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多景島周辺の岩礁湖岸で9人で採集したタケシマカワニナです。
この種は琵琶湖の多景島周辺の岩礁湖岸にしか分布しないため、
必然的に生息地公開になってしまい、隠せないので例外として書きました。
ビワメラニアの場合は、そういう種類が多くて困ります…。

生息場所は水深2m以下で、まとまって捕れたり、全くいないところもありました。
この差は大きく、場所を見つけられなかったら、いつまでも捕れない感じでした。
今年5月のネットオークションで、貝殻1つが1万2500円で売れていました。
写真から数えたら143個体いました。全て売れたら178万7500円分です(爆)。

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私の分け前の36万2500円分。お金のことはいいとして、図鑑等で想像を膨らますより、
やっぱり実物を見ないと、いけないなと思いました。これまで図鑑等の知識から、
タケシマカワニナはずっーとタテヒダ系だと思い込んでいました。
よく見たら、中段左はナンゴウカワニナやクロダカワニナにそっくりですし、
他のもフトマキカワニナやクロカワニナぽい要素も見つかります。ようするに、
タケシマカワニナはハベ系なのです。S先生もそのようなことをご教授下さいました。

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引っくり返すと、よりタテヒダ系には見えません。
たぶんこれも独立種というよりは、ハベ系の一型としてまとめられるかもしれません。

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3個体ほどピックアップしてみました。よく見ると弱い縦肋があります。
これが顕著な縦肋になると、シライシカワニナということになります。
弱いと顕著の差が、種を分かつほど、重要なものか分かりませんが、
タケシマカワニナとシライシカワニナはとても近い種類であって、
どちらもハベ系であることは、間違いないかもと思っています。

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塩茹で2分。爪楊枝で掘り出しました。胎殻がないっ。
スマートなので雄かもと想像はしていましたが、胎殻も見たかったなぁ。
歯応えは普通で、貝の奥の方が非常に苦い。2つは食べられそうになかったです。

同所的にいたチクブカワニナよりも、タケシマカワニナはちょっと感動が低かったです。
分布が局地的で希少という以外は、あまり興味が持てませんでした。贅沢な意見ですね…。
タケシマカワニナは、ハベカワニナの横筋が強いタイプで、良いのではないでしょうか。

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多景島周辺の岩礁湖岸で9人で採集したヤマトカワニナ(チクブカワニナ)です。
この型は琵琶湖の竹生島・多景島・沖の白石の周辺にしか分布しないため、
必然的に生息地公開になってしまい、隠せないので例外として書きました。
これまでヤマトカワニナやヤマトカワニナ肋型は、湖岸で何度も見ましたが、
こんな大きな顆粒は、離島でしか見られませんね。何だか螺髪ぽく見えました。

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多景島周辺産。9人が潜れば、この数になりますが、ヤマトカワニナのように、
1つの岩にたくさん付いている、というような状態ではなかったです。
浅いところにはおらず、だいたい水深1.5m以下で、ぽつぽつと見られました。

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沖の白石周辺産。多景島周辺産よりも顆粒が顕著に感じました。
水の中に顔を突っ込んで探しても、1つも見つけられない状態でした。
確り潜らないといませんでした。沖の白石周辺をS先生が調査されたときは、
川のような湖流があったそうで、とても危険な状態だったそうです。
我々は運よく湖流が弱かったですが、念のため命綱を持って行きました。

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左が沖の白石周辺産で、右が多景島周辺産です。顆粒が微妙に肋化しています。
あえて言えばチクブカワニナ肋型です。「びわ湖の底生動物」など文献に、
モリカワニナは決まって、竹生島と多景島の周辺に分布すると記されています。
しかし、多景島周辺産のモリカワニナは、図鑑などで写真も見たことがありません。
我々はモリカワニナを時間も使って、結構探しましたが、貝殻すらない状態でした。
S先生らも水深10m近くまで調べたようですが、見つからなかったそうです。
文献はこのチクブカワニナ肋型と誤同定したのか、絶滅したのか、元からいないのか、
現状は多景島周辺にモリカワニナはいません。そうなると竹生島だけかと言うと、
S先生によると、そうでもないようです。とにかく、モリカワニナもまた狙います。

