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2022年8月20日は琵琶湖でさわだ君とカワニナ拾いしました。
5年ぶりくらいかな。沖島行きです。この島は過去に低体温症や車のキー置き忘れ事件など、
色々あったので事前に綿密なスケジュールを作り、想定外は無いように道具も準備しました。
そして朝一番の07:15の通船へ乗ることにしました。しかし、私が遅刻してしまって、
全ての計画が崩れ去りました。すみません。それとさわだくんは肩を痛めたそうで、
あまり潜れそうにないそうです。朝早くにささきくんに某道具を借してもらったのですが、
大き過ぎて2人ともバッグに入らず、車へ置いていくことになり、計画は完全に破綻しました。
07:45の通船で沖島へ。形骸化したアルコール消毒剤が、コロナ禍後期を感じさせます。

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1箇所目、海パン(さわだくんはドライ)、08:18~08:54(36分間)。
左がさわだくんで右が西村。狙っていたものが捕れず。別の機会にささきくんの
某道具を再び貸してもらって、大きめのキャリーカートに乗せて持って行き、
本気採集しないといけないかもしれません。秋に計画中。また破綻することでしょう。

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オバエボシガイ琵琶湖産です。2010年くらいから探し続けていた貝が初めて捕れました。
貝殻や琵琶湖以外(オリエボシガイ)では何度か捕っています。他産地と形態が違ってますね。
捕ったとわかった瞬間に、これまで探して見つからなかった原因が、すぐにわかりました。

水深4.5mくらいの場所で、カワニナ類を捕っていて、息が限界なので最後の1つだと、
荒っぽく砂ごとカワニナ類を掴んで、浮上したら小さな貝(オバエボシ)を握っていました。
他の貝のように砂上に水管を出したりせず、見た目ではわからない状況で潜っていたのです。
これを捕るには水深4.5mまで潜って、手探りで砂を掘って探すしかないです。
そんな確率の悪いことを続けられません。今後に狙っても捕れる気がしません。

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2箇所目、海パン(さわだくんはドライ)、10:27~11:03(36分間)。
左がさわだくんで右が西村。ニセマツカサガイ琵琶湖型が大量です。
私は海パンなので潜るのが楽で、体力が有り余っていて、3箇所目へ行きたいのですが、
さわだくんが肩のこともあって、もう無理だと言います。12:00の通船に乗るため
(その次は14:00なので絶対に乗り遅れたくない)、荷物の片付けをさわだくんに任せて、
私だけ着替えず走って次の場所へ。慌てて準備します。その時に気が付く。

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3箇所目、海パン、11:16~11:28(12分間)。
フィンが片方ない。さわだくんの二枚貝を乗せるために、さっきの場所に置いたままだ。
仕方がないので、右足だけにフィンを付ける。とても泳ぎ難い。とても潜り難い。
12分してさわだくんが合流。時間もないので終了です。ここでも思ったものが捕れない。
慌てて着替える。重い荷物の入ったキャリーバッグを、汗だくになりながら、
悪路を引き続ける。腕が伸びた気がする。11:57に乗船。何とか間に合う。
動画 https://youtu.be/FKaLzaRo33c

駐車場へ戻りました。ここまでキャリーバッグを引いた距離は4755mでした。
そのうち429mはさわだくんが引いてくれたので、4326mの苦行を無事に終えました。
2時間ほどカワニナの難しい立ち話をして解散。さわだくんお疲れ様でした。
今回も楽しかったです。もう2~3箇所は潜れる体力は残していましたが、
ささきくんの家へ使わなかった某道具を置いて、ゆったりとした運転で帰宅しました。
今回はウエットスーツやドライスーツが、どれだけ体に負担をかけているのかを学びました。

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2022年7月10日は琵琶湖で、ヤマノカミくん、さわだくん、かおるさん、
ささきくん、西村で採集しました。1箇所目は魚狙い。2箇所目は魚と貝狙い。
3箇所目は川蜷捕り。某カワニナの模式産地(地名は明記されている)とされる場所で、
同じ水深を探しても、酷似する個体が捕れません。少し離れた別の場所では捕れることから、
模式産地が誤りかもと想像しました。他の記述などからも間違えていそうな要素があります。
ただ、模式産地とされる場所は、同地名内で2箇所ある疑いが出てきたため、
そこを徹底的に調べてからでも、結論を出すのは遅くないだろうということで、
朝に海パンでヤマノカミくんと潜って来ました。浅場にいるとされるので採集は楽でした。

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私の成果です。動画 https://youtu.be/WcDFEcvlSrI

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ヤマノカミくんの成果です。ざっくり左ハベで右タテヒダです。
某カワニナは全くおらず。私の中では模式産地は誤りだとほぼ結論が出ました。
それを証明するには状況証拠しかなく、事実認定の判断は誰も出来ないでしょう。
しかし、模式産地で捕れたから、某カワニナだというのも、間違いだと思います。

