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2019年12月21日は琵琶湖で、さわだ君、ささき君、西村で採集しました。
カワニナ採集は11月3日が最後で、琵琶湖へ行っても1個体も捕ることはありませんでした。
というのも、大きな期待をしていたことが、無くなってしまったので、
そのショックで、カワニナの形をしたものを、見るだけでも嫌になっていました。
しかし、カワニナは新たな面白さを、すぐに与えてくれるで、サルベージされました。

1箇所目。さわだ君はドライスーツ。私は胴長。ここはフトマキハーベが多い。
2箇所目。A内湖で魚捕りを兼ねる。3箇所目。河口域で魚捕りを兼ねる。
4箇所目。B内湖で魚捕りを兼ねる。目的の魚は捕れたのでヨシ!

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5箇所目。夕方になって、だいぶ見辛くなりましたが、懐中電灯を使わずに潜りました。
さわだ君はドライスーツ。私はウエットスーツ。この場所は夏にも潜っていますが、
それと比べると1/30くらいしか、カワニナが見られない。泥に潜っているのかな。
浅場の石を引っ繰り返せばいますが、目的のカワニナは4m以深のところにいる。
夏の海パンと違って、重装備なので潜り難いし、何故か長く居られない。
副鼻腔炎も慢性化していて、1回目の深潜りで、耳抜き4~5回しました。
それからは副鼻腔から、膿が少し排出されて、2回くらいで済むようになりました。
動画です https://youtu.be/RVv-9cTyxAA

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6箇所目。河口域でハベなど。7箇所目。オオウラとクロの本当の模式産地。
8箇所目。オオウラとクロの新種記載論文上の模式産地。これには困ったものだ。
この時期(水温11℃前後)に、腕まくり素手で採集する、さわだ君はぶっとんでいる。
9箇所目。湖岸で魚捕り。10箇所目。湖岸で魚捕りとさわだ君だけカワニナ拾い。

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11箇所目。小河川で魚捕り。12箇所目。小河川でカワニナ捕り。ここで解散です。
10時20分頃から琵琶湖湖岸で会って、12箇所採集して、00時を過ぎていました。
21日04時起床、22日03時帰宅、08時就寝、21時起床。大変にお疲れ様でした。
お蔭様で楽しかったです。カワニナから足を洗う日は来るのだろうか。
家へ帰って12箇所目のクロダを撮影しました。蓋が分裂しているような。
こういうのがホロタイプだと、蓋は2つあるとか書かれるのかな。蓋は意味がない。

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軟体部はコブヨコバサミなどの餌でしたが、それも数箇月前にいなくなりました。
本当はエタノールで保存した方が、後々良いのでしょうが、標本に興味はないです。
佃煮にすることにしました。胎殻はバリバリ硬く、内臓は青臭くて苦いので捨てました。
カワニナ、味醂3、酒1、醤油2、溜まり醤油1、中双糖2で、とろ火10分ほど煮詰めて、
水飴1を入れて2分ほど煮ました。それを冷蔵庫で冷やしてから食べました。
小さい割に歯応えが良くて、アカニシの味とほぼ同じ。酒のつまみによく合いました。
ただ、こんな量のために、毎回作るのは面倒なので、軟体部の処理はまた考えます。

これまで画像は横幅1000ピクセル程度にしていました。この記事から1500にしました。
大工事が必要ですが、前からやりたかったので、ブログの幅も変更しようと思います。

コメント一覧

さわだ - 2019/12/24 (火) 08:41 edit

今回もカワニナ採集色々とありがとうございました。
5箇所目は夏と比べて本当にカワニナが少なくなっていて驚きました。どこに行くのか気になります。二枚貝が多くて目移りするのも困り物です…笑
河川棲のヤマト種群も気になることが多くて大変です。研究を進めると分かってきたことに対して、公の場で書けることが少なくなりますね。

西村 メール - 2019/12/24 (火) 23:09 edit

さわだ君。コメントありがとうございます。
こちらこそです。5箇所目は大長もいる可能性があるので、それも頭に入れて潜ると、体力が持たないだろうね。
さわだ君が論文を出すまでは、間違っていることを知りながら、旧来の分類体系でしか、公の場では書けないのでもどかしいね。
この記事も本当は違うのになぁと思いながら、書いていることがあるので、早く真実を書きたいです。

white-wings - 2020/01/02 (木) 12:49 edit

昆虫ですが、肉をプロピレングリコールで保存して、
DNAを保存しておく方法が紹介されていました。
同定に遺伝子を使う場合はよさそうですね。

西村 メール - 2020/01/02 (木) 18:43 edit

white-wingsさん。コメントありがとうございます。
https://www.eje.cz/pdfs/eje/2019/01/50.pdf
https://www.itmedia.co.jp/news/articles/1912/24/news098.html
こちらですね。ありがとうございます。私もニュース記事は目にしていました。

カワニナ類は遺伝子での同定も難しいことが多いと思っています。
https://onlinelibrary.wiley.com/cms/attachment/8d66294d-95e6-4980-a923-2dcea56e001c/evl392-fig-0002-m.jpg
↑がわかりやすいです。(B.)が問題のビワメラニアです。
単純に遺伝的な分岐の深さだけを見れば、2種だけで十分です。
逆にカワニナとチリメンカワニナのL1-3は、B.と同じように分けると、
何種類に成るかわからないほどです。それも典型的な個体を解析しているだけなので、
中間型は未だによくわかっていませんし、ここに載っていない未記載種もいます。
魚や虫みたいに、遺伝子を調べてこれはタテヒダだとか、カワニナ類はわからないかも。

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