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沖の白石周辺産です。塩茹で2分。爪楊枝で掘り出しました。胎殻を出して口に入れる。
胎殻が少し残っていて、バリッジャリ。歯応えは弾力がやや強く、味はよくない。
だんだん苦味が強くなって、ニガーッとなって来た。結論として不味いっ。

9人で分けたときに、チクブカワニナをたくさんもらえたのですが、
カワニナ用(本当はギバチ用)水槽に入りきらず、適当に120cm水槽に放り込みました。
たぶん底が砂なので、2週間くらいすると、餓死するのではないかと思います…。

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琵琶湖流入河川で採集したイボカワニナです。
もう捕ってました(爆)。本物のイボカワニナ!! 話せば長いのですが、話そうかな(笑)。
2010年4月24日(オオウラカワニナを捕った同じ日)に、魚を目的に採集していました。
魚は不発。巻貝はチリメンカワニナと、同定できない2種類のカワニナ類が捕れました。

4月28日にS先生に写真同定をお願いし、翌日にご教示頂く事が出来ました(感謝)。
勝手に要約すると、タテヒダかイボだろう。胎殻を要確認。沿岸ならまあタテヒダ。
イボはどこでも捕れて普通種のようだが、そのほとんどはハベの誤同定で、
深場の泥場にいる本物のイボを、自分で採集した人は少ないと思う。とのこと。

私が採集したのは、琵琶湖流入河川の河口域(沿岸)で、水深は1.5~2mの場所。
しかも簡単に捕れない種。同定をお願いする前に、タテヒダとは全く思いませんでしたが、
タテヒダってこんなのもいるんやぁと、私は思い込んでしまいました。これが失敗だった。

イボの写真が見たくなり、いくつか漁ったのですが、「びわ湖の底生動物」にある
たった1枚以外は、図鑑やネットで出てくるイボは、ことごとくハベとカゴメばかり。
最近出版された「日本の動○分布図集」までイボはハベ。オオウラはクロという有様。
ここまでとは…。イボ探しで同行者に説明するにも、写真がないと難しいものがあり、
S先生に良い写真資料があればご教授頂けないでしょうか。とお願いしたところ、
熱心で哀れな私に、先生が撮られたイボの写真を、送って下さいました(感謝)。
それを昨日見て…。あーーーーっ。これかよーっ。タテヒダやん。もう捕ってる撮ってる。

琵琶湖北岸から宇治川まで、頑張って採集しても、イボが捕れないわけです。
これまでタテヒダは散々捕りました。その中にこのタイプ(イボ)の個体は、
何度か捕っていましたが、これはタテヒダだと決め付け、捨てていました(悔しい)。
イボを2ヶ月近く前に、自分で採集した少ない人の中に、私は入っていたのです(苦笑)。

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左からオオウラカワニナ、タテヒダカワニナ、ハベカワニナ、イボカワニナです。
右の個体がタテヒダという基準にすると、左から2番目の個体はハベとかになるわけで、
4月はオオウラ、ハベ、ハベ(これがイボだと思っていた)、タテヒダと同定しました。
S先生に言われたとおりに、胎殻を確認しておくべきだったと思います。
そうすればボタンの掛け違いみたいなことは、たぶん起こらなかったんだろうなぁ。

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4月24日に捕ったイボは持ち帰ったことを思い出し、すぐに魚小屋へ走りました。
もう死んでるかな。不安が過ぎります。水槽の前へ立つ。イボイター!!
取り出す。タオルの上に置いて撮影する。よしっ次体層の縦肋を数えよう。
タテヒダの次体層は「びわ湖の底生動物」によると14~20(平均16.9)とあり、
イボより少ないとある。2回数えたが次体層の縦肋数は21あった。よしっ。
というか、見れば見るほど、タテヒダになんか見えない。これはカゴメ系だ。

