2015年9月21日はタロベエさんと要芽さんと濃尾平野へ行きました。
1箇所目。02時頃~03時頃。要芽さんと私(西村)が潜るも、淡水にマハゼがいたくらい。
2箇所目。03時半頃~05時頃。要芽さんとタロベエさん(私のウエットスーツ一式を貸す)が潜る。
3箇所目。07時半頃。要芽さんと私が潜る場所へ到着。夜が明けてコガタスズメバチが活動的。
川へ近付くと追ってくる。昔はたも網で捕って、仲間を呼ばれないよう、川に沈めて窒息死させ、
何とかやりすごしたが、数が多過ぎる。ウエットスーツに着替え、一気に川へダッシュすれば、
大丈夫そうだが、要芽さんはスズメバチが大の苦手。この場所は諦めることにした。
4箇所目
タロベエさんに貸したウエットスーツへ着替えると、フード(写真)から強烈な雑菌臭…。
水の付いたまま放置し、頭にかぶる際に、口元に当たっていたので、雑菌が繁殖したのかも。
臭いに過敏な私は、とても装着できる状態ではなく、フードなしで潜ることにした(寒)。
08時頃に要芽さんと私が潜る。タロベエさんは胴長を履き、私と自身の防水デジカメ計2台を、
イタセンパラがいそうな、Aポイントの水中へ置き、録画開始させて、見守る役割です。
野○そ
09時頃に川から要芽さんを見ると、岸でウエットスーツを脱いでいる。どうしたのか尋ねると、
お腹が痛いと。野○そをするのだと思って、私はその場を離れて、一足早く水から上がりました。
すると、真上にオオスズメバチがっ。ヤバイな。タロベエさんを探し、駐車していた場所へ。
そこにはおらず、Aポイントへ向かうと、タロベエさんがその手前で座っていました。
タロベエさんは、Aポイントへ向かったが、スズメバチに追いかけられ、小突かれて危険だと。
何度も行こうとしたが無理だったと言います。そこでイタセンパラはいない適当な場所へ、
防水デジカメをセットしたと。おーい。それじゃ意味がないじゃないか。と呆れる私。
Aポイントへ行く
それなら行けば分かると挑発され、Aポイントへ行くと、親指くらいのオオスズメバチが2匹、
巣から飛んでいて、瞬時にこれは無理だと思いました。仕方がない。陸上から行くのは諦めて、
私が水中から行くことに決めました。その前にフードをかぶらずに潜ったので、体が冷えて、
お○っこが我慢の限界。Aポイントから15mほど離れて、ウエットスーツを腰まで半分脱ぎ、
立ち○便をしようとした瞬間。タロベエさんが、西村さんハチ!!との声が、後ろから聞こえ、
振り返るとタロベエさんが血相を変えている。私は何がどういうことか全く理解ができない。
私の目にはハチが見当たらないからだ。とりあえずその場から離れようと、
半分脱いだ状態のウエットスーツで後ずさり。するとタロベエさんが頭にハチがいると(えっ!!)。
いつでも変わらぬタロベエさん
私には頭にいるハチは見ることが出来ない。頭のどこにいるかわからないハチを、
手で振り払おうとすると、刺される気がして、タロベエさんの方へ頭を向けると、
何度もタオルでハチを降り落そうとしてくれるが、そのタオルはやわらかくて薄いため、
防波堤で船を見送る人のような感じ。ほとんど頭を撫でているに等しい攻撃力。
なぜタオルを2つに折って、攻撃力を増して、叩き落としてくれないんだろうか。
タロベエさんは緊急事態でもタロベエさんだ。そう思ったときに、頭に激痛が走りました。
更に2~3回の激痛が。これは刺されたと思った瞬間に、タロベエさんが撫でてくれたハチが、
頭からふわっと落ち、半分脱いでいるウエットスーツの股間部分で、しがみ付いている。
世界最強のオオスズメバチだ
初めて私を刺したハチを目にする。げっ。毒性の強いオオスズメバチだ。こんなのが頭に…。
このまま前へ倒れれば、ウエットスーツの厚みで、刺されることなく、体重で押し潰すことは、
可能かもしれないが、フェロモンで仲間を呼ばれたら、更に多くのハチが集まってくるはずだ。
