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2017年3月3日夜にmaikyさんと鮮魚売場を巡回してきました。
2016年は「ハマグリを食べたことがありますか? #1 #2 #3」を参照。
1店舗目【タ○シマヤ】
○「千葉県九十九里浜産はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
デパ地下だけあって、良い個体ですが、1個500円と高価ですね。

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2店舗目【ピ○ゴ】
◎「三重県(三重桑名)産はまぐり」と表記された「三重県産ハマグリ」
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「千葉県はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
三重桑名は小さくて判断に迷う個体もいましたが、総合的な判断で良いと思います。

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2枚目の写真と同じ陳列ケースですが、シオフキとオキシジミが混在していました。
これは意図的ではなく選別不備だと想像します。どちらも商品価値のない貝です。
味は「10種類の二枚貝を食べ比べ」を参照。3店舗目【バ○ー】は売っておらず。

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4店舗目【アピ○】
ここは昨年に最も悪質だったスーパーです。魚屋さん型コーナーは店じまい途中。
○「千葉県産はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
昨年よりも陳列ケースが小規模で、おそらく魚屋さん型コーナーにも在庫がない。
ハマグリやシジミにしても、ユ○ー系が最も消費者を騙す、インチキ商売をしていました。
maikyさんの推測では、昨年9月の経営統合(吸収合併?)で、インチキ商売を止めたのかもと。
ハマグリ警察としては、ここは逮捕だーっと、目を付けていたので、拍子抜けでした。
5店舗目【マック○バリュ A】は売っておらず。昨年はここだけ本物のハマグリだったけどなぁ。

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6店舗目【西○】
○「国産はまぐり」と表記された「国産ハマグリ?」
◎「熊本はまぐり」と表記された「熊本県産ハマグリ」
○「中国はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」
国産はまぐりはおそらく熊本県産かなという膨らみと模様でしたが、
有明海はシナハマグリに似る個体も生息しているようなので難しかったです。
熊本はまぐりは、3cmに満たないような個体も混じっていて(漁業調整規則では3cm以上)、
こんなサイズが出回るのは、熊本産くらいだと思うので、これは間違いなさそうです。
中国はまぐりは典型的な個体もいるのですが、ちょっと違うかもと気になる個体もいました。
7店舗目【マック○バリュ B】は売っておらず。終了です。maikyさんお世話になりました。

7店舗で3店舗が売っておらず、昨年と比べてハマグリ類の入荷量が、少ないのかもしれません。
また、◎や○だけで、△や×のインチキ商売は、ありませんでした。おこがましいですが、
昨年の記事やツイートが、多少は影響していると良いなと、勝手に思っています。
ちなみに、鮮魚売場だけではなく「木更津 潮干狩り ハマグリ」でググると、
捕れているのは、ほぼ中国産シナハマグリです。お客用に撒いたものだと思われますが、
東京湾に定着しないことを願います。アサリもたぶん中国産でしょうね。来年も巡回します。

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愛知県の海で要芽さんが採集したヒバリガイです。
同定はk先生(感謝)です。ピンボケです。アズマニシキに固着していました。
日淡こぼれ話の生物が、もうすぐ1000種類のような気がします。今度数えてみよう。

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愛知県の海で要芽さんが採集したアズマニシキです。
同定はk先生(感謝)です。他にも海綿やゴカイ類が付いてますが見なかったことに。

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#2は4店舗目で終了しました。他のスーパーへ行っても同じだろうという思いからです。
今更「はまぐり」とは何かの説明がまだでした。ホンビノスガイ(ホンビノスガイ属)は論外。
ハマグリ属の日本産と、スーパーでよく見かける外国産について、少し触れてみます。

日本産
●ハマグリ Meretrix lusoria (Roeding, 1798)
●チョウセンハマグリ Meretrix lamarckii (Gray, 1853)
●トゥドゥマリハマグリ Meretrix sp.