例えば、スイゲンゼニタナゴの記載論文(Regan, 1908)によると模式産地は、
「R. Nodogawa, Kioto, Japan」とあります。京都にNodo川はありません。
淀川との間違いだとしても、京都では宇治川と呼ばれています。
更に現在のスイゲンは京都にも淀川水系にも分布していません。兵庫県~広島県です。
模式産地が誤記かそれとも絶滅したのか、どのみちトポタイプを得ることは不可能です。
ホロタイプや記載論文と形態的に合致したものがスイゲンです。産地同定は使えません。

某カワニナの場合は、模式産地とされる場所に、形態的に酷似する個体が捕れないため、
それが捕れる別の場所のを遺伝子解析して、その種として比較検討するべきだと思います。
ようするに、同定において形態よりも、模式産地が優先されてはならないと思います。

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ヒラガマノセガイ(オトコタテボシガイ)の死殻が捕れました。
4箇所目はさわだくん、かおるさん、ささきくんが貝調査している場所へ合流。
天気予報は曇りで風速1m程度でしたが、雨で風速4~7mほどと大外れ。
高波が発生して、さわだくんが使っていた調査道具が、岩にぶつかって壊れて終了。
強風で木から毛虫がたくさん降って来て、ささきくんはゴマフリドクガに刺されました。
5箇所目はささきくんと魚探し。そして帰路。お疲れ様でした。楽しかったです。
某カワニナの真模式産地は、今夏にでも探したいなぁと思っています。

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2022年7月2日は濃尾平野と琵琶湖でさわだくん、かおるさん、西村で採集しました。
1箇所目。濃尾平野で素潜り。ウナギを狙いつつ、二枚貝狙いでしたが、どちらも成果がなく、
カワニナ拾いしました。左はカワニナ種群(チリメンカワニナ形態)、右はクロダカワニナです。

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2箇所目。デメ琵琶潜り。3箇所目。カワニナ調査するには危険な場所だったので諦める。
4箇所目。さわだ君だけが潜るも状況が悪いのて諦める。5箇所目。さわだ君が本格調査。
画像中央はダイビングベンチレーターとフロートです。その下にさわだ君がいます。
簡易潜水器による採集になるため、滋賀県から許可を得て行っています。

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私は海パンマン素潜りで採集。底の方は水温躍層があってかなり冷たかったです。
お疲れ様でした。調査に参加させてもらって楽しかったです。ありがとうございました。

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4箇所目で捕ったコセイカワニナです。親殻と胎殻にそれぞれ個性があって面倒です。

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滋賀県の道端で撮影したウスカワマイマイです。
同定してくれたのはささき君です。黒っぽいので見慣れない貝だと思っていましたが、
今は使えないようです。魚と同じだなと思いました。人は色で判断しがちですね。

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茶色っぽい個体。私にはオナジマイマイとの識別が無理そうです。

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2022年1月22日の記事で、やばいものとしたのは、愛知県産カタハガイでした。
捕った時はマツカサガイかなと思って、車に戻って確認したらカタハガイだったので、
慌てて愛知県RDBを検索しました。やっぱり県ランク:絶滅ってなってるやん!
右のカタハ1つとマサツカ3つは、外してツイートしました。家へ帰って師匠に報告しました。

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翌日には家まで引き取りに来られて、もう報文化がほぼ決まっていました…。
愛知県産マツカサガイもかなり減っています。この場所は既報ではありませんでした。

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2022年2月13日に師匠と調査しました。在来だと確信を持ちました。

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本日(発行は6月1日)かきつばたで報告されました。
私は論文・報文などの業績欲は無く、書くことでの生息地公開問題などの方が心配で、
共著のお誘いを頂くこともありますが、諸事情でどうしても断れないもの以外は、
基本的に全てお断りしてきました。そのために謝辞欄の常連となっています。

前にも私が師匠を案内した川で、本州初記録の珍しい貝を見つけて、
報文化の流れもありましたが、その時も断りました。ただ、生息地公開にならないよう、
口は出させてもらいました。今回もそれで良かったのかもしれませんが、
師匠の押しの強さと、主体的に生息地公開を防ぎたかったので、共著という形で、
入らせて頂きました。それでもわかる情報かもしれません。なかなか難しいですね。
この情報から捕りに行こうと思う人がいないことを切望します。
生息範囲が狭いため、出来ればそっとしておいて欲しいです。お願いします。

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2022年6月10日に汽水域で捕ったものです。動画 https://youtu.be/5q9P-Hm3R7M
数時間前に師匠にお渡ししました。ヌマガイ、ヤマトシジミ、タイワンシジミ種群、
タテボシガイ、ササノハガイ、ヨコハマシジラガイです。ミナミタガイもいましたが、
重いので逃がしてきました。二枚貝7種が汽水域にいて、ヨコハマはこの地方にはない、
多産地でもあることから、これも報文にしなさい圧力を受けました…。
とにかく師匠には多大な恩義があり感謝しています。今後とも宜しくお願い致します。