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琵琶湖で採集したケショウカワニナです。
模式産地で同定は合っていると思いますが、この類は自信が全く無いです。
タテヒダカワニナ、ケショウカワニナ、シノビカワニナの識別は難解を極めます。

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別の産地です。胎殻がやや大きいかな。よくわかりません。

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ケショウカワニナの模式産地の北船木です。
タテジワカワニナと同じ模式産地だと思っていましたが、どうも違うかもしれません…。

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宇治川で採集したハベカワニナです。
カワニナ科の記事(種類)を再同定しました。昔とだいぶ変わっていました。
その結果として、ハベカワニナ、ケショウカワニナ、シノビカワニナ、和名無し(L4)が、
抜けていたので、とりあえずハベカワニナから投稿をし直します。ほぼ宇治川固有種です。

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ナカセコカワニナとカワニナ種群(カワニナ・キタノカワニナ)が混じっています。

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模式産地です。いつか潜ってみたい。

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2023年3月25日は濃尾平野と琵琶湖で採集しました。
1箇所目、濃尾平野、魚捕り。2箇所目、琵琶湖、カワニナ捕り。
前日の天気予報だと、25日の昼間は晴れるが北西風が強く、夜のはじめ頃は曇りで風が弱まる。
26日明け方頃から夕方頃まで雨。これは25日の夜のはじめ頃(19~21時)に行くしかない。

25日19時10分頃に琵琶湖へ着く。なんじゃこりゃ。大荒れで波が堤防を乗り越えてくる。
琵琶湖を見ているだけで恐怖を感じる。風も強めで雨も降りだす。天気予報が大ハズレ。
岸近くの採集であれば、何度も経験のある状況だが、今回は沖合200m先へ行く必要がある。
雨でだんだん見通しも悪くなって来た。沖合200m先で自分の場所が把握できない恐れもある。
この状況で入水したら死ぬ確率も高い。しばらく好転するのを車で待つしかない。

19時50分頃にさきき君が合流してくれた(感謝)。風が弱まって波も少しましになったが、
普通の人は絶対に入らないと思う。少し前に尊敬する方から、虎穴に入らずんば虎児を得ず。
とメールにあり、私が虎穴(危険な場所)に入るので、虎児(貴重なサンプル)を得るのは、
さわだ君でヨシと思った。私を客観的に見ると冒険が好きで、ハイリスク・ノーリターンを、
楽しめる性格で損しているなぁと思う。その上で懸情流水を心がけるのは大変だよ。

画像は動画からの切り抜きです。左上の構図は見覚えのある人がいるかもしれません…。
そうです。例の場所です。今回は406m沖へは行かず、その中間水域(203m)での採集です。
波はこれでも落ち着いた方です。そろそろ入るしかないです。深夜になると漁船が出て、
衝突される可能性が高まるのと、ささき君をあまり待たせるわけにはいきません。
意を決して琵琶湖へ入ると、ゴミが舞って見辛らい。赤く点滅する灯標を目指して泳ぎます。

離巌流が発生していて、沖へ思ったよりも進めます。戻りが大変なのはわかっています。
風浪はうねりに変わり、低い位置にいるときは水に囲まれて、灯標や岸が見えません。
灯標も消えている時間が割と長く、自分の場所を把握することが難しいです。
そのため間違えて岸へ向かって泳いでいたことも。何とか中間水域へ到着しました。
うねりに翻弄されて浮いているだけでもしんどいし、シュノーケルに波が入って来る。

湖底は水深3.5mほどで、海パンやウエットスーツだと余裕だが、ドライスーツは楽ではない。
水面と違って湖底は穏やかで、カワニナ類は普通に見られて、タテボシガイなども多い。
カワニナ類はタテヒダカワニナばかりで、潜って拾って確認して逃がしての繰り返し。
16回湖底へ潜行して採集しましたが、イボカワニナ系は4個体のみでした。
タテヒダカワニナ100に対して、イボカワニナ系1くらいの割合だろうか。

戻ります。うねりで岸は見えたり見えなかったりなので、大きな建物を目指して泳ぎます。
真っすぐに泳いでいるつもりが、湖流で左へ流される。ほぼ右方向へ遡上する泳ぎに。
何とか消波ブロックのある岸へ辿り着き、更に南東へ進んだ別の場所でも採集を試みます。
今度は後ろから押されるように流されます。目標水域へ到達して探すもカワニナ類がいない。
沖へ出るとタテヒダカワニナが少しいる程度。ここは想像とは違う場所でした。
採集を終えると今度は、後ろから押されていた流れを、逆方向に泳ぐことになります。
フィンだけでは進まないので、消波ブロックに手をかけながら、右手でよじ登る感覚。

