記事一覧

ファイル 1451-1.jpg

2019年10月26日は淡水貝類研究会(岐大)へ行きました。
その前に大垣駅で、さわだ君とささき君に、拾ってもらって採集です。
ちなみに、小生は大垣駅から南に1kmくらいのところで生まれました(どうでもいい)。

ファイル 1451-2.jpg
目的の場所へ着くも、目的のカワニナ類はおらず。写真はミノマイマイだそうです。
その後は魚捕りとカワニナ捕りするも、狙っていたものは捕れずでした。

ファイル 1451-3.jpg
カワニナ属未記載種5種というホットな発表を拝聴。その他にも気になる演題ばかり。
論文が公開されていない新種情報まであって驚きました。でも受理はされているみたい。

懇親会は酔っぱらって、気が大きくなった私が、より傍若無人になる時間です笑。
カワニナ屋のT見さんと侃々諤々。周りは引いていましたが、言いたいこと言ってスッキリ。
この会には珍しく、私の大嫌いなK村さんがいて、何年かぶりにどっぷり話しました。
今後は顔が合っても挨拶もしない、お子様の関係からは、脱却すると思います。
こうした楽しい場になるのも、I先生や学生さんのお蔭で、毎年感謝しています。
さわだ君とささき君には、最後まで見守ってくれて、ありがとうございました。

ファイル 1451-4.jpg
帰りはK先生にアレを頂いたので、とても助かりました。バス停でT居さんと会いました。
この方とも過去に一悶着あったので、ちょっと距離感はあったのですが、
バスに電車と隣の席で、名古屋方面まで一緒に帰りました。お付き合い下さり感謝です。
写真は岐阜駅からいつも見える「じゅうろく」です。私は縦肋と脳内変換されます。

ファイル 1451-5.jpg
写真はT見さんに頂きました。これに乗せて胎児殻を撮れとご助言を頂きました。
前もスケールバーを置けとか言われたので、カワニナ図鑑の写真のファンみたいです。
私は胎殻だけで同定は出来ないと思っていますが、胎殻が同定キーという方もいるので、
写真を載せているだけで、そこまでやって撮る気はありません、とお伝えしました。

カワニナの胎児は、胎貝、胎児殻、胎殻などの表記があります。
胎貝は「たいがい」と呼ばれれることがほとんどですが、音(たい)と訓(かい)で、
重箱読みになっています。「たいばい」もしくは「たいはい」の方が良いでしょう。
また、イガイ科貝類のイガイ(胎貝)と同じ漢字で、紛らわしさもあります。

胎児殻(たいじかく)と胎殻(たいかく)は、どちらも胎児の殻という意味にも取れ、
胎児そのものを指す場合は、胎貝(たいばい)の方が良いかもしれません。
私は貝のS師匠が胎殻と使われるので、それに従っています。どれでもいいですけどね。
ただ、話し相手が、胎殻と使っているのを、胎児殻などとわざわざ言い直すのは、
ちょっと失礼に当たるので、そこは自分が決めた呼称を少し曲げて、
合わせる方が良いでしょう。もう胎児でいいんじゃないかと思ったりしています。

ちなみに、稚貝(ちがい)も重箱読みです。稚の訓は送り仮名が必要な、
「わかい」と「いとけない」ため、音に合わせると「ちばい」が良いでしょう。
ここで問題になるのが、親貝(おやがい)です。訓だけで違和感なく読めてしまいます。
稚貝(ちばい)に合わせるのであれば、親貝も「しんばい」ですかね。他には、
仔貝(しばい)・幼貝(ようばい)・若貝(にゃくばい)・成貝(せいばい)、それとも、
仔貝(こがい)・幼貝(おさながい)・若貝(わかがい)・成貝(ながい)でしょうか。
なんか変ですが、稚貝(ちがい)を魚に置き換えると、稚魚(ちざかな)です。
こっちの方が変な気がします。重箱読みや湯桶読みが悪いというわけではないため、
どれが正しいという結論はありません。さて、今週末も琵琶湖に潜るぞぉ。

コメント一覧

さわだ - 2019/10/29 (火) 14:45 edit

研究会お疲れ様でした。
ドキドキの懇親会でしたが、最終的には楽しかったです。

胎貝、胎児殻の呼称についてですが、
(これらの呼称が歴史的にどのように変遷してきたのか詳しく調べていないので、これから調べる必要がありますが、)
今のところ僕は親貝の体内にいるものを胎児あるいは胎貝(embryo)、胎児の殻を胎児殻(embryonic shell)と区別しています(親貝から排出されたものは幼貝)。言葉の意味を漢字の並びから見れば、胎児殻は胎児の殻と分かりますが、胎殻は胎の殻となり、分かりにくく感じます。
胎殻は親貝の幼貝層を指すこともあるようで、胎児殻との使い分けがあるのかもしれませんが、胎殻よりは胎児殻という表現の方が意味的には良いのではないかと思っています。
とにかく、胎児と胎児殻(胎殻)を同じ意味で使うのはマズそうです。

西村 メール - 2019/10/29 (火) 23:58 edit

さわだくん。コメントありがとうございます。
お疲れ様でした。月曜夜に寝不足のつけがまわってきました。

胎児の殻を胎児殻とする場合、殻という言葉の意味合いから、肉抜きした殻を指します。
しかし、肉抜きすることは滅多になく、そうした場合も胎児殻と表現すると思います。
肉抜きしていない胎児を、胎児殻や胎殻と呼ぶのは、適切ではないかもしれません。
そう考えると実用として、胎児、胎貝、胎児殻、胎殻は、同じではないかと思うのです。
また、胎児形態と胎児殻形態は、ほぼ同じ意味で通じるような気がします。

これらは専門用語としても中途半端で、常用の日本語として使えるものです。
そうだとすれば、意味が通じれば、どれでもいいのではないかなとは思っています。
これらが専門用語として、線引きが存在すれば、その使い方に従います。