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もちろん即試食です。2ヶ月近く飼っていただけに、採集直後に食べた個体とは、
味が変わっているかもしれませんが、また捕りに行くのも面倒なので食べることに。
塩茹で2分。今度は胎殻が出て来ることを期待。これがカゴメ型だったら駄目押し。
しかし、こういうときに限って雄。別の意味でハズレだよぉ。胎殻運が無さ過ぎる。
口に入れると、これまで食べたカワニナ類と比べて、歯応えが軟らかくて良くない、
何かわからなかったが、雄なのに1つだけジャリっと。青臭さが強くて全体的に不味い。
結局はあまりにひどくて、飲み込むことが出来なかった。タテヒダとはまるで違う。
食べる同定方法で、ナカセコの次に不味いことで、同定できるかもしれない(笑)。

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4月から私や同行者が採集し、食べた(カゴメ粒著を除く)カワニナ類です。
適当なタッパーに入れているので、貝同士が当たって傷付く、あまり良くない状態です。
貝殻の好きな方には、怒られそうな入れ物ですが、私は貝殻に興味は無いのです。
これは後で同定の確認が出来るのと、食べた記念として残しているものです(笑)。
左から、カワニナ、チリメンカワニナ、ハベカワニナ、タテジワカワニナ、
フトマキカワニナ、クロカワニナ、ナンゴウカワニナ、ナカセコカワニナ、
クロダカワニナ、タテヒダカワニナ、オオウラカワニナ、ホソマキカワニナ、
カゴメカワニナ種群(顆粒列が著しいタイプ)、イボカワニナ、ヤマトカワニナ、
ヤマトカワニナ肋型。16種類です。我ながらこの短期間でよく捕ったなぁ。

●カワニナ Semisulcospira libertina
●チリメンカワニナ Semisulcospira reiniana
●ハベカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) habei
●タテジワカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) rugosa
●フトマキカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) dilatata
●クロカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) fuscata
●ナンゴウカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) fluvialis
●ナカセコカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) nakasekoae
●クロダカワニナ Semisulcospira kurodai
●タテヒダカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) decipiens
●オオウラカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) ourense
●ホソマキカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) arenicola
○タケシマカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) takeshimensis
○シライシカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) shiraishiensis
●カゴメカワニナ種群(粒著) Semisulcospira (Biwamelania) reticulata
○カゴメカワニナ種群(粒無) Semisulcospira (Biwamelania) reticulata
●イボカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) multigranosa
●ヤマトカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) niponica
●ヤマトカワニナ肋型 Semisulcospira (Biwamelania) niponica
○ヤマトカワニナ(チクブカワニナ) Semisulcospira (Biwamelania) niponica
○モリカワニナ Semisulcospira (Biwamelania) morii

日本産カワニナ属貝類全21種類(ヤマトカワニナ肋型とチクブカワニナを含む)。
残るは、深湖シリーズのカゴメカワニナ種群(顆粒列が著しく無いタイプ)、
離島シリーズのタケシマカワニナ、モリカワニナ、ヤマトカワニナ(チクブカワニナ)、
シライシカワニナという5種類だけ。これもS先生や採集に同行して下さった方々の
お陰だと思って感謝しています。今後も世話になると思います。特にuさんよろしくね。
真夏にはコンプリートするぞぉ。島に行くお金が残っていればいいけど(汗)。

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愛知県の下流域で採集したクロダカワニナです。
昔たくさん捕った記憶のある場所へ行きました。チリメンカワニナすらおらず、
下流へ場所を移動しながら、あちこち見て来ましたが、全く捕れませんでした。
こうなってしまったのも、すぐ上流の某施設建設時に、大量の土砂を川へ流し、
今でも泥が堆積し、魚や貝が急に減りました。完成した某施設では、
良いことしてますアピールなのか、その魚を保護しています。ちょっと待てと。

