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福井県の水路で採集したイシガイ Nodularia douglasiae です。
採集から1年以上も経ったのは、デリケートな問題を含んでいるからです。

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左がイシガイ福井県産、右がタテボシガイ琵琶湖産です。分布同定です。
どの産地もこんな感じで、違っていたら良いのですが、東海地方のタテボシガイは、
外部殻形態ではイシガイと識別不可能です。MUSSELpのイシガイタテボシガイ
イシガイはタテボシガイのホロタイプを見て、描いたんじゃないのと言いたくなるくらい。

ファイル 1621-3.jpg
擬主歯を確認しましたが、私にはよくわからなかったです。むしろ逆なんじゃないかと。

ファイル 1621-4.png
日本産イシガイ属の分類や表記で、影響力が大きかった文献の変遷を作りました。
簡単に言うと、この時代には、この分類に従っていましたよ。という一覧です。
2003年(日本産淡水貝類図鑑①)は、人に差し上げたので、確認できませんでしたが、
改訂版と同じだと思います。統一性を持たせるため、表記を少し加筆修正したり、
簡略化しています。気になる方は原典を確認して下さい。ざっくりはこんな感じだと思います。

現行で言えば2020年8月の分類に従う時代ですが、従来とはだいぶ違うので注意が必要です。
イシガイやタテボシガイでネット検索すると、タテボシガイは琵琶湖固有亜種で、
その他はイシガイという、2009年や2013年の分類が多くヒットすると思います。
2020年8月に従えば、イシガイ属貝類を東京都で捕ったら、それはタテボシガイです。
形態的差異は判然としないため、分布同定するしかないのは、問題が残るところです。

コメント一覧

名無し - 2026/01/08 (木) 17:44 edit

複数の文献で分布や学名が変わっており困惑しておりましたが、こちらで納得できました。わかりやすくまとめていただきありがとうございます。

西村 メール - 2026/01/09 (金) 07:13 edit

名無しさん。コメントありがとうございます。
お役に立てて良かったです。両者は形態差異が曖昧なため、遺伝子系統でほぼ整理されている印象です。ただ、1800年代の担名タイプは遺伝子解析が出来ないため、それと同じだろうというものが使われています。これは間違いの可能性もあります。名無しさんは二枚貝にも関心があったのですね。秋に淡水貝類研究会へ来て下さい。

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