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2018年3月3日はスーパーマーケットを巡回してきました。
2016年(#1 #2 #3)、2017年と毎年恒例になってきました。2018年はどうかな?
ざっくり説明。2016年は産地偽装が悪質で酷かった。2017年は驚くほど改善されていた。

1店舗目【マック○バリュ愛知県】3日04:08
○「台湾産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」198円
明け方だったので、多くが売り切れていました。たぶん2日昼頃は色々あったはず。
気になるのは、右下のパックの右上2つは、有明海産(熊本?)のハマグリのようにも見える。
台湾産に価格の高い熊本産を混ぜるなんて、まさかそんなことしないよねぇ…。

2店舗目【西○】3日04:22
◎「熊本はまぐり」と表記された「熊本産ハマグリ」397円
○「中国産はまぐり大」と表記された「中国産シナハマグリ大」127円
熊本産はこのサイズが一番流通している印象です。大きくなる前に捕るスタイル。

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3店舗目【ザ・チャレ○ジハウス】3日09:33
○「中国産はまぐり(中)」と表記された「中国産シナハマグリ(中)」98円
○「中国産はまぐり(大)」と表記された「中国産シナハマグリ(大)」148円
◎「三重県産はまぐり」と表記された「三重県産ハマグリ」498円
同程度が入った、中国産183円と三重県産911円が並んでいたら、目を瞑って前者を買うかな。

4店舗目【ピ○ゴ】3日09:53
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」158円
○「千葉県産はまぐり(国産)」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ(国産)」298円
チョウセンハマグリは見栄えが良く、ハマグリより安いので、理に適う「はまぐり」かも。

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5店舗目【カネ○エ】3日10:04
○「中国産はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」99円
シナハマグリにも色々な質があって、これが一番美味しくない印象です。
とても汚い場所にいて、表面が汚れていたのか、機械で強引に洗浄して、殻の摩耗が酷く、
無理やり綺麗ですよ感を出しています。こういうのは中身が、ヘドロ味だったりします。

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6店舗目【バ○ー】3日10:17
本当は10店舗ほど行く予定でしたが、◎〇ばかりで△×が見られず、
2017年に引き続いて「あまり面白くないなぁ」と思って、バ○ーを最後に帰宅しました。
撮影時には気が付かなかったのですが、写真を確認すると、やっぱりアリマシタ。

○「千葉県産はまぐり(大)」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ(大)」398円
○「台湾産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」198円
×「台湾産はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」198円
台湾産や中国産を、日本産と偽装するのは、4~6倍の利鞘があるため、
スーパーにとってはやる価値があり、これまで何度か見かけたインチキ商法です。
しかし、中国産を台湾産に、偽装しているのは、初めて見ました。
2倍程度の利鞘で、スーパーにとってはハイリスク・ローリターンのはずです。

証拠も何もないですが、これまでのスーパーのやり口から、想像を膨らませると、
数日前に陳列していた「中国産はまぐり」が消費期限を過ぎて売れ残った。
広告の品の「台湾産はまぐり」としてリパックして再び陳列させた。
そのため10:17(加工日3月3日で開店時間10:00)に、1パックだけ偽装して売られていた。
3月5日が消費期限とされていますが、これも過ぎればリパックされるかもしれませんね。
この店で生鮮食品は買いたくないです。腐って来たら弁当などに利用されるかも…。

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7店舗目【マック○バリュ滋賀県】4日00:04
◎「三重県産はまぐり」と表記された「三重県産ハマグリ」537円
雛祭りが過ぎて、1パックだけ売れ残りでした。これは中サイズだと思いますが、
三重県産の大~特大サイズは、スーパーではまず見ないため、料亭行きとかなのでしょうね。

貝殻が人目に晒される、スーパーでこの状況ですから、貝殻も身も目に入らない、
「はまぐりだし」って何を使っているのだろうと、いつも疑問に思って見ています。
まずハマグリは使っていないでしょうね。洗浄中に割れたシナハマグリか、
ベトナム産のミスハマグリかなぁと想像しています。来年もパトロールしようと思います。

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2017年3月9日にすき家で食べたしじみ汁です。ただ飲んだだけですが、汚くてすみません。
タイワンシジミ種群かなと思いましたが、すき家のサイトを見ると、
ヤマトシジミの画像が出て来たので、調べてみると素材屋の画像でした。

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2017年12月29日に吉野家でテイクアウトしたしじみ汁です。
これもおそらくすき家と同じ種類で、産地も同じだろうと想像しています。
どちらも汁の味は良いのですが、身はヘドロぽい味がして、何だか汚染された場所で、
育った感じがしました。有機物が多くてよく育つのでしょう。たくさんは食べたくない感じです。
殻の摩耗と欠け方が酷く、割れているものもあり、これでもかと機械で強引に洗浄して、
しつこい汚れを落として、綺麗なシジミですよ感を、無理やり出しているのかもしれません。