外国産
●シナハマグリ Meretrix petechialis (Lamarck, 1818)
●タイワンハマグリ Meretrix meretrix (Linnaeus, 1758)
●ミスハマグリ Meretrix lyrata (Sowerby II, 1851)

トゥドゥマリハマグリは西表島にしか分布しないため、流通することはまず考えられません。
ミスハマグリはスーパーで、殻付きの同定できる状態で、見たことはありません。
「干潟生物調査ガイドブック」などによると、ベトナムから冷凍で輸入され、
回転寿司などの外食産業では、シナハマグリに代わって、よく使われているようです。
スーパーなどの陳列棚で、殻付きの生きた状態で、「はまぐり」として売られているのは、
ハマグリ、チョウセンハマグリ、シナハマグリ、タイワンハマグリの4種類だと思われます。

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これら4種類はどう違うの? 見分け方を教えて。。。その質問はとても難しいです。
膨らみが強いとか、丸みを帯びるとか、曖昧な違いが多く、幼貝は異なったりします。
それでも見慣れると識別は容易になります。例えばバスから観光客がたくさん降りてきました。
あっ日本人じゃないな。中国人かな。そう思うことありますよね。その判断基準はどこですか。
目が3つあるとかの違いはなく、これは日本人を見慣れて、識別能力が高くなっているからです。
それを違いが分からないという欧米人に、どのように説明しますか。という事と同じです。

形態的差異はタイワンハマグリを除いて、Fに詳しく記されています。
そこにも「言葉によって明瞭に定義できるような区別点は殆どない」とあります。
私の場合は愛知・三重県産を中心に、ハマグリをたくさん見てきましたので、
その脳内基準から外れる個体は、別の種類だと認識できるようになっただけです。

東海地方産のハマグリは、後背縁が長く直線的で、歪な印象を受け、典型的と言えるのですが、
四国西部~九州北西部産は丸みが強く、シナハマグリに似た形状をしています。
希に東海地方のスーパーで、熊本産ハマグリを見かけますが、脳が違うと認識することも。
スーパーで買った「はまぐり」が何か気になる方は、Gに参加されてはどうでしょうか。
同会が2005年に行った調査の報道がHです。簡単に記すと、ハマグリの表示84品のうち、
ハマグリ4品、チョウセンハマグリ12品、シナハマグリ61品、ミックスその他7品。
11年前と今もタイワンハマグリが加わったくらいで、そんなに変わらないと思います。

「愛知県RDB2002」でハマグリは「県内では絶滅した可能性も高い」と記されています。
その後に見つかり「愛知県RDB2009」では2箇所(そのうち1箇所は私が見つけて報告)です。
それ以降はあちこちで見つかりました。原因は不明ですが、ハマグリ捕りしていた人の話では、
三重県(木曽三川)でハマグリの種苗が放流され、一部が定着して数が回復した頃に、
愛知県の漁港から船で木曽三川へ行き、ハマグリを密漁して戻り、小さな個体を捨てたことで、
それが定着して拡散したのではないかとのことでした。割と信憑性があると思っています。
この種苗がどこ産なのかは気になりますが、伊勢・三河湾産ではない場合は外来生物です。
僅かに残っていた在来集団と交雑している恐れもあります。また、愛知・三重県では、
アサリが優占していた干潟に、取って代わるように、ハマグリが増えています。

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3月3-4日に購入したシナハマグリ、タイワンハマグリ、チョウセンハマグリは、
3月7日まで冷凍庫で保管し、味を比較することにしました。冷凍は身が少し軟らかくなり、
歯応えを重視すると問題もありますが、その分だけ出汁がよく出る方法として知られています。
ハマグリは散々食べているので、買いませんでした。味は確りと覚えています。

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一番味の違いがわかる「茹ではま」にしました。
鍋に水と3種類を入れて茹でて、ある程度の口が開いてから、更に2分ほど茹でました。
同じくらいの大きさのハマグリだとこんな感じになります。写真右上を見て下さい。
泡や灰汁とは異なる、細かくて白いものがあります。これはシナハマグリの身が壊れて、
散乱しているものでした。ハマグリでこうしたことは、ほとんどありません。
茹でた貝を取り出して、軽くしょうゆに付けて食べました。ハマグリも比較に加えました。