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弱い螺肋のある個体は、同じように弱い螺肋のある個体が混じる、
ナンゴウカワニナにそっくりだと思いました。混ぜられたら区別できないかも。
フトマキカワニナやタテジワカワニナの要素もあるように思いました。
ハベ系と比べても、殻底肋がやや多い以外は、ほとんど違いはないように思います。
S先生もクロダはビワメラニア(ビワカワニナ亜属)だろうとご教授下さいましたが、
クロダはビワメラニアの原種的な存在なのかもしれません。というかみんな同種か…。

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軟体部です。気泡がたくさん付いていますが、気にしないで下さい。
琵琶湖のハベ系が、私が捕った愛知県へ、仮に移入していたら、区別できないので、
最低な同定方法でもある地理的分布を使って、クロダにしてしまうことでしょう。
もしかすると、各地でクロダと記録されているものの中には、ハベ系がいるかも。

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もう食べないぞ。と思って、水槽に入れたのですが、好奇心と強いサービス精神を持つ、
もう一人の自分が出てきて、結局は水槽に手を突っ込んで取り出すはめに…。
もう御馴染み塩茹で2分です。爪楊枝で掘り出し、いつもの胎殻が見えましたよ。
今回はやや小さめの個体を選んだのにメス(ハズレ)。胎殻は黄白色で少なかったです。
胎殻は食べる前に外したのですが、少し残っていて、いつものごとくバリッジャリっと。
歯応えは良いので、いけるかなと思ったら、青臭さというか、藻の風味というか、
それが噛むごとに強くなって、口いっぱいに広がり、美味くなかったです。

クロダカワニナは昔よく見られた場所から、随分と離れた支流が流れ込む場所で、
ようやく捕ることが出来ました。そのとき私は徹夜で、空振りが続いて、
胴長を履く気力もなくなり、足もガクガクで、挙句に下半身浴してしまいました(笑)。
こういうときに限って、いつも持って来ている着替えが無い。なんでだろうねぇ。

サツキマス釣りしていた方が、私に話してくれた名言があります。
「クーラーボックスを持って来ない時に限ってサツキマスが釣れる」
胴長を履いて、バケツを持って、よしやるぞ。というときは、なかなか捕れないが、
たも網だけ持って、どうせダメだと、思っているときに限って、捕れてしまう。
今回も、たも網だけで川へ近づき、目的のクロダカワニナが捕れちゃったので、
入れ物すら持って行かなかった私は、ズボンのポケットに入れて、車まで戻りました。
イワトコナマズも同じだなぁ。あまり気合を入れ過ぎると、生き物に伝わるのかな…。

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琵琶湖の湖岸で採集したタテジワカワニナです。
本種は「日本産淡水貝類図鑑1」で「縦肋が次体層より上にみられる」とあります。
これは日本語的に次体層を含むのか、含まないのかで迷ったのですが、
「日本産淡水貝類図鑑1」の写真は次体層にないため、含まないと判断しました。

「びわ湖の底生動物」にある個体は、明らかに縦肋が次体層にあります。
更には次体層の縦筋数まで書いてあります。これはどういうことなのでしょう。
また、体層にも縦肋がある個体もいますが、これはハベカワニナとして良いのか、
タテジワカワニナとして良いのか、まぁ同種だろうなというのはわかりますが(爆)。

写真の個体は左と中央は、何とかハベを脱したタテジワと言って良いでしょう。
右の個体はハベの範囲にも入りますが、これを分ける意味は感じられません。

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別の場所で採集した個体です。どちらかと言うとハベの範囲ですが、
場所からタテジワとも言えます。中間型という楽な表現方法もありますが…。

