記事一覧

ファイル 24-1.jpg

三重県産のハマグリです。主にスーパー等で売られているのハマグリ類は、
在来のハマグリとチョウセンハマグリ、外来のシナハマグリの3種です。
ハマグリとシナハマグリは中間的とも言えるような個体が出るため、
典型的な個体以外はもともと両者の同定は難しいようですが、
更にシナハマグリが日本各地に放流され、ハマグリとの交雑個体もいるようです。
そのためハマグリ類は遺伝学的に調べない限り判らないと言えます。

2008年3月23日にSさんと愛知県の河口に汽水魚を採集に行きました。
川から外れた名古屋港内で二枚貝を捕っていた方がいて話しかけてみました。
アサリとサルボウに混じってハマグリがいることに驚きました!!
愛知県RDB「県内では絶滅した可能性も高い」とあります。

ファイル 24-2.jpg
採集者にお願いして撮影させて頂き、元琉○大学の山○先生にメールをし、
写真を見て頂いた(多謝)ところ、愛知県ではハマグリとシナハマグリの交雑と
思われるものは見つかっているようですが、これはハマグリで間違いないそうです。

ファイル 24-3.jpg
2008年4月6日に1人で1時間ほど貝掘りしてきました。
山○先生によると、上の大きなのはハマグリ、その他はシナハマグリ
もしくはハマグリ×シナハマグリのようです。難しいですね。

ファイル 24-4.jpg
2008年4月12日にpさんと同じ場所で一緒に捕った
ハマグリ類、ヤマトシジミ、アサリは味噌汁にして食べました。
ハマグリ類は味が上品過ぎて味噌汁に負けていました。
ヤマトシジミは旬で新鮮っていう感じでよかったです。
アサリは肉厚で濃厚な味で美味しい。汁は3種類の味が確り出ていてうまい!!

愛知県RDB2002を改訂する動きをテレビで知っていたので、
今度の改訂でハマグリはまた愛知県では絶滅した可能性が高いと
されるかもと取り越し苦労し、2008年4月7日に関係者へ連絡をしました。
少し時間を下さいというので、待ってみましたが、1ヶ月余り経ちました…。
催促すると2008年5月22日にRDB執筆者のメールアドレスを教えて頂き、
翌日にRDB執筆者にメールをしました。その返信は2008年6月26日にありました。
また1ヶ月余り待たされました。これだけのことで2ヶ月半も掛かりました。
これで私が返信したら次はどれだけ待たされるのでしょうか?
そう考えると苛立ちが増したので返信はまだしていません。

余談として、ネットの掲示板は「東京地裁 平成13年(ワ)第22066号」の
著作権侵害差止等請求事件で、投稿物は匿名でも著作物として認められています。
また某学会もネットからの引用についてガイドラインを出し、
ネットで出たものは紙媒体に引用するに価するものと認めています。
これまで日淡会の情報が勝手に紙媒体で使われたり横取りされたり、
私が2003年に既に見つけている魚を紙媒体で2005年に初確認と載せたり、
はっきり言って著作物を無視して頭に来ることが多々ありました。

今回も名古屋港内でハマグリの生息を確認したことを
某掲示板と某ブログとここの3箇所を使って公表しました。
そして某掲示板をRDB執筆者は既にご存知でしたので、
これがどう扱われるか。今後注目して行きます!!
結果はこのブログもしくは別の媒体で報告できればと考えています。

コメント一覧

美代 - 2008/07/10 (木) 00:05 edit

味噌汁が赤だしだ。さすが愛知とか変なところで感心してしまいました(笑)

しかし、著作権意識低い人多いですよね。

西村 メール - 2008/07/10 (木) 23:51 edit

美代さん。コメントありがとうございます。
やっぱり赤味噌でしょう(笑)。牛めしの松○もこちらの一部では赤だしです。
古い人たちにはネットが身近ではなく、よくわからないから軽く見なしておいて、
これまでやり過ごしていましたが、近年は無視も出来ない存在になったので、
紙媒体も取り扱いに困っているのでしょう。論文を書くのに大変な労力と時間を使い、
ようやく載せられたものと、ネットで携帯とかで適当に打ち込まれたものでは、
そりゃ重みが違いますし、頭の固い紙媒体の人たちは認めたくないですよ。
でも媒体ではなく、新知見だったり、その内容で判断するべきだと私は思います。