶湖の湖岸でuさんが採集したフトマキカワニナです。
左がフトマキカワニナで右がホソマキカワニナです。この日のuさんは引きが強かった。
私も狙ってみましたが、時間もなく、フトマキカワニナはこの1個体だけに終りました。

この個体はS先生に現物を送って同定して頂きました(多謝)。
綺麗に汚れが落とされて、綺麗に撮影された写真を拝見して、
まさにフトマキだ!っと思いました。実は探し初めて3度目での確認なので、
ようやく見れたという気持ちになりました。次は自分でしつこく狙って捕ろう。

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ここまで汚れているので、自信はなかったのですが、今はニヤニヤが止まりません。
フトマキター!という感じですが、S先生によると、これも怪しいシリーズだそうで、
ハベカワニナの肋の無い型を、フトマキカワニナと呼んでいるかもしれないそうです。
そう言われると、よく掃除された個体を見ると、ハベカワニナに良く似ている。

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琵琶湖流入河川で採集したホソマキカワニナです。
これはS先生に同定して頂きました(多謝)。多くのチリメンカワニナに混じっていました。
同所でビワコドブシジミも捕れたのですが、私が説明しても同行者は無関心でした。

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以下4枚の写真の個体は、また別の場所で、uさんとtさんの3人で採集しました。

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大量に捕れたのですが、これら全てがホソマキカワニナではなく、
問題のタテヒダカワニナも混じっていました。オオウラカワニナの記事でも触れましたが、
ホソマキカワニナはタテヒダカワニナの露出度の高い生態型かも知れないそうなのです。

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左から2番目はホソマキカワニナとしても良いかもしれませんが、
他はタテヒダカワニナそのものから、ひだが弱いだけのような個体まで、
何か両種の中間的のような印象を持ちます。胎殻も良く似ているようです。

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軟体部も一応撮影してみましたが、左のはタテヒダカワニナかな。
稚貝が乗っていますが種類不明。苔が減ったので冷凍野菜ミックスDXを与えていますが、
その黄色い糞と思われるものも写ってますね。スピルリナは好まないようです。


追記 2010年12月29日
最初の写真は、ホソマキカワニナだと思い、S先生に写真同定をお願いし(多謝)、
ホソマキカワニナだろうということで一旦決着しましたが、再同定したところ、
フトマキカワニナであることがわかりました。これまで知られている分布域とは、
遠く離れているため、フトマキカワニナであることは、疑いもしませんでしたが、
S先生によると、私が採集した場所でも、フトマキカワニナは分布するそうです。

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琵琶湖の湖岸で採集したヤマトカワニナ肋型です。
ヤマトカワニナは以前にも記事にしましたが、これはいわゆる普通のヤマトカワニナです。

「びわ湖の底生動物」によるとヤマトカワニナには3型が知られています。
ヤマトカワニナ、ヤマトカワニナ肋型、ヤマトカワニナ(チクブカワニナ)です。
写真の左と中央は縦肋の顆粒がひだ状で、右は縦肋の顆粒が分割されています。
ようするに、左と中央はヤマトカワニナ肋型で、右はヤマトカワニナです。

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3型は同種として扱われていますが、まだその扱いは微妙なようです。
以前にヤマトカワニナ肋型だと思った個体は、よく調べたらハベカワニナでした。
ビワカワニナ亜属の同定は難し過ぎます。研究が進展しないのもわかる気がしました。


追記 2010年5月11日
S先生によると3型は同種で片が付いているそうですが、題名はこのままにしておきます。

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琵琶湖流入河川で採集したハベカワニナです。
同定等はS先生にお世話になりました(多謝)。酷似するイボカワニナとの区別は、
何がイボカワニナで、何をハベカワニナとするか、人によって違いがあるそうですが、
本物のイボカワニナは、胎殻が大きなカゴメカワニナ型が、決め手になるそうです。