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こんな感じで採集していました。ショルダーベルトがねじれているのは内緒です。
写真の個体はタテジワカワニナと、一番右だけタテヒダカワニナです。
紛らわしい和名ですが、両者は別種だと思います。まだ捕れていない種類はいますが、
カワニナとチリメンカワニナの2種を除いて、私の大まかな印象で言えば、
ハベ系(7種)
 ハベカワニナ、タテジワカワニナ、フトマキカワニナ、クロカワニナ、
 ナンゴウカワニナ、ナカセコカワニナ、クロダカワニナ
タテヒダ系(5種)
 タテヒダカワニナ、オオウラカワニナ、ホソマキカワニナ、
 タケシマカワニナ、シライシカワニナ
カゴメ系(3種)
 カゴメカワニナ種群(顆著)、カゴメカワニナ種群(顆無)、イボカワニナ
ヤマト系(2種3型)
 ヤマトカワニナ(ヤマトカワニナ肋型とチクブカワニナを含む)、モリカワニナ
この4つくらいに分けることが出来るのではないかなと思います。
根拠は適当なので、西村はそう思ってるんだぁ、くらいに捉えて下さいね。

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軟体部はどれも一緒にしか見えないですが、今後に同定ポイントになったら、
後悔するので、一応撮っておきました。そういう撮り方すると切が無いですけどね。

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必然的に食べておきました(笑)。この流れを作ったのは失敗だった…。
いつものように塩茹で2分。爪楊枝で掘り出しました。そしてまたアレが見えたよ。
なるべく特徴のある大きな個体を選んで、食べるようにしているのですが、
そういうのはメスが多いようです。胎殻がどんな食感なのかは、十二分に知っているので、
外して食べたのですが、やっぱりまだ少し残っていて、バリッジャリっと。
しかし、他は苦味がほとんどなく、食感がとても良い、磯臭さのようなものはあるが、
あっこれなら食える。と思わせるものでした。美味しさランキングでは上位です。

この土日は4人で、カワニナ、チリメンカワニナ、ハベカワニナ、タテジワカワニナ、
フトマキカワニナ、クロカワニナ、タテヒダカワニナ、オオウラカワニナ、
ホソマキカワニナ、ヤマトカワニナ(ヤマトカワニナ肋型を含む)の10種を確認しました。
私としては自分でクロが捕れ、前から気になっていたことが、確認できて良かったです。

それは写真2枚目の上です。オオウラかもと。場所は大浦や大浦湾ですらありません。
何とか1個体だけ捕る事が出来ました。よく似たタテヒダは捕れませんでした。
次体層の縦肋を数えると11でした。普通に同定すればタテヒダではなくオオウラです。
典型的なオオウラよりかは、やや細長く、縦肋がやや弱く、見方によっては、
タテヒダの要素が入っています。同定者によって、意見が分かれそうです。
「日本産淡水貝類図鑑1」のオオウラも中間型というかそんな感じがします。
これまでカワニナ類の記事で述べたように、オオウラとタテヒダは同種だと思いますが、
オオウラの決定的な同定ポイントは、大浦産かどうかで決まるのかもしれません。
ひどい同定方法ですが、そうなるとタテヒダということになるんでしょうね。
タテジワも琵琶湖北湖西岸以外で捕ったら、それは別種ですのでお間違いなく(苦笑)。

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前回は食べられなったカワニナ。滋賀県の水路で捕ってきました(苦笑)。
フトマキカワニナもたくさん捕ってきました。写真はその一部です。よーく見て下さい。
ハベカワニナ、タテジワカワニナ、クロカワニナの要素が入っているように見えます。
さぁ、どれをフトマキにしようかな(爆)。悩んだ結果。一番左のがフトマキに決定!

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左から、カワニナ、フトマキカワニナ、ナンゴウカワニナ、ナカセコカワニナです。
カワニナはミスジカワニナではないか、という突っ込みは、ナシでお願いします。
フトマキはナンゴウにそっくりの個体だと、並べた後で気付きました(失敗したなぁ)。

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塩茹で2分。爪楊枝で綺麗に掘り出せました。よしっ食べよう。
カワニナは本当に美味しいのかな。しかし、ちょっと待て。前回の経験を経て、
一番口にしたくない物体が、たくさんフトマキに入っているのが見えるぞ。

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食べる前に恐る恐る解体してみました。胎殻(胎児殻・胎貝)さんたちの登場です。
なんだかヤッターメカが、メカの素を食べて、ビックリドッキリメカが出た感じです。
タイカク、タイカク、タイカクって言いながら行進。メカは硬いです。バリッジャリ。
これを口にするんだから、ドロンボー一味が自爆スイッチを押すようなものです。
それでも4種ともきっちり食べましたよ。これはもう自虐食です(ドクロ雲)。