■ハマグリ 評価5/5
身割れせず、貝柱を除いて身離れが良く、ぷっくりとして、つるっとした食感。
噛むほどに、旨みが強く感じられ、ハマグリらしい風味が鼻を抜ける。美味しい。

■タイワンハマグリ 評価4/5
身割れせず、つるっとした食感は、ハマグリに近いが旨みが少ない。

■チョウセンハマグリ 評価3/5
身割れせず、肉の様な歯応えがあり、つるっとしたのど越しは無い。
旨みは感じられるが、好みが分かれそうな、独特な味がわずかに感じられた。

■シナハマグリ 評価2/5
身割れしやすく、薄くて硬く、旨みも少ない。貝の口が開いても外套膜(貝紐)が、
両側に付いたままで、綺麗に身が1つにまとまらず、食べ難い個体が多かった。

ハマグリに対する多少の偏見や主観を差し引いても、シナハマグリだけは残念な味でした。
私が採集したハマグリを何度も食べてる2人にも、3種類の味を確かめてもらったところ、
美味しくないというストレートな答えが返ってきました。4種類は味に違いがあると思います。
但し、私が採集するハマグリは、あまり綺麗ではない場所だと、ケミカル臭がすることがあり、
それで全てが台無しになったり、綺麗すぎるところで捕ると、味に深みが無かったりします。
それを踏まえると、タイワンハマグリは養殖なため、味と価格が及第点で安定するため、
スーパーで普段買いする場合は、最も良い「はまぐり」なのかもしれません。

茹で汁を使って、青のりスパを作りました。ハマグリで何度か作ったことがあります。
茹で汁の味を確かめると、通常は冷凍で味が濃くなるはずですが、旨みが少なくて味が薄い。
スパゲティの茹で上がりの直前に、何も付けずに味を確かめましたが、やはり薄かったです。
これでは吸い物にしても、物足りない味になったと思います。焼き蛤だと塩味が際立ちそう。

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ハマグリでおすすめの料理方法は「茹ではま」と「紅生姜煮」です。
その前に砂抜きですが、ハマグリはアサリのような、じゃりっとする大きな砂を持ちません。
砂抜きは不要だとも言えます。しかし、シルト(非常に細かい砂)はあります。
そのため水道水と塩で、塩分1%程度にし、常温で1日くらい置くと、シルト抜きできます。

◆茹ではまの作り方。
1.鍋に水とハマグリを入れ、強火で沸騰させる。
2.口が開いてきたら、ふきこぼれ防止のために、中火にして2分ほど煮る。
3.ハマグリを取り出して、スプーンや箸で身を取り、しょうゆに軽く付けて食べる。

質の良い個体に適します。味を引き出して、簡単で美味しい。旬の6月頃はこれで決まり。
注意すべきは、加熱不足による、ノロウイルス感染です。茹ですぎて硬くなるよりも体が大事。

◆紅生姜煮茹の作り方。
1.鍋に水とハマグリを入れ、強火で沸騰させる。
2.口がある程度開いたら、汁を捨てるか別の料理に取って置くかして、ハマグリだけにする。
3.粗熱が取れたら、スプーンを使って、身だけにする。
4.鍋にハマグリ、紅生姜1(汁も少し加える)、酒1、みりん1、ザラメ2を入れて中火にする。
5.ふきこぼれそうになった段階で、しょうゆ1を加えて、弱火~とろ火で、20~30分煮詰める。
6.小鉢などの器に、ハマグリ、生姜、たれを入れ、ラップをして冷蔵庫で3~24時間寝かす。
7.ハマグリと紅生姜だけ取り出し、小皿などに乗せて食べる。

