2025年11月16日は愛知県で採集しました。
サキガケカワニナが絶滅の恐れが高いことは、このブログで何度も書いてきましたが、
改めて要約すると、生息水域は一雲済川・都田川、豊川・(梅田川)・矢作川の4水系だけ。
一雲済川と矢作川は絶滅疑い、都田川は風前の灯、豊川は狭い範囲に少数、梅田川は不明。
サキガケを新種記載したSawada et al. (2025)では、高見 (1997)の採集地点(Fig. 1)の、
多くを調査しています(下方の図表)。その中でもサキガケの分布域(St. 2-8)のうち、
St. 4だけが未調査です。そこにサキガケが残っていないか、調べる必要があると思いました。
1箇所目はSt. 4の少し下流側の場所で、現地へ着くとコイ釣りの人がいて断念。
2箇所目はその少し上流(St. 4の範囲)で、何とか入れそうだったので潜ることにしました。
ドライスーツ、01:02~01:32(30分間)、181m歩いて行き、429m泳ぎ、83m歩いて戻りました。
10分くらいはカワニナ類だけを探しましたが、貝類すら見られない環境で駄目でした。
1989年当時は生息していたのでしょうが、今は絶滅していると思います。
3箇所目は支流を胴長で探しましたがカワニナ類はおらず。
4箇所目は前から気になっていた場所で、ここにもコイ釣りの人がいて驚きました。
川を覗き込んだらカワニナ類が見えました。コイ釣りの人に挨拶と許可を頂いて、
邪魔にならないように傍らでカワニナ捕りさせてもらいました。その成果が写真です。
サキガケが2個体とカワニナ種群L4が3個体です。割合的には1:10くらいです。
それでもこれまで記録の無かった場所なため、新規開拓できて良かったです。
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5箇所目は今年8月に200mで7個体しか見られなくなってしまった場所。
探してみるとコンクリート面にL4は2個体、サキガケは1個体が見られました。
写真はL4。転石場へ移動するとL4は7~8個体、サキガケは2個体も見られました。
8月よりも僅かに増えた印象ですが、数年前の1/20くらいだろうと思います。
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サキガケとL4が同所的に生息する場合に、サキガケは水深(陸)0~70cm程度の浅場、
L4は水深10~150cm程度の少し深場、どちらも水深250cm以深には見られない印象です。
感潮域の浅場は干上がるため、真夏の直射日光が当たれば、焼け死ぬ恐れが高いです。
水溜まりがあっても茹で死ぬと思います。地球温暖化には適応し難い生態をしているようです。
更に地球温暖化が進めば、サキガケは全域絶滅する可能性は高いです。手を打つならば今です。




