そんなことを思っていると、タロベエさんのソフトタオル撫で攻撃が、ハチを落とすことに成功。
頭は激痛でうずくまりたいが、その場から逃げないと危ない。川へダッシュで入って、
傘の柄のような体勢で、頭を水に付け、両手で毒を絞り出す。同時にお○っこも出す(スゥ)。
もうこれ以上は絞り出せないと思って、川を見ると要芽さんが、岸へ向かって泳いでいた。
痺れて喋られない
水から上がろうとした瞬間にめまいがあり、ここで倒れたら酸欠で死ぬと思って気を戻す。
水から上がって、タロベエさん要芽さんに、話をしようとすると、顔が紅潮してむくみ、
喉の奥から舌が痺れて、うまく喋られない。少し息がし難い。死ぬかもしれないと実感した。
その様子を見てタロベエさんは、救急車を呼びましょうと言う。病院と医者嫌いの私は、
そんなことは絶対に嫌だ。すぐに断る。それでもタロベエさんは何度も救急車をと言うので、
それを断るのにだいぶ無駄な体力を使った。何度も断っているんだからわかってよ…。
痺れから痛みへ移行
毒が頭からゆっくり下へ向かって、移動しているのを感じた。10cmほどの幅で痺れる場所が、
足の方へ移動して行く。心臓付近のときは、何とか乗り越えてくれと、祈るような気持だった。
歯医者さんの麻酔に近い痺れで、感覚がなくなる。足まで到達すると、痺れは少し弱まった。
というよりは全体に広がって薄まった。すると、今度は神経の優先度が痛みに集中する。
頭を触ると、刺された場所が、大きなたんこぶ状に膨らみ、釘でも打たれているような激痛。
おそらく3箇所に刺されたが、2箇所は刺された場所が近くて、痛みが激痛を超越している。
その痛みが途切れることなく続く。子供やか弱い女性であれば、失神や意識混濁レベルです。
成人男性の私でも、ド根性を出さないと、気が遠くなりそう。激痛で何も出来ず立ち尽くす。
釘から画鋲へ移行
車を駐車した場所へ行くと、後輪近くにまたオオスズメバチがいて、ドアが開けられない。
ハチが去るのを離れて待つ。去ってから車をタロベエさんが安全そうなところへ移動した。
横になると足の方にあった血が、頭の方へ移動して痛みが強くなる。要芽さんやタロベエさんの
肩を借りてもたれ掛かり、立っているしかない。そんな中でも過度な心配させてはいけないと、
これでアナフィラキシーショックのフラグが立ったな。とか毒ユーモアを交えて空元気を見せる。
痺れはだいぶ治まり、頭はたんこぶ状だったのが小さくなり、痛みが釘から画鋲へ変わった。
塗り薬で対処
2人の協力で何とか着替え、近くの薬屋を探す。その道順が遠回りで、かつ渋滞でイライラする。
でも、私が運転することは、とても出来ない。頭に画鋲を3つ刺して、行動して見て下さい。
1つ行動するだけで精一杯で、頭の激痛と闘いながらでは、2つ3つと続けて行動できません。
痛いを連呼。ハチに刺されて1時間半も経ち、ようやく薬屋へ到着。写真の薬を買ってもらい、
たっぷり付けると、瞬間的に痛みは和らぎましたが、薬剤が乾くとすぐに元へ戻りました。
タロベエさんのお宅へ
タロベエさんのお宅へ着きました。私が今回の採集でタロベエさんに貸していた、
SDメモリーカードのデータを、パソコンへ移動してから返す、ということで車で待っていました。
しかし、電話があって、データの移動方法がわからないから、家に入って教えて欲しいと。
今の私にそんな余裕ねーよ。それでも頼まれるとやってしまう。Fドライブを開いてと言うと、
パソコンのいろはを知らないタロベエさんは、わからないので逆ギレされ、私は違う頭痛が…。
今日だけはそういうの勘弁してほしい。1つの行動は無理して可能でも、2つ3つは出来ないです。
自然治癒力を感じる
データを移動して、タロベエさんとはお別れ。要芽さんの運転で、一旦西村宅へ帰ります。
要芽さんは運転中に居眠りし、事故りそうになった過去も。道中に助手席で何度も寝ていて、
そんな状態の要芽さんの運転で、生きて帰られるのだろうか。とても不安になりました。