佃煮や時雨煮だと黒ぽくなりがちですが、紅生姜の赤色に染められて食欲をそそります。
主にザラメと醤油で味を調節でき、自分好みの味に出来ます。ケミカル臭なども飛ぶほど、
臭みを消す効果が強く、あまり質の良くないハマグリでも、美味しく食べられます。
冷蔵庫で寝かす時間ですが、だいたい6~12時間後が食べ頃で、1日半以上経つと、
市販の佃煮と同じように、新鮮な風味がだんだん失われます。寝かさないと味に棘が残ります。

一連の記事は科学的根拠に乏しく、推測の域を出ない事柄を、決め付けている箇所もあります。
そのあたりは、こんな意見もある、という程度の認識で、受け取って下さったら幸いです。
最後になりましたが、maikyさんとK先生にお世話になりました。ありがとうございました。
ハマグリを食べたことがありますか? 本物のハマグリを食べて、美味しさに驚いて下さい!

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#1の翌日はひな祭り2016年3月3日。1年で最もハマグリ属が消費される日。
maikyさんが家に来られ、昨日に買った2パックを見てもらい、私と同意見でした(ホッ)。
2人で昨日と同じアピ○へ。すぐに鮮魚コーナーを覗くと、まだやっている。
このスーパーは陳列棚の隣に、魚屋さん型コーナーがあって、売り子もいます。
そこに山積みの三重県産はまぐりと表記された、どう見てもタイワンハマグリがありました。

その隣には中国産はまぐりと表記されたシナハマグリ。買い物客がやっぱり中国産と比べると、
三重県産は違うわねと、売り子に話しかけていましたが、売り子は歯切れの悪い言葉で、
困ったような顔にも見えました。これは売り子も産地偽装をわかっているなと直感しました。
そんな雰囲気だったので、写真は撮れませんでした。私たちが行ったのは19時過ぎですが、
近寄るお客さんはまばらで、こんなに大量のタイワンハマグリを捌けるとは思えませんでした。
パックの消費期限は3日間ですが、翌日はひな祭りでもないし、3日間では無理でしょう。

はっ?! maikyさんと私は同じことを想像しました。タイワンハマグリをスーパーが大量入荷し、
魚屋さん型コーナーへ置きます(常温保存でした)。鮮魚コーナーの品物が少なくなると、
魚屋さん型コーナーからパッキングし、その日を加工年月日として記載(保存温度10℃以下)。
一部は「三重県産はまぐり」と偽装が継続され、それ以外は「台湾はまぐり」に戻される。
加工年月日は常温保存された山積みの個体を、パッキングした日だと思われ、
山積みの中には、とっくに消費期限の3日間を、過ぎているものがあると想像できます。

後で気が付いたことですが、3月2日夜にたくさんのパックされた「はまぐり」が売れ残り、
加工年月日が2月29日、3月1日、3月2日と、表示されているものが、いくつもありました。
しかし、3月3日に撮影した写真を見ると、加工年月日が全て3月3日になっていました。
これ何か容易に想像つきますよね。売れ残りをパックから出し、リパックしたということです。
3月3日のひな祭りに合わせて、新鮮な物が入りましたよ。という感じも出したかったのかな。
【アピ○】
(鮮魚コーナー)
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「千葉県産はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
※常温保存をパッキングして保存温度10℃以下と表記。
※消費期限の偽造やリパック。
(魚屋さん型コーナー)
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「中国産はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」

産地偽装は法令違反ですが、※はFのQ30によると、
「期限の再設定が科学的・合理的根拠をもって適正かつ客観的に行われた場合には、
ラベルを張り替える行為自体が法令違反となることはありません。」とあるため微妙です。
はっきりしているのは、このスーパーは信用できない。ということでしょうね。
実はアピ○の運営会社のユニ○系は、「しじみ」も産地偽装していることが多く、
以前から信用していませんでした。そのため3月2日に、まずこの店へ行ったということです。
そして案の定でした。こういう騙す商売やっているから、秋に吸収合併されるのでしょう。

