三重県の海で採集したイボトゲガニ(ヒラトゲガニ)です。
1年10箇月ぶりのヤドカリの仲間です。と言っても見た目はカニですが、目立つ脚が4対です。
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2012年10月14日に三重県の汽水域で採集したコブシアナジャコ Upogebia sakaii です。
「伊谷行 (2012) コブシアナジャコ. 日本ベントス学会(編), 干潟の絶滅危惧動物図鑑
海岸ベントスのレッドデータブック. 東海大学出版会, p. 183.」によると、
コブシアナジャコの分布は、和歌山県、徳島県、高知県、鹿児島県、沖縄県とあります。
また、本州,四国の産地は5ヵ所以内。すなわち、和歌山県、徳島県、高知県で5ヵ所以内。
私が捕った写真の個体は三重県産です。おそらく北限・東限を更新したと思います。
三重県の他水域でも、見かけた記憶があるため、まだ見つかるかもしれません。
本種の特徴である、鉗脚の上面が深紅で美しく、鋭い棘が目立ちます。
正面から見ると、何かとぼけた顔をしています。
腹側から撮影。汽水魚水槽に入れてから、背側を撮影していないことに気付きました…。
こういう分散できる生物は、黒潮影響地域の沖縄県から茨城県(もしくは福島県)までの、
どこで見つかっても、不思議ではありません。ただ、基礎的な記録は必要かもしれません。
愛知県の一時的水域で採集したホウネンエビです。
シーモンキーを彷彿させます。分類で目は同じようですが遠縁みたいです。
シーモンキーことブラインシュリンプは、ビール酵母(粉末)とスピルリナを与え続けると、
これと同じような感じになります。それはやや大きめのヨウジウオ類の餌になります。
愛知県の海で撮影したイワフジツボです。
もう底取りゲームです。イワフジツボの塊は、手で簡単に剥がれました。
それで出来た隙間に、今度は誰が居座るのか。カルシウムたちの戦いは続きます。
愛知県の高い塩分の汽水域で採集したキスイタナイスです。
この種類は、私の範囲内(17‰以下)で、かなり狙っていた、時期がありました。
1度だけ捕れて喜んだのですが、写真を撮る前に、バケツ内で行方不明(不覚)。
それから全く捕れず。範囲外には、たくさんいることが、わかったのですが…。
キスイタナイス。この和名はどこで区切るかで、意味が変わってくるのが面白い。
ビワで切るのかビワコで切るのか。緊急企画の和名シリーズもこれで終りです。
キスイタナイスは種群のようですが、将来的にこの和名はどうなるのでしょうね…。