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これは愛知県産のイシガイです。タナゴ類はこうした淡水二枚貝に産卵します。
そのためタナゴ愛好者にとって、二枚貝は特別な目が向けられています。

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2008年6月21-22日は琵琶湖あたりをうろうろしていたのですが、
フナ寿司などが置かれている滋賀県のお店で、
シジミかアサリの佃煮のようなものを見つけました。

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おもむろに裏返して原材料を確かめると、
小魚のところに上書きで「石貝」と書いてある!
100個体は使われていると思われますが340円!(安っ)
これはもちろん買いました。ご飯に乗せて食べてみました。
アサリやシジミとは違う味で、確りと旨みがあって美味しい!

「日本産淡水貝類図鑑1」を参考にすると、琵琶湖で石貝とは、
メンカラスガイ、トブガイ、タテボシガイ、オトコタテボシガイ、
オバエボシガイなど、イシガイ科の二枚貝のことのようです。
こうして中身だけになった佃煮では、さすがに同定までは出来ませんでした…。

家に帰ると「釣魚識別図鑑」が届いていました。6月26日に発売されるようです。
とても判り易くて良い図鑑だと思います。海水魚だけなのが残念…。


追記 2020年09月07日
「近藤高貴 (2020) イシガイ科貝類の新たな分類体系. ちりぼたん, 50:294-296.」によって、
改名された。https://tansuigyo.net/m/diary.cgi?no=266 にも記している。

コメント一覧

ガク - 2008/06/24 (火) 22:04 edit

 今晩は~!!
 ブログを始められたのですね。
淡水二枚貝の佃煮は一見泥臭そうですが、美味しいなら今度是非食べてみたいです。意外と中身は小さいみたいでちょっと驚きです。

西村 メール - 2008/06/25 (水) 00:59 edit

ガクさん。コメントありがとうございます。
ブログと言えるかどうか分からないのですが雑記を(笑)。
泥臭くはありませんでした。中身が小さいのは私も気になりました。
100個体は使われていると書きましたが300個体以上は入っていました。
大きさから考えるとタテボシガイが多いのではないかと思います。
実はガクさんのブログもこっそり拝見していますよ(笑)。

小西英人 メール URL - 2008/06/28 (土) 06:56 edit

西村さん、めっけ!

 ここにいたんだ!

 識別図鑑のしょうかいありがとうございます。

 ぼく、これをつくりながら、西村さんに、いいたいことがあったので、ここに書きます。

 淡水魚の、こういう割り切った見分け図鑑を企画してみたらどうですか?

 こういうのがあったら嬉しいな!

 いやあ、淡水魚は、いやあ、写真では…。

 そういうのを考えずに、似ているものどうしを、典型的なものだけどまとめてしまうと、いろいろな意味で有用なものができると思います。

 写真は、まあ、かき集めたとして、こういうことを、釣り人目線から、日本淡水魚目線から、保護運動目線から、編めるのは西村さんでしょうし、いまの実情を、よく知っているのも西村さんだから、いいと思うけどなあ。

                            英人

西村 メール - 2008/06/29 (日) 13:54 edit

小西英人さん。コメントありがとうございます。
釣魚識別図鑑は貢献していない私が頂いてよいのかと(汗)。

>淡水魚の、こういう割り切った見分け図鑑を企画してみたらどうですか?

それはよいですねぇ。でも誤同定ばかりする私が関わると、ひどいものになりますよ(笑)。

>いやあ、淡水魚は、いやあ、写真では…。

既に私が説明しようとしていたことを言われてしまっている(笑)。

>似ているものどうしを、典型的なものだけどまとめてしまうと、いろいろな意味で有用なものができると思います。

以前から思っていたことを私も記しますね。
典型的な成魚はたいてい図鑑やネットを見ればみなさん同定できると思います。
逆を言えばそういう個体しかなかなか同定する素手がないから、
典型的な写真を図鑑やネットに載せているのだと思います。

たも網などでの採集では色々なサイズ、形態形質の変異が大きい種類、
地域によって多少なりとも分化している種類が多いため変異幅が大きい。
淡水魚は典型的ではないものが多い。そういう微妙なものを同定するには、
当然ですがそれなりの経験と知識が必要になってきます。

例えばオイカワの成魚なんて、普通はたも網ではなかなか捕れず、
たいていカワムツ・ヌマムツ・オイカワかよくわからないレベルの幼魚を捕り、
調べようがなくて写真掲示板に貼って下さいます。そういうことから、
私は典型的ではない個体のほうが、淡水魚の識別には必要だと思っています。
写真掲示板では非典型的な写真を貼って下さると、
これは今後の同定に役立つので、むしろありがたいと思っています。

スジシマドジョウ小型種東海型は、スジの確りと出た産卵期のオスを図鑑等に載せ、
自然界により多いスジの出ていないオスやメスを載せている図鑑を私は知りません。
そのため私はスジの出ていない個体の写真を選択する方が実用的だと思っています。
しかし、そういう写真を使うと、今度は他の図鑑とは違うため、混乱を招きますし、
こうした変異幅をいつくも載せると、量が多くてポケット図鑑では厳しい…。

以前もある方とそういう話になり、それをやって下さりそうな感じですので、
私ごときが出る幕ではないと思い、その方に非典型的な個体を提供しています。
紙媒体のお話は以前も頂いたこともあるのですが諸事情で断りました…。

小西さんからそういうお話を頂けてとても光栄に思います。
日淡識別図鑑はまた機会があれば宜しくお願いします。
ありがとうございましたm(_ _)m

小西英人 メール URL - 2008/06/29 (日) 22:41 edit

西村さん

 まあ、おっしゃるとおりですね。

 どちらにしても、もう形態で見ていくのは終わりかなあと、図鑑など成立しないのではないかと、悲観的に思うこともあります。

 淡水魚図鑑、大きな企画が進んでいるようですから、ぼくも楽しみにしています。

 ぼくは、ちょっとゆっくりして、それから携帯電話の図鑑を綺麗にして、それからネット図鑑にかかりたいなあと思っています。

 できるかどうか、わかりませんけど…。         英人

西村 メール - 2008/06/30 (月) 00:14 edit

小西英人さん。コメントありがとうございます。
昨年に遊遊さかな大図鑑で、今年は釣魚識別図鑑と、
拝見しているこちらはのんきに楽しませてもらっていますが、
大変だろうなぁと思っていました。ゆっくりしてくださいませ。

KOH URL - 2008/08/26 (火) 06:15 edit

ええっ、イシガイの仲間を食べるの?
うちの子供がイシガイを食べるんだといって、
昨夜から泥を吐かせています。
まずそうだなと思っていたんですが…。

西村 メール - 2008/08/26 (火) 23:45 edit

KOHさん。コメントありがとうございます。
イシガイの仲間は自ら料理したことがないのでわかりませんが、
佃煮のやり方次第ではちょっと気持ち悪くなるかもと思いました。
食感がアサリでもシジミでもない感じですので最初は驚きますね。
あまりイシガイを食べられるほどたくさん捕ったことがないのですが、
たくさん捕れたら私も佃煮にしてみようかなと思っています。