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2019年4月27日は滋賀県でmaikyさん、さわだ君、ささき君、西村で採集しました。
1箇所目。私はカワニナ採集したことがある場所で様子見。狙っていたものはいました。

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2箇所目。初めての場所。左が琵琶湖、右が流入河川。ここでも変なの捕れた。

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左はドブガイ類、右はタテボシガイです。さわだ君が捕った個体は、
殻長11.8cmもありました。こんなデカイのは初めて見たかもしれない。
下方は変なカワニナ。産地が不明だと誰も同定できないでしょう。産地がわかっても難解。

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これ北岸で捕りましたって書いたら、クロカワニナで終わりだけどね。
高島市今津町の西岸です。分布的にはタテジワカワニナとクロカワニナの中間くらい。

昨年に引き続き、日本産カワニナ属の化石種(絶滅種†)が、3種記載されました。
昨年の5種は和名が付されていました。現生種に似るのがいるけど、前と違って圧縮や不完全な殻で、
識別できるポイントが限られているので、もう何か書くのも疲れるので、もういいです。


追記 2019年05月04日
「おこぼれ掲示板 Re: 2019/4/27 琵琶湖 - さわだ 2019/05/03(Fri) 15:41 No.529」参照。
タテボシガイはタガイでした。こんなデカイのいるわけないですよね。失礼しました。

コメント一覧

さわだ - 2019/05/03 (金) 15:15 edit

今回もご一緒させていただきありがとうございました。
1、2箇所目のカワニナはいずれも難しい個体でしたね。典型的な個体が記載されている場所の中間地点では中間的な個体が出現するという琵琶湖のカワニナ科の難しさの良い例だなと思います。
新産地でクロダを見れたのは嬉しかったです。

西村 メール - 2019/05/04 (土) 19:44 edit

さわだ君。コメントありがとうございます。
進化途中で起こりえることだけど、この場合は本当にそうなのかなぁ。
先日もTV番組で標高が高いところの虫は大きくなり、低いところの虫は小さくなり、
進化して何れは別種になるのだろうと想像されていたけど、中間地点のはどうなるんだよと。
端と端の比較だけで、ゆるやかな交流がある以上は、それは同じ種でしょって思った。
でも、それを言い出すと、多くの種類で、交雑しながら、種を保っているので、頭痛くなる。
更に北へ行って、タテジワとクロの境界線を知りたいと思った。また採集に付き合ってね。

white-wings - 2019/05/24 (金) 17:44 edit

こんにちは。
横やりですが、わりと昆虫は交尾器による隔離が成立してたりして、
ルリクワガタやオサムシでは、目と鼻の先で種分化していたりします。
カミキリでは、同所的にいる2種が、飼育下では雑種ができるのに、野外では交雑があまりいないなんて事もあります。
ハムシでは、標高によって染色体数がちがうなんてパターンもあるようですよ。

そういえば、カワニナは交尾器が同定のキーにはならないのですか?

西村 メール - 2019/05/25 (土) 15:02 edit

white-wingsさん。コメントありがとうございます。
交尾器はカニさんもその部分が同定キーのこともありますね。
小笠原のカタマイマイ類とかも、目と鼻の先で種分化しているようですね。
飼育下と野外はあるでしょうね。ハベカワニナは複数の染色体数があって、
それらが交雑するのかしないのか、そのあたりもよくわかっていません。
琵琶湖のカワニナ類は種の概念を越えている感じで、形態と遺伝の不一致や、
種の境が曖昧で、分類学的に整理できないものかなとすら思っています。
カワニナは交尾器がなく、雄が精包を雌に受け渡すため、
性器の形による同定は難しいかもしれません。
ただ、精包の形状が種ごとに違うのかはわかりません。
それと琵琶湖のカワニナ類は、雌8雄2くらいの割合のこともあり、
もしかすると、三倍体や雌性発生しているのではと思うことあります。
カワニナは貝屋さんが苦労して解決していない問題なので、
虫屋さんや別の分野からのアイデアがないと難しいだろうなとは思っています。
またご教示くださいませ。