カワニナ
 歯応えは良いが、やや苦い。胎殻あり。
フトマキカワニナ
 歯応えは良いが、やや苦い。胎殻あり。
ナンゴウカワニナ
 歯応えはやや硬く、やや苦くて、それ以外の味は薄い。胎殻あり。
ナカセコカワニナ
 歯応えは普通で、極めて苦くて、それ以外の味は薄い。胎殻あり。

えーっと、全部に胎殻が入っとるやんか。メス(ハズレ)ばかりよく選んだもんだ。
肝心のカワニナは、意外にもフトマキとほぼ同じ味で、違いは感じられなかったです。
これまで私が食べた12種と比較しても、カワニナの味は中間的な位置だと思います。
ナカセコは苦さで舌が痺れるくらいでした。これまで食べたカワニナ類の多くは、
苦味があったけど、極苦はナカセコだけなので、これは毒立種として認めます。
それでカワニナとフトマキは同種です。あぁ私は「日本産淡水貝類図鑑1」に踊らされたな。
でも、まだ食べてないのがあるんよねぇ。もう十分頑張ったよと誰か止めて(苦笑)。

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滋賀県の中流域で採集したナンゴウカワニナです。
これもオオウラカワニナと同じ生息地和名で困ってしまうのですが…。
典型的な個体は、他のカワニナ類と比べて、もこもことしています。
ナカセコカワニナと同様にナンゴウカワニナも、あまり興味がなかったのですが、
捕ってからとても興味が湧きました。これは色々な意味で面白いです。

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まだ若い個体です。

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軟体部です。どの種類も軟体部はよく似ていて、
カワニナ類の同定には、使えないかもというのは、わかった気がしました。

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全員集合です。写真2枚の中央付近の長い個体だけは、ハベカワニナです。
同所にはチリメンカワニナがたくさんいました。チリメンはどこでもいるなぁ。

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さて、面白いのはここからです。
これらが捕れたのは同じ狭い場所ですが、なんかバラバラのようにも見えますね。
左下と右下の個体を見て下さい。次体層に弱い縦肋(縦の筋)がやや斜めに走っています。
この2個体は見方によっては、細長くて特徴の弱いナカセコカワニナのようなのです。
中央下は次体層に弱い縦肋はなく、それとは違う螺肋(横の筋)が走っています。
記事最初の写真の個体は、不明瞭な細脈だけで、はっきりしたものはありません。

中央下と右下の個体は、体層の膨らみが全く異なります。
右下の個体はナカセコと言っても良いかもしれないものです。
それでは、この写真の12個体は、ナカセコとナンゴウが混じったものなのでしょうか。

「びわ湖の底生動物」でナカセコは、宇治川に生息するとだけあります。
これはナンゴウのいる瀬田川に、ナカセコの存在を認めていないことになります。
「日本産淡水貝類図鑑1」では瀬田川・宇治川・淀川・琵琶湖疏水に分布し、
かつては琵琶湖(南湖)にも分布していたという記述があります。
また、ナカセコのページにある琵琶湖疎水産は、ナンゴウにそっくりなのです。

結論を言うと、ナカセコ(1929年記載)とナンゴウ(1995年記載)は同種で、
ナカセコの細長いのを、ナンゴウとしたのではないかということです。
典型的なナカセコと比べると、確かに典型的なナンゴウは違って見えます。
それでも1箇所でとても多様な形状があり、両者の中間的という感じのもいることから、
この不明確で些細な違いが、分化途上なのか、生態型なのか、わかりませんが、
差し詰め、ナカセコカワニナ(ナンゴウカワニナ型)とするのが良いかもしれません。