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2店舗目。西○へ行きました。「中国はまぐり」とあるが、正確には「中国産シナハマグリ」。
まぁこれならセーフかなと思いました。ついでに「三重しじみ」を見たとき、あっやってる。
ハマグリの記事なので、あまり詳しく書きませんが、三重県産ヤマトシジミは、
放射肋(年輪みたいな筋)が弱く、茶色ぽく光る個体が多いです。この個体は放射肋が強く、
黒ぽくて光り方が弱いです。こういうのはたいてい韓国産ヤマトシジミが多いです。
また、他に中国産と思われるバチ型シジミや、ロシア産と思われる種類不明も見られました。
スーパーでチッェクしていると、近年はこうした多国蜆ミックスが多い傾向です。
【西○】
○「中国はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」
※「三重しじみ」と表記された「多国蜆ミックス」。

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3店舗目。エク○(フィ○ル)へ行きました。ここも見事にやっていました。
国内産のシールは貼っていないものがあり、良心の呵責でしょうか。そんなことは無いですね。
【エク○(フィ○ル)】
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」

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4店舗目。マック○バリュへ行きました。この系列は「しじみ」の産地偽装を見たことが無く、
良心的というか、当り前のことを、当然にしているスーパーで、最も信用していました。
最大手だし「はまぐり」の偽装みたいな、ハイリスクはやらないだろうなと思いました。
しかし、鮮魚コーナーを見た瞬間に、ここもか!!と思いました。それもアピ○と同じ方法。
タイワンハマグリを「三重県産はまぐり」にして、同じ物を「台湾はまぐり」ではなく、
「台湾産はまぐり」とするのは、アピ○よりも悪質度合いが増しているような。失望した。

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横に目をやると、おおっ!!これは本物だ。4店舗のスーパーで唯一の偽り無きハマグリ。
昨日から1度もハマグリを見ていなかったので、何だか愛おしく思える。長かった~ぁ。
頭の中にエンドロールが流れてきそう。ただ、細かい突っ込みを入れると、特大は誇張です。
私やmaikyさんが、このサイズを捕ったら、中と言います。だいたいの殻長が、
4cm未満は○リ、4~5cm小、5~7.5cm中、7.5~9.5cm大、9.5~10.5cm特大です。
三重県産の特大は高級料亭などに流れ、スーパーではほぼ見かけないと思います。
【マック○バリュ】
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「台湾産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
◎「三重県産はまぐり」と表記された「三重県産ハマグリ」

本物の価格を見て下さい。100g537円で、中サイズが3つで、1068円(税込)と高額です。
1つ356円(税込)です。一般的な主婦が、普段買うことは、滅多にないと想像しています。
そこで「ハマグリを食べたことがありますか?」このタイトルです。スーパーだけではなく、
外食の「はまぐり」の多くは、ハマグリではありません。例えば九十九里などでは、
ホンビノスガイ(外来生物)を「白はま」、チョウセンハマグリを「はまぐり本貝」と称し、
焼はまぐりとして提供しているようです。東京からわざわざ食べに行く人もいるようです。
しかし、ホンビノスガイはハマグリ属ですらなく、九十九里にはおらず、東京湾産なのです。

「その手は桑名の焼き蛤」で有名な桑名市。このページのはシナハマグリです。
桑名名物焼蛤が中国産です。名産地で食べても、容易にはハマグリを口にできません。
ネット購入だとどうか。Uさんの情報ですが、原産地三重県なのにシナハマグリです。
むき身や出汁などの加工食品なんて、ほぼハマグリは使っていないと思われます。
これらが全て法令違反だとは思いませんが、消費者がなめられているのも事実です。

20年前くらいからハマグリの陳列棚から、ほぼ置き換わる形で、シナハマグリが大量に出回り、
特に20代以下の若者は、ハマグリを食べたことが無い人も、多くいるのではないかと思います。
それも仕方がないことです。「はまぐり」の多くは、ハマグリではない時代です。
一般消費者にとって、肝心なのは種類ではなく味です。次は味の比較をしてみました。
(#3へつづく)