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ファイル 1347-1.jpg

日本産カワニナ科貝類は1995年以降に、23年も新種記載はされていませんが、
先月に化石種(絶滅種†)が5種も記載され、このブログで触れないわけにはいきません。
論文のFig. 2.を見たときに、現生種とあまりに似ていて、あぁと思いました…。
これはS君の的確な指摘ですが「現生の変異幅を理解せずに記載した」感がします。
Fig. 2 1. Semisulcospira (Biwamelania) nakamurai に似ていませんか。

ファイル 1347-2.jpg
Fig. 2, 3. S. (B.) pseudomultigranosa に似ていませんか。

ファイル 1347-3.jpg
Fig. 4-9. S. (B.) spinulifera に似ていませんか。

ファイル 1347-4.jpg
Fig. 10-13. S. (B.) kokubuensis に似ていませんか。

ファイル 1347-5.jpg
Fig. 14-17. S. (B.) pusilla に似ていませんか。

胎殻形態がやや異なる種類もいますが、私はそもそも胎殻で同定できるとは思っていません。
ちなみに、ムカシイボカワニナはヤマトカワニナによく似ているなと思っています。

コメント一覧

maiky - 2018/04/25 (水) 19:50 edit

こんばんは。似てるではなく全く同じように見えますよ(笑

西村 メール - 2018/04/25 (水) 23:39 edit

maikyさん。コメントありがとうございます!
全く同じであれば、現生の新種として扱う必要もあるため、カワニナ図鑑も変更しないとですが、
記載論文には和名が記されておらず、そこが残念なところです。3~4種は宇治川産で、
あの川は固有種の多い豊かな場所なんだなぁと思いました。ウジガワカワニナとかですかね。

white-wings - 2018/05/08 (火) 20:03 edit

こんばんは。
書こうとおもったことが先にw
素人目に、全く同じに見えますね。

写真のものは、その種の典型的な個体ではない個体、なのですか?

西村 メール - 2018/05/08 (火) 23:25 edit

white-wingsさん。コメントありがとうございます。
私も全く同じと書きたいところを、現物を拝ませてもらうまでは、あえて書きませんでしたが、
そう見えますよね。ヤマトカワニナ亜属の種類は、典型的な形態の方が少なくて、
大きな変異幅の中には、収まる個体たちを、この記事の写真には載せました。
たまに見つかる奇形やイレギュラー個体ではありません。

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