ハチに刺されてから5時間近く経ち、痛み方が変わって来ました。画鋲から安全ピンへ変わり、
乾燥した唇のひび割れのように、頭皮を動かすと激痛が走るようになりました。
唇のひび割れの5倍くらい痛いですが、体が傷口を閉じ、治癒させようとしているのでしょう。
たこ焼きが痛い
食事も受け付けない体でしたが、要芽さんにたこ焼きを買ってもらい、食べることが出来ました。
ただ、たこを噛むときは、硬くて痛みが走りました。要芽さんは頑張って運転してくれて、
居眠りもなく無事に家へ着き、ウエットスーツなどの洗濯も協力してくれました(感謝)。
そして要芽さんの運転で要芽さん宅へ。そこから私の運転で西村宅へ再び戻りました。
その間は信号待ちで、頭を動かさないよう、ハンドルに突っ伏して、痛みを堪えました。
お岩さんに移行
家へ入ってビール2本を早めに飲み、知らない間にカーペットで寝ていました。
ベッドへ辿り着いて計15時間も寝ました。ハチに刺されて23時間後の22日08時に、
鏡で顔を見ると、左側と額とから頭にかけてが浮腫んで、お岩さん状態に変わっていました。
打身や虫刺されの治る過程で、腫れる症状だろうと思います。少し痺れています。
被害は私だけで十分
22日08時半過ぎに、当該自治体に電話し、オオスズメバチに刺されたことを報告し、
同じような被害者が出ないよう、駆除や注意を促す立札を出して下さいと伝えました。
休日で対応は24日以降になるそうですが、死人が出る前に対応して頂きたいところです。
君子ハチに近寄らず
今回の原因は何だったのか。ハチの巣から15mほど離れたことで、大丈夫だと過信していた。
もっと離れるべきだった。後で気が付いたが、川近くの全体にハチがいるため、
デンジャラスゾーンへ入ること自体に問題があった。夜はハチが巣で寝ているので安全です。
頭を狙ってくるため、フードは臭くてもかぶるべきだった。タロベエさんは自身にも、
危険がある状況で、ソフトタオルで果敢に攻撃して下さり、本当に感謝していますが、
手で払うか、川へ飛び込めば、状況は違ったかもしれない。瞬時の臨機応変ではなく、
こうなったらこうするなど、予め対応方法をイメージし、準備しておくべきだった。
ネット検索で、ハチに刺される危険性のある場所へ行く際には、ポイズンリムーバーを携帯。
なんてありましたが、これは腕などは有効ですが、髪の毛がある頭皮では使えません。
通常は絶対に救急車を呼べ。但し、アナフィラキシーショックは間に合わない気がします。
ハチなめんなよ
28時間経って、相変わらず頭皮を動かすと、痛みは走るものの、激痛ではなくなりました。
普通の状態では、痛みはなくなり、ある程度のことは出来るように回復しました。
そこでこの件について、記録しておきたくなり、このような長文をしたためました。
ご心配をおかけして、色々と協力して下さった、タロベエさんと要芽さんに感謝を申し上げます。
2人がいなかったら、1人で家へ帰ることは出来ず、救急車で大嫌いな病院だったと思います。
何となく来月上旬に、同じ場所へ行く気がします。日中ならば遠慮しようかなと思います。
それまでに自治体が駆除してくれないかな。今日は安静にして、蜂蜜でもなめて過ごします。
追記 2016年10月04日
この記事は緒事情で2015年10月28日に削除しましたが、ハチに刺されてから一年が経過し、
削除に見合う進展が無かったため、私的記録のためにも、復活させることにしました。
きんぶな - 2015/09/23 (水) 02:19 edit
西村さん、こんにちは♪
蜂の襲撃、とんだ災難でしたね。
私も、昔、子供と池に釣りに行った時に蜂の群れに遭遇し、幸いにも刺されずにやり過ごすことができましたが、蜂を刺激しないように退散する時は、かなり緊張感があったのを記憶しています。
私も蜂には何度か刺されたことがあります。
そのせいであの蜂の縞模様を見るだけで、かなりの恐怖を感じます。
お大事に。