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愛知県の道端で撮影したマルカメムシです。
ピントが合っていません。何だか見ていると、ぞわっとする系です。
予告したイシガイ目の記事は、時間が掛かりそうなので、ストックの虫さんですみません。

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2020年8月1日は琵琶湖でさわだ君と彼女さんと西村の3人でカワニナ採集しました。
写真は関係ないのですが、鵜と鷺だらけでしたが、道路側に糞は無かったです。

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1箇所目。水温24℃くらい。私は海パン。さわだ君はドライスーツ。
水深4~5mへ潜るの間に、上層約24℃、中層約21~22℃、下層約18~20℃。
浮いているだけでも少し寒いのに、下層は凍えて、長くいられない。
今年は梅雨が長くて水温低いです。8月1日でも海パンでは厳しい。
左が私で右がさわだ君。とてつもない差です。ウエットスーツならばもう少し捕れたはず。

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2箇所目。海パンで深潜りは無理だと判断。私はウエットスーツ。さわだ君はドライスーツ。
冷たさを感じずに潜るのは楽です。4~5mにカワニナはたくさんいます。5回くらい潜って、
私が捕る必要がないなと思ったので、12分ほどで終了。左が私で右がさわだ君。
カゴメカワニナは大きいので目立ちますね。ニセマツカサガイ琵琶湖型も捕れました。
今年に入ってイシガイ目は色々と変わりましたが、それは次の記事で書きたいと思います。
動画 https://youtu.be/Tyw77gdsj8I

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賤ヶ嶽隧道(飯浦側)の近くです。琵琶湖の中でも好きな景色です。
滋賀県道514号は、通行止めが続いていたのですが、通れるようになっていました。
夜はウナギ突きして解散しました。お疲れ様でした。今回も楽しかったです。

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2箇所目のタテヒダ種群です。あえて何とは書きません。そのうち解決されるでしょう。

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愛知県の公園のトイレで撮影したカレハチビマルハキバガです。
これ擬態って言うのでしょうか。壁と一緒にペンキ塗られた感があります。

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屋外のメダカ水槽(タッグボックス)が、劣化で崩壊の心配から交換しました。
30年くらい使っていました。このメダカ水槽はカワニナ水槽の役割もありました。
カワニナが勝手に世代交代していましたが、2010年くらいにヤマトカワニナを入れた際、
駆逐されたのか、カワニナ亜属が全滅。その後にヤマトカワニナも全滅。

それからカワニナ属を適当に放り込み、今生きているのがどこ由来なのかはわかりません。
カワニナ亜属は8割ほどいて、弱く縦肋があるため、チリメンカワニナかもと思っていました。
ヤマトカワニナ亜属は2割ほどいて、タテヒダカワニナかなと思います。ここで問題なのが、
先日の記事にも書きましたが、縦肋の有無で種類はわからないということです。

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私が飼育している種類がわからないのです。そこで分布と模式産地のみから学名を特定し、
並べたのが画像の4つです。キタノカワニナはホロタイプ画像とも似ているので大丈夫かな。
カワニナもまあ大丈夫かな。L4はチリメンカワニナとハコネカワニナを含んでいますが、
横浜と芦ノ湖は調べられておらず、何とも言えないところはあります。
ハコネカワニナはキタノカワニナの縦肋と殻底肋が顕著な集団かもしれないです。
チリメンカワニナ1876年よりも前に、複数のシノニムがいて、産地不明なのもありますが、
優先権の逆転(6章23条9項)によって、1899年問題が発生するため、無視していいかな。

それでは飼育中のカワニナ亜属は何だとなりますが、キタノカワニナ、カワニナ、
チリメンカワニナのどれも可能性があります。分布を拠り所にした同定は無理です。
複数産地が放り込まれているため、もしかすると交雑している疑いすらあります。
旧来の同定方法で、縦肋がないからカワニナ、あるからチリメンカワニナというのも、
弱く縦肋のある個体が多いですが、全くない個体もいます。やはり縦肋は使えない。

結論的にカワニナ亜属の一種(未同定)を飼ってまーす。と言うしかないようです。
例えば長野県でホタルの餌にカワニナを放流しました。なんてニュースがあったら、
長野県はキタノカワニナの分布域で、外来生物ということで放流抑止に使えないですかね。

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2020年7月19日は琵琶湖でさわだ君と彼女さんと西村の3人でカワニナ採集しました。
この時期は夜明けから湖岸に、バサーとコイサー(鯉釣り人)が多くいて、
昼になれば湖上は、ウインドサーフィンや水上バイク(一部は水上暴走族)がいるので、
静かな夜に潜りたいのだけど、さわだ君の宗教上の都合で、夜明けからになりました。

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04時30分に待ち合わせ。すでに駐車場所が密。湖岸にはバサーがいて潜れませんでした。
1箇所目。別の場所。早朝で水温24℃くらい。私はウエットスーツ。さわだ君はドライスーツ。
彼女さんは岸で見守ります。あのカワニナを狙いました。水深3mくらいでごろごろいたので、
私が捕らなくても、さわだ君がたくさん捕れるだろうと思って、カワニナ捕りよりも、
ニセマツカサガイ琵琶湖型を狙うも、ぜんぜんいない。何とか1個体を捕りました。
2箇所目。過去に琵琶湖流入河川で、変なハベカワニナを捕った場所へ案内するも、
コイサーがいて近付けず。やっばり。その近くでヤマトカワニナなどを拾って終了。