時々大波が来るので、消波ブロックに激突しないように、体をコントロールします。
それでも頭を打ち付けて痛いっ。よくあることです。何とか車へ戻った時には体力限界。
ここが終わったらウナギ狙いで、もう1本潜ろうと思っていましたが、とても無理無理。
今年に入って18回潜っていますが、一番危険でしんどかったです。でも私は死なない。
ドライスーツ、20:48~21:31(43分間)、876m遊泳。動画 https://youtu.be/cej4zJeEaxY

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左下が中間水域、右下が消波ブロックの沖の虎児です。たくさん捕れたら、
さわだ君に送ってあげようと思っていましたが、この程度なので自家消費します。

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夜間は岸近くであれば安全度は高いですが、沖合で船に衝突されないように、
ベルトに防水ライトを装着しました。ハンドライトは進行方向を照らし、
横や底へ向けているので、船に見落とされる可能性があります。腰の背側が光ることで、
どういう体勢でも船から見つけやすくなる。自分も周りを気を付け、周りにも避けてもらう、
夜に車道を走る自転車のテールライトみたいな感じです。泳ぐのに支障はなかったです。
ささき君によると、遠くからでも2つ光って見えたそうです。ありがとう。成功です。
ここで解散です。ささき君が見守ったり、相談に乗ってくれて、とても助かりました。

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タテヒダカワニナに付いているゼリー状のもの。オウミガイの卵塊ですかね。

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胎殻です。左はタテヒダカワニナ、中央はイボカワニナで良いとして、右はコセイカワニナ?
水深3.5mだと僅かに見られるけどね。そうなるとイボカワニナは2個体しか捕れていない。
今回の結果は色々と考察できるので、お陰様でとても有意義な採集となりました。

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2023年3月19日は滋賀県でささき君、ヤマノカミ君、西村の3人で採集しました。
1箇所目、琵琶湖、カワニナ採集、ドライスーツ、10:47~11:14(27分間)。
ヤマノカミ君とささき君は胴長で採集に付き合ってくれました(感謝)。
波が高くて濁りも出て荒れていました。石を引っ繰り返そうとして持ち上げると、
そのまま波で横に流されたり、静止すらままならず、まともな採集活動が出来ず。

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成果は私がバット、ヤマノカミ君はフィン、ささき君は?
右画像の殻口が手前に向いている個体は、ヤマノカミ君が捕りましたが、
狙っていたものとは少し違うけど、貴重なサンプルとなりました。
これらは上洛してもらいました。凪の日に再採集したいと思います。

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2箇所目は魚採集。3箇所目、ささき君はドライで某魚調査、ヤマノカミ君は胴長で採集、
私は見守り。水温11.7℃もあって驚きました。5月上旬くらいの水温だと思う。
ささき君が捕ったトキタマカワニナでしょうね。この類は最近ますます難解になった。

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4箇所目、琵琶湖、カワニナ採集、ドライスーツ、16:33~16:54(21分間)。
ヤマノカミ君はウエットスーツ。ささき君は見守り。ドライスーツはやっぱり潜り難い。
ウエットスーツは寒くて長くやれない。この時期に潜らなければ良いのかもしれないが…。

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ニセマツカサガイ琵琶湖型、タテボシガイ、イボカワニナ、クロカワニナ、
カワニナ種群(キタノ?)、ナガタニシ、ヒメタニシ。イワトコタニシも狙っていたが、
4m以深は砂泥底だったので、ここでは棲め無さそうでした。お疲れ様でした。
動画 https://youtu.be/xF7iF0By0r8

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最近のカワニナの分類はどうなってんの? ややこしてくよくわからん!
という人のために、変遷表を作ってみました。日本産カワニナ科図鑑に載せたものですが、
それを画像にしました。これでもだいぶ割愛して、単純化しましたが、難しいですよねぇ。
さわだ君に細部を確認してもらいました。ありがとうございました。
https://tansuigyo.net/a_biwae/00.html

注目すべきところを記すと、チリメンカワニナはおそらく将来はシノニムで消えます。
タテヒダカワニナの模式標本(元ホソマキ)は、つるつるで縦の襞はありません。
淀川にいるよくわからなかったものは、全てナカセコカワニナのようです。

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旧来の日本産カワニナ科の分類は、カワニナ属とヤマトカワニナ属や、
カワニナ属(カワニナ亜属とヤマトカワニナ亜属)というものがありましたが、
これはカワニナ属でまとまっています。その上で3つにグループ分けされています。
ちなみに、Biwamelaniaはビワカワニナ属(亜属)ではなく、ヤマトカワニナ属(亜属)です。

日本産カワニナ属全種の模式産地も変更しました。そろそろ本体のカワニナ図鑑も、
変更したいところですが、コセイカワニナが新種記載されるまでは、そのままにしておきます。
それと再同定すべき写真が7000枚以上あるので、先送りすることで一時的に逃げときます。