愛知県の海で採集したシロメバルです。
よくある背鰭の開いていない同定できない写真です。永遠の未同定です。
これ何メバルですか?と シロぽいなとわかっても、その根拠が示せません。
酷い場合は、魚は顔だけで同定できると誤解され、頭部だけの写真とか信じられません。
そうでなくとも尾鰭の切れた写真の多いこと。尾鰭の後端まで重要な同定ポイントです。
本気で写真を撮った後に同定するのであれば、綺麗な写真はいらないので、
ピントの合った最低でも横(斜め上から撮る方が多いですが真横ね)と上から、
出来れば下や正面、欲を言えば鰭ごとに開いて、きっちり撮っておきたいところです。
それでも写真同定には限界があります。そもそも写真で同定なんて出来ないとさえ、
私は思っていますが、70~80%以上の自信があれば、その種類だろうなと思って答えます。
仮に100%その種類だと思っても、実際に見てもいない魚をシロメバルです。
なんて言い切ることはありません。シロメバルだと思います。と答えます。
これは謙虚でもなんでもなく、言い切るだけの、同定ポイントを見ていないですし、
ホロタイプと比較しているわけではないからです。写真同定は常に間違っている
という認識が必要なのだと思っています。そうなるとブログでシロメバルです。と
いつも言い切っているのは、整合性がないわけですが、それはブログだからです(笑)。
写真の個体が、胸鰭軟条数17本であったとしても、1本の違いでクロメバルになること、
生物には変異があること、全てのシロメバルから得られた情報ではないこと、
メバル種群同士が胸鰭軟条数を数え、種を区別して生殖隔離があるとは思えないこと、
近似種同士には遺伝浸透や交雑個体の存在がよくあること、他にも色々あって、
シロメバルではないかもしれないという情報は、いくらでも出すことが出来ます。
極論を言えば、貴方は本当に地球に住んでいますか。それを言い切る根拠はありますか。
これは何々です。と言い切る人は、気持ち良いですが、正誤は信用できないです。
写真同定なんてのは、いい加減なものです。私の同定は信用できないと思います。