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3箇所目。水上暴走族が我が物顔で、乱暴な運転をしています。沖にはウインドサーフィン。
潜るのをためらいましたが、どこに潜るって相談すると、私とさわだ君は優柔不断で、
決まらないので、腹を決めました。私は今年初の海パンマン、さわだ君はドライスーツ。
海パンマンは潜りやすいけど、湖底は冷たくてキツイ。沖へ250mほど泳いだら、
水上暴走族が近づいて来て、お互いの目が合い、私の周りを円を描くように走行して、
絶対にわざとだと思いますが、波を起こして、泳ぎ難くして去って行きました。
おそらく俺の走行の邪魔だから、ここで泳ぐな轢くぞ、という警告なのだと思います。
湖底もホソマキカワニナばかりで、セタシジミが捕れたくらいだったので終了。

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4箇所目。さわだ君が行きたがっていた場所。私はバサーが多くて無理だと言ったけど…。
現地へ着くとバサーが多くて泳げる隙間がない。遠くの方にも立ち込んでいる。やっぱり。
7月中旬~8月下旬は深夜でも、バスボートがいるので、昼間なんてとても無理なのです。
駐車場から少し離れた、崖を下ったところならば、入れるというので2人で潜ることに。
崖を下ったらバサーがいました。それも4人も。均等に並んでルアーを投げています。
私はルアーが届かない位置まで沖へ泳ぎ、横へ移動してバサーのいない場所へ。
水深4~5mへ潜るまでに、水温躍層が3つあって、上層約24℃、中層約22℃、下層約20℃。
上層でも冷たさを感じているので、下層では凍えて長くいられない、辛い場所でした。
ここは海パンマンにはまだ早かった感じです。潜りやすくても長く潜っていられない。

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ニセマツカサガイ琵琶湖型と思ったのですが、何か細長いのでタテボシガイかと思い直し、
同定を試みているうちに、じっとしていて寒くなってきたので、捨ててしまった個体です。
後にヒラガマノセガイかもと思って、Y氏に伺いましたが、ニセ琵琶だろうと(同定感謝)。
今年こそはヒラガマノセガイ(オトコタテボシガイ)を捕りたいです。
動画です https://youtu.be/gR8YfVOVPbU
ここでさわだ君らとは解散。お疲れ様でした。彼女さんが岸で見守ってくれるだけで、
何だか安心感があって良かったです。さわだ君の採集力の高さは毎度驚かされます。

話は変わって↓カワニナ亜属のミトコンと核を調べた論文が、先週出版されていました。
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/ece3.6523
数年前から風聞で、大まかなことは知っていましたが、面白い内容です。
チリメンカワニナ(キタノカワニナ型)でも触れていますので、よかったら読んで下さい。
カワニナ亜属は定説ではカワニナ、チリメンカワニナ、クロダカワニナの3種。
クロダカワニナはヤマトカワニナ亜属だと思われるので省きます。
つるつるのカワニナ、ひだひだのチリメナカワニナ。縦肋の有無で識別されていました。

しかし、縦肋の有無は系統とは必ずしも合致せず、形態的にも中間型がいることから、
この識別方法は使えない可能性が高くなりました。そして今回の論文を参考にすると、
L1~4は地理的分布によって分かれています。これを新種記載済みの種に合わせると、
L1はキタノカワニナ、L2はカワニナ、L3は?、L4はチリメンカワニナかハコネカワニナ。
こんな感じになりますが、キタノカワニナは模式産地の函館周辺が調べられていないため、
何とも言えないところはありますが、この傾向から見てL1はキタノカワニナでしょう。
カワニナは模式産地の奄美大島が調べられているため、L2はカワニナで間違いないかな。
L3は韓国産で私はよくわからないです。たぶん記載されていそうな想像はしています。
L4は横浜のチリメンカワニナ1876年、芦ノ湖のハコネカワニナ1883年で、難しいところです。
チリメンカワニナA型とB型は、おそらくA型はキタノカワニナ、B型はカワニナかなと。

但し、これらは模式標本のDNAが調べられたわけではありません。
これまで日本産カワニナ属の既知種で、模式標本のDNAが調べられたのは皆無です。
貝殻しか残っていないので、調べることができません。この先も無理でしょう。
分類学的には模式標本が唯一無二の基準で、整理には形態的な精査が必要になってきます。
敵の支城を全て制圧し(遺伝的なアプローチなどで外堀を埋める)、本城を味方の兵で、
取り囲んでも(99%確実)、敵将(模式標本)を討たないと完了(分類学的な整理)しません。
逆に言えば支城制圧などせずとも、敵将さえ討てば良いとも言えます。変な比喩ですが…。
今はカワニナ亜属の分類学的な整理は、支城制圧がある程度は済んだ感じでしょうね。
最終的に敵将を討つのは、センスのある形態屋さんです。その出現を待ちましょう。