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三重県の海でmさんが採集したヒモハゼです。
これはmさん採集ですが、私もハマグリ捕りをしていたら、砂の中から出てきました。
この魚は海と汽水域の両方にいるので、干潟があれば塩分環境はあまり気にしないのかな。
ウポゲビア・ベッドさえあれば良いのかな。ここはスナモグリ属が大半だったけど…。

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愛知県の海で採集したイソギンポです。
躍動感のある姿です。これまで日淡会の魚の写真は、色々と転載利用されています。
その多くが、私が理想とする真横や真上から撮影したものではなく、こうした写真です。
来月もギギの写真が、テレビ番組で使われるのですが、私の中ではダメ写真でした。

こうした写真は後に同定が出来ません。例えば背鰭軟条数が数えられません。
いわゆる普通種で、誰でも同定できそうな魚でも、実は複数種だったというのは、
よくあることで、その場合の同定キーポイントが、背鰭軟条数だったら、
おそらくこの写真は、永遠の未同定です。そんなことって、よくあるんですよね…。

紙媒体の図鑑などの水中写真で、種類を特定しているものが多々ありますが、
そういう写真だけからの同定は懐疑的に見ています。斜め上から撮った写真が多いですが、
腹側から撮影した写真がないと、まず同定することは出来ない種類って結構居ます。
一部の写真家は、撮ってから捕って、専門家に同定依頼して、確認しているようですが、
希だと思います。それは写真だけで同定できると思っている写真家が多いからでしょうね。

日本産ドジョウは4種類いるようですが、にょろっとした地味なのは、みんなドジョウ。
そんな感じで、いい加減な写真を撮っていると、永遠の未同定を増やすことになります。
究極は撮った個体を標本にして、後で検証できるようにすることですが、大変ですよね。
種類が知りたいと思うのであれば、最低でも横と上からは撮るのが良いと思います。

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横から撮影しました。若干斜め上からなので、私的にはよくない写真です。
ただ、背鰭軟条数を数えることが出来ます。なぜ斜め上からが良くないかと言うと、
肛門や臀鰭など腹側の様子が確認し辛いからです。真横であれば魚の反対側も
同じと捉えれば、全体像を想像することが出来ます。判り難いのは魚の厚みくらいです。

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そのため上から撮影することで、厚みがはっきりします。両眼間隔なども重要です。
1枚目の写真と比べて、横や上からの写真は、見るだけでは面白みに欠けます。
躍動感のある写真は、同定後もしくは横と上から撮った後に、撮れば良いのだと思います。
そういう私も、どうでもいい種類は、相応の撮り方で、済ましてしまいますけどね…。

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小さな個体。皮弁が千切れています。たぶん私が採集時にちぎってしまったのかも。
これが皮弁の写らない角度から、撮影されていたら、同定するときに悩むかもなぁ。
写真は横と上、そして色々な角度から、撮りまくったほうが、良いということでしょうね。

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三重県の海で採集したギンイソイワシです。
夜にトリッキーな動きで、タチウオなどから逃げ回っていて、そこをたも網で救いました。
以前に釣って、持ち帰って食べましたが、水ぽくて、小骨が多くて、イチマチでした。
良く似たトウゴロウイワシは、肛門の位置や第一背鰭の棘条数などでわかりますが、
この写真ではかなり厳しいですね。でも両種を同所的に捕ったことはないなぁ。


追記 2017年01月04日
うなたろうさんにトウゴロウイワシと教えて頂きました(感謝)。

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三重県の海でkさんが釣ったマタナゴです。
目の前にいるのに、狙ってもなかなか釣れない魚でした。釣ったkさんはすごい。
私が下手なだけかもしれませんが…。2007年に形態から分類の整理がされましたが、
遺伝的には形態と不一致する部分が多いようで、同定が難しい魚のようです。

えっーと、タナゴ亜科のタナゴではありません。タナゴをマタナゴというのは、
同じ魚類なので、2007年以降は間違いやすいので、止めておいた方が良いかもしれません。
植物のゴンズイ、アカザ、スギ、ハス、サワラ、ヒイラギ、カマツカなどは別にいいかな。
それとタナゴ亜科をタナゴというのも、紛らわしいので、タナゴ類が良いかと思います。

ただし、和名は単なる日本語です。基本的には正しく言いたい事が通じれば良いので、
それが成立するような場であれば、間違っているというのは、言い過ぎかもしれません。
また、一部の団体が決めた和名を、私たちはこう呼んでいます、というならまだしも、
一般にまで、これが正しいんだと、従わせようとするのは、明らかに行き過ぎです。
日本語を支配して、管理する団体があれば、それはおかしいでしょ、っていうことです。

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三重県の海で釣ったホウライヒメジです。
安物リール竿にナス型オモリ6号とウナギ針。私の五目釣りでは定番の仕掛けです。
餌はアオイソメ。まさにウナギ釣りと同じ。それで釣るのがある意味でのこだわりです。

日本産カワニナ科図鑑が1周年になりました。これもご協力下さった皆様のお陰です。
1年で4149アクセスは、日淡会と比べると、2週間も掛からず抜くような少ない数ですが、
他に無い情報と新知見は多いですよ。内容は濃~いはずだけど、一般の関心は低~い。