イボカワニナと思われている多くはハベカワニナで、
「日本産淡水貝類図鑑1」のイボカワニナの写真はハベカワニナだそうです。
イボカワニナはやや深場の泥場に生息し、自分で採集した人は少ないと思われ、
貝引きの貝を注意して見ると、カゴメカワニナに混じっているそうです。
なるほど「びわ湖の底生動物」のイボカワニナはカゴメカワニナによく似ている。

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ヤマトカワニナと一緒に捕れたため、ヤマトカワニナ肋型かもと疑ってしまった。

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これはイボカワニナだと誤同定しました…。軟体部がなんだか美味しそうです。

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同一産地で一番左の個体だけハベカワニナで、他はオオウラカワニナ(またか)です。
大きなオオウラカワニナが捕れたと思っていたらハベカワニナでした。
真ん中のオオウラカワニナは次体層の縦肋数が10です。モリカワニナぽい感じ。

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琵琶湖の湖岸で採集したチリメンカワニナです。
同定が難しいカワニナ類が多い中で、どちらかというと区別しやすい種類です。

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パッと見は違うように見えますが、殻底肋が多くて、縦肋があったら、まずチリメンです。

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全てチリメンです。これは持ち帰ってしまったので、水槽はチリメンだらけです…。

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軟体部はよく見ると気持ち悪いです。中央の上はオオウラカワニナです。
たまに、自分の殻に付いた苔を、体をねじって食べているのを見ると、かなり引きます。
しばらくカワニナ類の記事が続きます。関心は低いでしょうが、自己満足で続けます(笑)。

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2010年4月24日に琵琶湖の湖岸で採集したオオウラカワニナです。
写真同定して頂いたS先生(多謝)によると、普通に同定するとオオウラカワニナだそうです。

琵琶湖の湖岸ではオオウラカワニナによく似て、比較的よく見られるものとして、
タテヒダカワニナがあります。「びわ湖の底生動物」によると、
両種は次体層の縦肋数が数えることが出来る形質として挙げられます。
オオウラカワニナ 次体層の縦肋数 10~12(平均11.0)
タテヒダカワニナ 次体層の縦肋数 14~20(平均16.9)
この個体は次体層の縦肋数が12で、タテヒダカワニナよりは黒く太短く思えました。

このオオウラカワニナは環境省レッドデータブックによると、
「琵琶湖北岸の西浅井町大浦でのみ知られる琵琶湖固有種である」とあります。
おもっきり生息地公開ですが、そこしかいないし、和名もあるので隠しようがありません。
なお、写真の個体は西浅井町大浦で採集したものではありません。未記録産地かも。

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この個体はまだ小さいですが、次体層の縦肋数は11でした。

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同所的に捕れたカワニナ類です。
オオウラカワニナの他にはチリメンカワニナとハベカワニナが捕れました。

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ギバチ水槽に入れてみました。軟体部の写真はあまり世に出ていないかも。

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この日の2箇所で捕ったカワニナ類です。
最近はビワカワニナ亜属貝類のよくわからなさに少しはまっています。

カワニナ類そのものは、あまり興味ないのですが、ピンポイントで独立種が分布し、
環境が違うにしても、どれだけ違うものなんだろうと、色々と考えるうちに、
その生息環境が知りたくなりました。琵琶湖は船が頻繁に移動し、昔から漁業が盛んで、
貝引きやエリで混獲されたカワニナ類が、帰港途中や港などで選別後に捨てられ、
色々な種類のカワニナ類が、人為的な移動があると考えられるにも関わらず、
どうして湖岸の局所的にしかいないのだろうと。

そう考えると、カゴメカワニナの記事にもコメントしましたが、
環境地域変異程度の種類もあるのでは?と思っていました。
琵琶湖淀川水系という同じ水域に生息するため、種と扱われていますが、
見掛けはほとんどが亜種か、それ以下の違いしかないのでは?と思っていました。
学名が全て付いているのにまず驚きました。

「日本産淡水貝類図鑑1」によると琵琶湖淀川水系にはビワカワニナ亜属が15種分布します。
カゴメカワニナ、イボカワニナ、ハベカワニナ、タテヒダカワニナ、ヤマトカワニナ、
タケシマカワニナ、シライシカワニナ、モリカワニナ、ホソマキカワニナ、ナカセコカワニナ、
タテジワカワニナ、ナンゴウカワニナ、クロカワニナ、フトマキカワニナ、オオウラカワニナ、
本当に15種もいるのだろうか?