オオウラカワニナでも書きましたが、少なくともナンゴウはS先生が教えて下さった、
独立種としては怪しいシリーズの1つだと思います。色々とご教授頂いた内容から、
私が深く言及すれば、ハベカワニナによく似ているのは、ナカセコカワニナ、
タテジワカワニナ、ナンゴウカワニナ、クロカワニナ、フトマキカワニナ、
そしてクロダカワニナと6種います。ハベカワニナを含めて7種です。
ハベを細分化すれば7種になり、おもっきりまとめれば、ハベ1種になります。

淡水魚で言えばヒガイが良い例です。
現在はカワヒガイ、ビワヒガイ、アブラヒガイの3種いるとされていますが、
「日本のコイ科魚類」でヒガイは細分化されていて、短頭型(トウマル)、
正常型(普通ヒガイ)の内湖型と外湖型、長頭型(ツラナガ)、
黄褐色のもの(アブラヒガイ)、淡紫褐色のもの(カマドヒガイ)の5型2亜型がありました。
後に短~長はカワヒガイ(琵琶湖以外)とビワヒガイ(琵琶湖)の2亜種(後に2種)にされ、
アブラヒガイは独立種とされました。カマドヒガイはしばらく謎だったのですが、
ビワヒガイとアブラヒガイの交雑が、カマドヒガイではないかとされています。
しかし、遺伝的にはビワヒガイとアブラヒガイはほとんど違いがなく、
単純に黒ぽいのをアブラヒガイと呼んでいるだけかもしれないのです。

このヒガイの件と同じように、ハベも独立種までは達していないが、
典型的なのを見比べた場合に、何か違うのでフトマキと呼んでみたり、
色々な呼び方になっているだけかもしれないのです。
今はまだ独立種に成り切れていない、とでも表現すれば良いでしょうか。

こんなのどこでもいるハベだ。ハベの中にある型だ。と分類学的に扱われるより、
15種ものビワカワニナ亜属という独立種が、琵琶湖淀川水系の局所的にいるとすれば、
ここにしかないフトマキだとする方が、琵琶湖淀川水系の環境を守るためには、
極めて大きな役割があると思います。そうした意味では成功だと思いますし、
少なくとも他と変わったのが、局所的にいることだけは、はっきりしているため、
こうしたものを、環境をひっくるめて、大切に守って行くべきだと思います。

あぁ長々と真面目に書いてしまった。気付けば1時間超もこの記事を書いてる。
なんかビワカワニナ亜属のまとめみたいですが、まだ全種を捕っていないので、
その後にまた何か書きたいなぁ(そもそも捕れるのか?)。潜水採集するの怖いよぉ~(笑)。

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京都府の中流域で採集したナカセコカワニナです。
琵琶湖にはもういないビワカワニナ亜属に、最初はあまり興味なかったのですが、
S先生のプッシュもあって、スジ淀川でも捕るかという適当な気持ちで行きました。
タイプロカリティーで捕るのは、面白くないし、気が引けたので、別の場所を探し、
土砂降りの中、適当に川へ入って、5分も掛からず、あっさり捕れました。

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ナカセコを捕って見て、なんだハベカワニナの丸っこくなったやつやん、と思いました。
S先生によると同水域にハベもいるそうですから、種としては成立するのでしょうね。
でも、後でわかりました。ナカセコは間違いなく独立種だと(謎)。

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小さな個体です。体層の縦肋が確りしていますね。

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中瀬古くん全員集合。だいたい典型的な個体ばかりですね。
この場所ではチリメンカワニナ7割、ナカセコ3割くらいでした。

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軟体部です。川の流心部は濁流で、危険な状態にあったため、
結局はスジ淀川どころか、魚を捕ることさえ出来ませんでした…。

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昨日は10円硬貨と1万円紙幣で有名な平等院へ行ってました。

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天気予報は大雨。その通りで土砂降り。風も強かったです。
濁度も高いというか藻濁りで、ウナギは釣れないだろうなぁと思いました。

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右の方に修学旅行ぽい中学生集団。こんな土砂降りでも決行されて大変そう。
それにしても私はなぜ宇治へ行ったのか。勘の鋭い方ならわかりますよね…。

