2023年5月21日は琵琶湖と濃尾平野でさわだ君、かおるさん、ヤマノカミ君、
西村の4人で採集しました。いつもはウナギ突きのついでにカワニナ拾いですが、
今回は数カ月前から事前に準備。荒れていない日に決行するため、3週末を空けていました。
そして21日朝ならばイケルと判断。02時40分に起床し、05時30分に琵琶湖の近くへ到着。
ヤマノカミ君は車で寝ていました。起こさないように琵琶湖を見に行くと鏡の湖面。
最高の状況です。しばらくしてヤマノカミ君が起床、さわだ君とかおるさんが到着。
磯と磯沖暗岩の距離は400~450mです。多景島の奥に沖の白石、磯の背後に礒﨑神社。
沖の白石-多景島-磯沖暗岩-磯-礒﨑神社はだいたい直線上に並んでいます。
今回はさわだ君が磯沖暗岩、中間水域、磯でカワニナ採集をします。
最も懸念されるのは、船の往来が多い中間水域で、衝突する可能性があることです。
私が昔に磯の近くで潜った時、浮上したら1mもない位置に漁船の左舷船首があり、
漁師さんが覗き込んで来て目が合いました。もう少しのところで衝突するところでした。
そこでとにかく目立って、船舶に存在を気付いてもらい、避けてもらうことを重視しました。
1本目はさわだ君が磯沖暗岩へ行き、カワニナ採集して戻ってきます。
装備はドライスーツですが普段と違うのは、ベルト1本と軽めのウエイトで動きやすい。
過度な安全性を考えてライフジャケットを着用し、磯沖暗岩の灯標で着脱する。
ドライバッグ(旗付き)を曳航。マスクのバンドの後ろに反射材。腰背側に防水ライト点灯。
予備のマスク、シュノーケル、フィン。やりすぎなくらいの安全対策をしました。
防災セットが重過ぎて、逃げ遅れるのではないか、と似た感じの危険性がある。
さわだ君が無事に泳ぎ出し、かおるさんは見守り続けます。何かあったら110番の準備。
磯沖暗岩で装備などのトラブルがあったら、さわだ君が手を5回以上振ることで、
私やヤマノカミ君が助けに向かうか、110番することになっています。
私はウエットスーツ、ヤマノカミ君はドライスーツに着替えて、岸近くで採集。
07:16~07:39(23分間)だけ採集して、岸でかおるさんとさわだ君の様子を見守り。
ヤマノカミ君も戻って来ました。その少し後でヤマノカミ君が泳いでいた近くを船が通り、
岸近くも安全ではないです。さわだ君は遊泳中に何度か船に話しかけられていたので、
目立つ作戦は功を奏しました。さわだ君が戻って来ました。磯沖暗岩での採集は無事成功。
画像右は私が捕ったニセマツカサガイ琵琶湖型(左上)とタテボシガイです。
さわだ君の採集風景を撮る余裕はなかったです。動画 https://youtu.be/kNySMSh1mVc
2本目はさわだ君が中間水域へ行き、カワニナ採集して戻ってきます。
船の往来が多くて、今回の採集で最も危険性が高く、何かあっても助けられません。
ライフジャケットは脱ぐところが無いため着られません。3人は岸で見守ります。
画像中央はさわだ君のすぐ近く(橙色のドライバッグが見える)を、
水上暴走族が通って行きましたが、操縦士は存在に気が付いていると思います。
画像の左上は08:28で、下は08:59です。31分間で凪ではなくなったのが分かると思います。
これが琵琶湖の怖いところで、15~20分単位で波が出たり治まったりします。
3本目はさわだ君が磯へ行き、カワニナ採集して戻ってきます。
安全度が高い場所で、さわだ君と初めて会った2016年に、一緒に潜った場所です。
その時は琵琶湖をなめていると思いました。私は2011年頃から磯は15回くらい潜ったかも。
さわだ君の磯沖暗岩、中間水域、磯でのカワニナ採集は、お陰様で無事に完遂しました。
この場所は多方面に、色々とご心配とご迷惑をお掛けし、改めて申し訳ありませんでした。
画像の左は磯沖暗岩産で右は磯産です。そっくりです。私は初めて捕った日から、
暗岩固有種なのかと記しています。この疑問はさわだ君が解決してくれることでしょう。