日曜に高塩分の汽水域へ行ってきました。ここは非常に微妙な塩分環境にあって、
昔は17‰を超えることは、ほとんどなかったのですが、ある事情で近年は15~25‰です。
6月にギマ成魚の死体を見かけたので、赤ちゃんがいるかもと思って出かけました。
写真が現場です。フジツボ類などの付着生物の垂直分布で、干潮時だと分かると思います。
灼熱の太陽で、汗だらだら流しながら、水面を眺めていると、ギマは見つかりました。
塩分を測ったところ16.5‰(17‰以下で範囲内)でしたが、迷った挙句に範囲外としました。
水面に非常に小さなものが浮かんでいて、近くにあった流木を使って掬ってみました。
なんとカニさんでした。瞬間的にはガザミだと思いましたが、甲の歯の長さや甲長が広い。
トゲノコギリガザミかなぁ。ちょっと自信ないです。どなたか教えて下さい…。
フジツボ類に覆われた矢板護岸に、ハクセキレイぽい鳥が飛んで来ました。
護岸はひさしのようになっているため、日陰に入って涼みに来たようです。
この後に私の存在に気付いて、すぐに飛び立ちました。私もそのひさしに入ると。
真横にはフナムシがいました。苦手な方すみません。私も得意ではないです。
黒い貝はコウロエンカワヒバリガイ、ぶよっとしたのはタテジマイソギンチャクです。
そして真上を見たら、頼むから頭に落ちてこないでくれと、懇願したくなりました。
私がちょっと動くと、ぽろぽろと汽水域へ落ちて来たので、ちょっと居心地悪かったです。
ここで見かけた生物は、タマキビ、マガキ、イガイダマシ、コウロエンカワヒバリガイ、
アメリカフジツボ、ヨーロッパフジツボ、タテジマフジツボ、シロスジフジツボ、
ケフサイソガニ、タカノケフサイソガニ、チチュウカイミドリガニ、ミナトオウギガニ、
ユビナガホンヤドカリ、ヒメハマトビムシ、カワゴカイ類、タテジマイソギンチャク、
チギレイソギンチャク、カイメン類、シマイサキ、チチブ、ギマくらいだったかな。
色々いるけど外来が多くて、良い環境とは言えないけど、やっぱり汽水域は面白かった。