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帰りは滋賀県草津市の某博物館へも行きました。1996年のオープンした年から、
何度か拝館していますが、巻貝の標本展示をまじまじと見たのは初めてでした。
たくさんの標本があって、2つが気になりました。フトマキカワニナはヤマトカワニナ、
オオウラカワニナはタテジワカワニナ(他の可能性もあるけどオオウラではない)です。

大丈夫か!琵○博!っと思いました。たいていの水族館では、魚の誤同定を見つけても、
指摘しないで黙っているのですが、1996年からこの展示は変わっていないと思われ、
14年間もこの状態だと考えたら、何か嫌な気持ちになり、一応学芸員に伝えておきました。
貝類担当のMさんが確認に向かわれたそうで、フトマキカワニナはヤマトカワニナで、
オオウラカワニナはよく調べないとわからない、との留守電を頂きました。
他の展示も皆さんで見直した方が良いかも、という気持ちを込めてこの記事を書きました。

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「日本産淡水貝類図鑑1」に「カワニナは本当に美味しい」というコラムがあります。
カワニナはチリメンカワニナやビワメラニアとは、比較にならないほど味が良いそうです。
そこで二番煎じながら確認もかねて、比較してみようと思いました。
(磯○さんの佃煮に混入していたタテヒダカワニナは試食済みですが…)

写真左から、ハベカワニナ、チリメンカワニナ、ホソマキカワニナ、タテヒダカワニナ、
ヤマトカワニナ、ヤマトカワニナ肋型、オオウラカワニナ、クロカワニナです。
全て琵琶湖産です。ヤマトと同種のヤマト肋型が、味が違うか気になるところです(誰が)。

しかし! 家であれほど増えていたカワニナ(たぶん同居のヤマトカワニナに駆逐された)が、
全くいなくなっており、わざわざカワニナを捕りに行く気も起こらず、
今回は今家にいるものだけ食べることに。このネタは次回もあるかもです(少し嫌)。
だって、カワニナの他にも捕っている、フトマキとカゴメ(顆著)も食べていないし…。
シライシカワニナもたぶん捕ったら食べることでしょう。カワニナより美味いかもよ。

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塩茹で2分。水の色が緑ぽくなって、食欲は落ちましたが、人体実験にはよくある現象です。

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爪楊枝で掘り出すと、意外と簡単に綺麗な状態で出てきました。
ヤマトカワニナ肋型だけ途中で切れてしまいました。

ハベカワニナ
 歯応えは軟らかくて良くない。やや独特の磯臭さのようなものがある。胎貝あり。
チリメンカワニナ
 苦味と旨みの両方とも弱い。たくさんの胎貝あり。
ホソマキカワニナ
 やや苦く、旨みはほとんどなく、歯応えもよくない。
タテヒダカワニナ
 食感はマテガイに近くて不味くはない。胎貝あり。
ヤマトカワニナ
 歯応えが良い。旨みは少なくて苦味が強い。
ヤマトカワニナ肋型
 歯応えが良い。僅かに苦味があるが美味しい。
オオウラカワニナ
 苦味も旨みもほとんどない。胎貝あり。
クロカワニナ
 やや苦味が強くて美味しいとは言えない。

総じてウマクナイ。ヤマトカワニナ肋型だけがマシと言えます。
特に雌には胎貝があり、それを噛むとバリッジャリとし、良く噛めば食べられるが、
貝殻の小さいのを食べているだけなので、とても食べ物とは思えない。

貝の蓋に近い部分だけは、全体的に食感がアワビに近い感じがする。
あまりに小さいので、その食感は数回も噛めば消えてしまう。
ヤマトカワニナ肋型だけは次体層より上部は食べていないため、
まともに食べられたのかもしれない。ようするに奥の方は苦くて不味い。

この結果からカワニナの味がたとえ美味しいとしても、
雌で胎貝がある限りは、少し噛んだ瞬間に、やっちゃった感になるはずで、
雄もしくは胎貝の部分を食べないのであれば、美味しいかもと想像できた。