記事一覧

ファイル 1517-1.jpg

2020年10月11日は、ささき君とある魚を、10日夜~11日明け方に捕って、
11日朝に琵琶湖博物館へ搬入予定でしたが、台風による大雨で採集は中止になりました。
そのためリニューアルした琵琶湖博物館の観覧が主要目的に変わりました。

琵琶湖博物館の南西には、ヤマグチカワニナの模式産地があります。
この種類はハベカワニナの亜種として記載されましたが、その後に同一として扱われています。
2013年に1個体だけ捕っていますが、記載論文をよく見ると、500mほど場所が違いました。
そこでヤマグチのトポタイプを捕るべく、さわだ君と何度か採集計画を立てたのですが、
全て色々な事情で流れました。さわだ君が1人で潜った際は、1個体だけ捕れたそうです。
とても数が少なく、今回は本気で潜って、絶対に捕ると気合が入っていました。

9時40分頃に琵琶湖博物館の駐車場に、ささき君、maikyさんご夫妻、西村の4人が集まり、
開館まで時間があったので、ヤマグチの場所を下見に行きました。水が汚くて水面にはゴミ。
潜るの大変そうだなと思っていたら、maikyさんが手を伸ばせる場所で捕ったのですっ。
どう見てもヤマグチです。出たっ。いつものパターン。私が場所案内すると、
必ず成果を出すmaikyさん。maikyさんと私が採集へ行くと、1+1=3の成果になるのです。
お互い1人で行くと0.5しか出ないのですけどね。もうすぐ開館するので、
潜るかどうかは後で決めることにして、琵琶湖博物館を楽しみました。

カワニナ類の展示で一番時間を使いました。将来的にいくつがシノニムにされるかな。
素晴らしい展示内容でしたが、重箱の隅を楊枝でほじくるのような、気になる箇所があり、
それはTさんにお伝えしました。おそらく対応して下さるのではないでしょうか。

ファイル 1517-2.jpg
琵琶湖博物館を後にして、再びヤマグチの模式産地へ。3人で採集したら、
ヤマグチ3個体とチリメン形態1個体が捕れました。潜る必要がなくなりました。
満足です。maikyさんささき君、お付き合い頂いて、ありがとうございました。
潜る気まんまんで来ているので、適当に潜る場所を決めて、行くことにしました。

ファイル 1517-3.jpg
私はウエットスーツ、maikyさんはささき君から借りた、ドライスーツで潜ります。
透明度が1m未満と悪くて泥底、まずはカワニナ類を探しますが視認できない。
両手を泥へ突っ込んで、バイバイする感じで、手を動かしながら泳ぎました。
そうするとたまに硬い感触があり、それを拾うと二枚貝でした。空き缶もありましたが。

改良母貝(イケチョウガイ×ヒレイケチョウガイ種群)、ササノハガイ、オグラヌマガイ、
タテボシガイ、ヌマガイ、フネドブガイが捕れました。初めての場所でのこの成果。
maikyさんと行くとこんな感じです。特にフネドブガイがやばい。近いうちに記事にします。
動画です https://youtu.be/BaNvgRo6e64

ファイル 1517-4.jpg
maikyさんの成果。タテボシガイ、ヌマガイ、フネドブガイです。
足をだらっと出すのは、フネドブガイの特徴なのでしょうか。初めて見ました。
ということで、maikyさんご夫妻とはお別れ。ささき君も帰るというので私も帰路。
琵琶博は見れたし、お陰様でヤマグチとフネドブで、ほくほくでした。お疲れさまでした。
二枚貝は私が持っていても死蔵になるため、翌日にK先生のところへ発送。安着でした。

ファイル 1517-5.jpg
ヤマグチの胎殻です。ホロタイプに似ている良い個体が捕れました。

コメント一覧

maiky - 2020/10/16 (金) 07:35 edit

おはようございます。
準備万端で行って直ぐ成果出る事は少ないので良かったです。
ヤマグチカッコいいです。模式産地と聞くと尚更です。
いつも場所の選択がいいので任してばかりで申し訳ないです。

西村 メール - 2020/10/17 (土) 17:34 edit

maikyさん。コメントありがとうございます。
準備万端は採集する自信が無いときや、危険な状況が予想れるときの不安の現われで、
やってみないとわからないでしょ。という精神を持った方たちが羨ましいです。
お陰様でシノニムを含むビワメラニアの模式産地は、全てでトポタイプを拝んだことに。
早くドライスーツを買って、この周辺でまた潜りたいなと思っています。