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ツイッターがきっかけで2016年7月24日にさわだ君と初めて会いました。
ビワメラニアの研究はやめておけ。難解過ぎて何の成果も出ない。人生を棒に振る。
それでも本気でやるというので、浅学菲才ながら私が知っていることを伝えました。

それから4年足らずで国際誌に筆頭著者で論文掲載。おめでとう! 内容は移入です。
ビワメラニアの分類学的な整理という意味では、まだ第一歩かもしれないですが、
この業績によって、カワニナの研究しているさわだ君という認知が広まり、
より多くの情報と人脈に恵まれて、研究も加速することでしょう。これからも応援します。

写真は初めて会った日に撮影。深い場所に慣れておらず、深くなる前に横へ移動する様子。
今はもっと沖の方で潜っています。その後にこの場所は何度行ったのだろうか…。

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移入ということで、芦ノ湖で2011年に捕ったハベカワニナです。

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さわだ君に2016年に案内してもらった室池産です。何種類もいるようです。

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こちらも2016年に採集した岐阜市の論田川産。イボで良いかと。
カワニナ亜属(カワニナ・チリメンA・チリメンB・キタノなど)は、もっとあちこちに、
移入しているでしょうが、在来や移入の証明が難しいね。私が生きている間にあの記載を…。

コメント一覧

さわだ - 2020/04/28 (火) 10:35 edit

2016年から大変多くのことをご教授いただきながらカワニナと向き合ってきましたが、もう4年も経っていたのですね。一瞬だったように感じます。西村さんと出会わなければ、ほぼ確実にカワニナはやっていませんでしたから、いくら「研究はやめておけ。」と忠告したとはいえ、僕がカワニナ沼に堕ちてしまった責任は西村さんにあります。4年間ありがとうございました。
今回の論文は分類学的な側面で言えば、整理を行うための準備という位置付けになりますが、それでもこれまでの研究を形にすることができて良かったです。まだまだ後ろに控えているネタがありますので、例の記載も含めて早め早めにやっていこうと思っています。今後ともよろしくお願いいたします。

西村 メール - 2020/04/29 (水) 01:20 edit

さわだ君。コメントありがとうございます。
4年前の初めて会った日の夜に、さわだ君は同定眼という才能を持っていることに気が付いた。それが無いとカワニナなんて絶対に無理だ。これは生物関係者でも持っていない人の方が多い。ただ、学識と才能があれば、カワニナ研究の割の悪さから、より有益で面白い方へ移ると思っていた。それを形にすることを目指して、4年も続けてくれて感謝しています。また、こうして褒めても図に乗らず、礼儀正しいところが好感を持てます。私が役に立つことは、もう無くなったかもしれないが、発破をかけることくらいは出来ます。こちらこそ今後ともよろしくです。
ちなみに、私は2010年4月10日にカゴメカワニナ2個体を、胴長で捕ったことがきっかけで(後に漁労屑と知る)、カワニナ沼に堕ちました。図鑑には深いところにしかいないとあり、この感じだと琵琶湖の全種類が捕れるのではないかと思い、その年の7月には沖の白石まで行くほど嵌って今に至ります。今月でちょうど10年でした。