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静岡県中部で採集したカワニナ属の一種(L4)です。
Miura et al. (2020)Semisulcospira libertina L4 とされている種類だと思います。
カワニナグループは形態差が判然とせず、同所的に別のカワニナグループもいるようで、
分布同定も出来ませんが、何となくの直感でとりあえずL4としておきます。
L4はリベルティーナ・フォー(クアットゥオル)ですが、エルフォー読みが実用的で楽かな。

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静岡県西部で採集しました。L4はプレーンな形態だと思っています。
未記載種かなと思いますが、カワニナグループはシノニムが多いので何とも。

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琵琶湖で採集したシノビカワニナです。
模式産地で同定は合っていると思いますが、この類は自信が全く無いです。

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シノビカワニナとオオウラカワニナの混在だと思います。

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模式産地の竹生島です。カワニナ丸で行ってから、もう12年も経つんだなぁ。

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北岸西側の個体。タテヒダ、オオウラ、ケショウ、シノビの類似種はまだいる気がして怖い。

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琵琶湖で採集したケショウカワニナです。
模式産地で同定は合っていると思いますが、この類は自信が全く無いです。
タテヒダカワニナ、ケショウカワニナ、シノビカワニナの識別は難解を極めます。

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別の産地です。胎殻がやや大きいかな。よくわかりません。

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ケショウカワニナの模式産地の北船木です。
タテジワカワニナと同じ模式産地だと思っていましたが、どうも違うかもしれません…。

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宇治川で採集したハベカワニナです。
カワニナ科の記事(種類)を再同定しました。昔とだいぶ変わっていました。
その結果として、ハベカワニナ、ケショウカワニナ、シノビカワニナ、和名無し(L4)が、
抜けていたので、とりあえずハベカワニナから投稿をし直します。ほぼ宇治川固有種です。

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ナカセコカワニナとカワニナ種群(カワニナ・キタノカワニナ)が混じっています。

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模式産地です。いつか潜ってみたい。

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最近のカワニナの分類はどうなってんの? ややこしてくよくわからん!
という人のために、変遷表を作ってみました。日本産カワニナ科図鑑に載せたものですが、
それを画像にしました。これでもだいぶ割愛して、単純化しましたが、難しいですよねぇ。
さわだ君に細部を確認してもらいました。ありがとうございました。
https://tansuigyo.net/a_biwae/00.html

注目すべきところを記すと、チリメンカワニナはおそらく将来はシノニムで消えます。
タテヒダカワニナの模式標本(元ホソマキ)は、つるつるで縦の襞はありません。
淀川にいるよくわからなかったものは、全てナカセコカワニナのようです。

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旧来の日本産カワニナ科の分類は、カワニナ属とヤマトカワニナ属や、
カワニナ属(カワニナ亜属とヤマトカワニナ亜属)というものがありましたが、
これはカワニナ属でまとまっています。その上で3つにグループ分けされています。
ちなみに、Biwamelaniaはビワカワニナ属(亜属)ではなく、ヤマトカワニナ属(亜属)です。

日本産カワニナ属全種の模式産地も変更しました。そろそろ本体のカワニナ図鑑も、
変更したいところですが、コセイカワニナが新種記載されるまでは、そのままにしておきます。
それと再同定すべき写真が7000枚以上あるので、先送りすることで一時的に逃げときます。