逆にカゴメカワニナの記事の個体は「日本産淡水貝類図鑑1」や「びわ湖の底生動物」
にある写真の個体よりも、螺層が多く、やや細長く、殻口に近い部分まで籠状が強く現れ、
採集した水深もかなり浅く、湖底は礫だったことから、何か違うなという気がしました。
それ以上を言及するだけの知識を私は持っていないため、
「まだ知られていないカワニナ類がいるのではないか」と書くに留めました。
しかし、カゴメカワニナはS先生によると2種あるそうで、納得ができました。
また「日本産淡水貝類図鑑1」にも2タイプあるような記述もありました。
ようするに、カゴメカワニナは種群のようです。

S先生によると確りとした論文として証明されたものではないですが、
現時点での私見・報告書・研究会・学会発表の知見からだと以下の考え方もあるようです。
ビワカワニナ亜属は種内変異が著しく、琵琶湖湖畔の分かり難い種は、
染色体がほとんどハベカワニナとか、ホソマキカワニナはタテヒダカワニナかもとか、
胎殻はヤマトカワニナとハベカワニナとタテヒダカワニナの3タイプしかいないとか、
先に記したタテジワ~オオウラまでは、別の種の生体型ではないか。オオウラカワニナは
タテヒダカワニナという種で、異なる形質に固定されただけの型ではないのか、
などなど非常に混乱し、ややこしい状態のようです。交雑もあるかもしれませんね。
魚屋さんから見たら、ビワヒガイとアブラヒガイ、フナ類やヨシノボリ類などが、
近いかもしれません。ようするに、ビワカワニナ亜属はよくわかっていないようです。

でも、それっぽい巻貝が捕れたら、そういう種だとして、当ブログでは紹介します。
この文章はそのための注意書きです(汗)。本当にS先生には快くご教授下さり多謝です。
個人的にはオオウラカワニナが種でなくても、狙って捕れて嬉しかったです。
オオウラカワニナかもと思ったときは、怪しく1人でニヤニヤしていました(爆)。

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琵琶湖(北湖)で採集したカゴメカワニナです。
ピーシーズの「日本産淡水貝類図鑑1」では、水深10~20mに生息すると書いてあるので、
たも網くらいでカゴメカワニナが捕れることはないだろうと思っていましたが、
この2個体は水深70cmくらいで捕れて驚きました。この場所は上から見て、
巻貝は全く見られなかったのですが、たも網で石ごと採集したら捕れました。
石の下に隠れていたようです。でも肝心の魚はヌマチチブくらいでガッカリでした。

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琵琶湖固有種のカワニナ類は、結構気になっていて、まだ知られていない
カワニナ類がいるのではないか、という目で見ていたりします。
色々な意味で難しいでしょうが、シライシカワニナを捕るのが夢だったりします。

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琵琶湖で採集したヤマトカワニナです。
カワニナ類は全くわからないので、適当に写真を撮って(ピンボケばかり)、
帰ってから図鑑と絵合わせする時間が、結構楽しかったりします。

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左のはタテヒダカワニナだと思います。
こうしたカワニナ類を撮影する余裕のある時は、たいてい魚は不漁です。

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琵琶湖で採集したタテヒダカワニナです。

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ビワカワニナ亜属は似たのが多過ぎて難しい…。

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ヒメタニシ以外はタテヒダカワニナだと思います。