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#1の翌日はひな祭り2016年3月3日。1年で最もハマグリ属が消費される日。
maikyさんが家に来られ、昨日に買った2パックを見てもらい、私と同意見でした(ホッ)。
2人で昨日と同じアピ○へ。すぐに鮮魚コーナーを覗くと、まだやっている。
このスーパーは陳列棚の隣に、魚屋さん型コーナーがあって、売り子もいます。
そこに山積みの三重県産はまぐりと表記された、どう見てもタイワンハマグリがありました。

その隣には中国産はまぐりと表記されたシナハマグリ。買い物客がやっぱり中国産と比べると、
三重県産は違うわねと、売り子に話しかけていましたが、売り子は歯切れの悪い言葉で、
困ったような顔にも見えました。これは売り子も産地偽装をわかっているなと直感しました。
そんな雰囲気だったので、写真は撮れませんでした。私たちが行ったのは19時過ぎですが、
近寄るお客さんはまばらで、こんなに大量のタイワンハマグリを捌けるとは思えませんでした。
パックの消費期限は3日間ですが、翌日はひな祭りでもないし、3日間では無理でしょう。

はっ?! maikyさんと私は同じことを想像しました。タイワンハマグリをスーパーが大量入荷し、
魚屋さん型コーナーへ置きます(常温保存でした)。鮮魚コーナーの品物が少なくなると、
魚屋さん型コーナーからパッキングし、その日を加工年月日として記載(保存温度10℃以下)。
一部は「三重県産はまぐり」と偽装が継続され、それ以外は「台湾はまぐり」に戻される。
加工年月日は常温保存された山積みの個体を、パッキングした日だと思われ、
山積みの中には、とっくに消費期限の3日間を、過ぎているものがあると想像できます。

後で気が付いたことですが、3月2日夜にたくさんのパックされた「はまぐり」が売れ残り、
加工年月日が2月29日、3月1日、3月2日と、表示されているものが、いくつもありました。
しかし、3月3日に撮影した写真を見ると、加工年月日が全て3月3日になっていました。
これ何か容易に想像つきますよね。売れ残りをパックから出し、リパックしたということです。
3月3日のひな祭りに合わせて、新鮮な物が入りましたよ。という感じも出したかったのかな。
【アピ○】
(鮮魚コーナー)
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「千葉県産はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
※常温保存をパッキングして保存温度10℃以下と表記。
※消費期限の偽造やリパック。
(魚屋さん型コーナー)
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「中国産はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」

産地偽装は法令違反ですが、※はFのQ30によると、
「期限の再設定が科学的・合理的根拠をもって適正かつ客観的に行われた場合には、
ラベルを張り替える行為自体が法令違反となることはありません。」とあるため微妙です。
はっきりしているのは、このスーパーは信用できない。ということでしょうね。
実はアピ○の運営会社のユニ○系は、「しじみ」も産地偽装していることが多く、
以前から信用していませんでした。そのため3月2日に、まずこの店へ行ったということです。
そして案の定でした。こういう騙す商売やっているから、秋に吸収合併されるのでしょう。

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2店舗目。西○へ行きました。「中国はまぐり」とあるが、正確には「中国産シナハマグリ」。
まぁこれならセーフかなと思いました。ついでに「三重しじみ」を見たとき、あっやってる。
ハマグリの記事なので、あまり詳しく書きませんが、三重県産ヤマトシジミは、
放射肋(年輪みたいな筋)が弱く、茶色ぽく光る個体が多いです。この個体は放射肋が強く、
黒ぽくて光り方が弱いです。こういうのはたいてい韓国産ヤマトシジミが多いです。
また、他に中国産と思われるバチ型シジミや、ロシア産と思われる種類不明も見られました。
スーパーでチッェクしていると、近年はこうした多国蜆ミックスが多い傾向です。
【西○】
○「中国はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」
※「三重しじみ」と表記された「多国蜆ミックス」。

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3店舗目。エク○(フィ○ル)へ行きました。ここも見事にやっていました。
国内産のシールは貼っていないものがあり、良心の呵責でしょうか。そんなことは無いですね。
【エク○(フィ○ル)】
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」

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4店舗目。マック○バリュへ行きました。この系列は「しじみ」の産地偽装を見たことが無く、
良心的というか、当り前のことを、当然にしているスーパーで、最も信用していました。
最大手だし「はまぐり」の偽装みたいな、ハイリスクはやらないだろうなと思いました。
しかし、鮮魚コーナーを見た瞬間に、ここもか!!と思いました。それもアピ○と同じ方法。
タイワンハマグリを「三重県産はまぐり」にして、同じ物を「台湾はまぐり」ではなく、
「台湾産はまぐり」とするのは、アピ○よりも悪質度合いが増しているような。失望した。

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横に目をやると、おおっ!!これは本物だ。4店舗のスーパーで唯一の偽り無きハマグリ。
昨日から1度もハマグリを見ていなかったので、何だか愛おしく思える。長かった~ぁ。
頭の中にエンドロールが流れてきそう。ただ、細かい突っ込みを入れると、特大は誇張です。
私やmaikyさんが、このサイズを捕ったら、中と言います。だいたいの殻長が、
4cm未満は○リ、4~5cm小、5~7.5cm中、7.5~9.5cm大、9.5~10.5cm特大です。
三重県産の特大は高級料亭などに流れ、スーパーではほぼ見かけないと思います。
【マック○バリュ】
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「台湾産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
◎「三重県産はまぐり」と表記された「三重県産ハマグリ」

本物の価格を見て下さい。100g537円で、中サイズが3つで、1068円(税込)と高額です。
1つ356円(税込)です。一般的な主婦が、普段買うことは、滅多にないと想像しています。
そこで「ハマグリを食べたことがありますか?」このタイトルです。スーパーだけではなく、
外食の「はまぐり」の多くは、ハマグリではありません。例えば九十九里などでは、
ホンビノスガイ(外来生物)を「白はま」、チョウセンハマグリを「はまぐり本貝」と称し、
焼はまぐりとして提供しているようです。東京からわざわざ食べに行く人もいるようです。
しかし、ホンビノスガイはハマグリ属ですらなく、九十九里にはおらず、東京湾産なのです。

「その手は桑名の焼き蛤」で有名な桑名市。このページのはシナハマグリです。
桑名名物焼蛤が中国産です。名産地で食べても、容易にはハマグリを口にできません。
ネット購入だとどうか。Uさんの情報ですが、原産地三重県なのにシナハマグリです。
むき身や出汁などの加工食品なんて、ほぼハマグリは使っていないと思われます。
これらが全て法令違反だとは思いませんが、消費者がなめられているのも事実です。

20年前くらいからハマグリの陳列棚から、ほぼ置き換わる形で、シナハマグリが大量に出回り、
特に20代以下の若者は、ハマグリを食べたことが無い人も、多くいるのではないかと思います。
それも仕方がないことです。「はまぐり」の多くは、ハマグリではない時代です。
一般消費者にとって、肝心なのは種類ではなく味です。次は味の比較をしてみました。
(#3へつづく)