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2022年10月22日は琵琶湖とその周辺でさわだ君とカワニナ拾いしました。
1箇所目。人目が多くてやり難い場所だったので諦めて、2時間近くカワニナのお話。
2箇所目。過去にビワコドブシジミを捕ったことがある場所。全くおらず。

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3箇所目。狙っていたクロダカワニナは非常に少ない。左からトキタマカワニナ、
クロカワニナ、クロダカワニナ、ハベカワニナ、カワニナ種群(チリメンカワニナ形態)。
こんなの全部一緒やんと思った方。正常です笑。私達が異常なのです。

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4箇所目。さわだ君と初めて会った2016年7月24日の5箇所目です。
「ここのカワニナは未だに種類がよくわからない。ハチ並に怖い」と書いています。
6年3箇月経ちました。さわだ君はサザナミカワニナなどを新種記載して、
すっかりカワニナの人になりました。前とは違うスキルで改めて同定してみましょう。
「よくわからない」でした。私も同じです。クロ要素は強そうに見えるけどね。

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5箇所目。過去に縦肋の弱いモリを捕ったことがある場所。
さわだ君はドライスーツ、私はウエットスーツ、11:38~12:14(36分間)に潜りました。
もう少し長く潜るつもりでしたが、さわだ君が見当たらなくなったので探していたら、
陸へ上がっていました。深く潜ると鼻のあたりが痛くて、潜れなくなって上がったそうです。
私は血まで出た経験があるサイナススクイーズ(副鼻腔痛)です。気持ちわかる。
動画 https://youtu.be/Xv506v43CT0

右上がさわだ君、左上が私の採集。縦肋の弱いモリは捕れませんでした。
同定大会をして下の7種類がいることがわかりました。右4つはまぁいとして、
左3つは典型的な個体を除いて、識別できる自信が無いです。
私はナガタニシ属の一種を捕ったのですが(白いバットの中央付近)、
さわだ君にヒメタニシだと言われ、いやいやヒメタニシは何個体かいたけどこれは違うよ、
と意見が合わず、どこかでヒメタニシを捕って、比較することになりました。

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6箇所目。3箇所目のすぐ近くでヒメタニシを捕って比較してみました。
ナガタニシ属の一種で合っているということを、さわだ君も認めてくれました。
何がどう違うと言われると、変異幅のことを考えると、私も困ってしまうのですけどね。
ここで解散です。お疲れ様でした。楽しかったです。魚捕り何もしていなかった…。
いつものことですが、さわだ君とは採集よりも、立ち話している時間の方が長い気がする。

コメント一覧

さわだ - 2022/10/24 (月) 07:19 edit

今回もありがとうございました。
2016年7月24日の記事拝見して懐かしくなりました。このとき志したカワニナ研究をまだ続けられているのは色々な縁と運に助けられているからだとしみじみ感じます。不明種は余呉湖のクロと変異幅がよく似ているので、おっしゃるようにクロ要素強めです(局所的であれ他のヤマト系がいないとすれば余呉湖のようにクロがヤマトやトキタマ似になっていても不思議ではないです)。
タテヒダ系は検討できた個体群数が少ないので、サンプルを増やして形態形質の理解を固める必要がありますね。
タニシは写真だとヒメタニシではないのが分かりやすいですね。お恥ずかしい限りです。

西村 メール - 2022/10/24 (月) 19:48 edit

さわだくん。コメントありがとうございます。
それはさわだ君に縁と運を引き寄せる能力と人柄があったからでしょう。
不明種はクロだとして、同じ琵琶湖で繋がっているのに、どうして独占的に見られるのか、
それを考察するのも楽しいね。タテヒダ系はサンプルを増やすほどに変異幅が広がって…。
私も平野さんらの研究がなかったら、ヒメタニシとして見落としていたと思う。

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