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黄河流域の洪沢湖や太湖産のタイワンシジミ種群ではないかと思います。
左端のはカネツケシジミ型かなと思います。しじみ汁=国産ヤマトシジミの私にとっては、
単にしじみと書いてある安価な商品の多くが、タイワンシジミ種群が使われている様ですし、
ヤマトシジミであっても国外産(韓国など)だったりして、日本のしじみ汁の味が、
置き換わりつつあるのではないかと、ちょっと残念で寂しい気持ちになりました。
滋賀県だとしじみ汁=セタシジミなのでしょうかね。それもこんな活動があるようじゃぁ、
終わっている感じがします。ブログ筆者には激しく同意。来年もよろしくお願いいたします笑。

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2017年3月3日夜にmaikyさんと鮮魚売場を巡回してきました。
2016年は「ハマグリを食べたことがありますか? #1 #2 #3」を参照。
1店舗目【タ○シマヤ】
○「千葉県九十九里浜産はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
デパ地下だけあって、良い個体ですが、1個500円と高価ですね。

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2店舗目【ピ○ゴ】
◎「三重県(三重桑名)産はまぐり」と表記された「三重県産ハマグリ」
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「千葉県はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
三重桑名は小さくて判断に迷う個体もいましたが、総合的な判断で良いと思います。

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2枚目の写真と同じ陳列ケースですが、シオフキとオキシジミが混在していました。
これは意図的ではなく選別不備だと想像します。どちらも商品価値のない貝です。
味は「10種類の二枚貝を食べ比べ」を参照。3店舗目【バ○ー】は売っておらず。

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4店舗目【アピ○】
ここは昨年に最も悪質だったスーパーです。魚屋さん型コーナーは店じまい途中。
○「千葉県産はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
昨年よりも陳列ケースが小規模で、おそらく魚屋さん型コーナーにも在庫がない。
ハマグリやシジミにしても、ユ○ー系が最も消費者を騙す、インチキ商売をしていました。
maikyさんの推測では、昨年9月の経営統合(吸収合併?)で、インチキ商売を止めたのかもと。
ハマグリ警察としては、ここは逮捕だーっと、目を付けていたので、拍子抜けでした。
5店舗目【マック○バリュ A】は売っておらず。昨年はここだけ本物のハマグリだったけどなぁ。

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6店舗目【西○】
○「国産はまぐり」と表記された「国産ハマグリ?」
◎「熊本はまぐり」と表記された「熊本県産ハマグリ」
○「中国はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」
国産はまぐりはおそらく熊本県産かなという膨らみと模様でしたが、
有明海はシナハマグリに似る個体も生息しているようなので難しかったです。
熊本はまぐりは、3cmに満たないような個体も混じっていて(漁業調整規則では3cm以上)、
こんなサイズが出回るのは、熊本産くらいだと思うので、これは間違いなさそうです。
中国はまぐりは典型的な個体もいるのですが、ちょっと違うかもと気になる個体もいました。
7店舗目【マック○バリュ B】は売っておらず。終了です。maikyさんお世話になりました。

7店舗で3店舗が売っておらず、昨年と比べてハマグリ類の入荷量が、少ないのかもしれません。
また、◎や○だけで、△や×のインチキ商売は、ありませんでした。おこがましいですが、
昨年の記事やツイートが、多少は影響していると良いなと、勝手に思っています。
ちなみに、鮮魚売場だけではなく「木更津 潮干狩り ハマグリ」でググると、
捕れているのは、ほぼ中国産シナハマグリです。お客用に撒いたものだと思われますが、
東京湾に定着しないことを願います。アサリもたぶん中国産でしょうね。来年も巡回します。

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#2は4店舗目で終了しました。他のスーパーへ行っても同じだろうという思いからです。
今更「はまぐり」とは何かの説明がまだでした。ホンビノスガイ(ホンビノスガイ属)は論外。
ハマグリ属の日本産と、スーパーでよく見かける外国産について、少し触れてみます。

日本産
●ハマグリ Meretrix lusoria (Roeding, 1798)
●チョウセンハマグリ Meretrix lamarckii (Gray, 1853)
●トゥドゥマリハマグリ Meretrix sp.

外国産
●シナハマグリ Meretrix petechialis (Lamarck, 1818)
●タイワンハマグリ Meretrix meretrix (Linnaeus, 1758)
●ミスハマグリ Meretrix lyrata (Sowerby II, 1851)

トゥドゥマリハマグリは西表島にしか分布しないため、流通することはまず考えられません。
ミスハマグリはスーパーで、殻付きの同定できる状態で、見たことはありません。
「干潟生物調査ガイドブック」などによると、ベトナムから冷凍で輸入され、
回転寿司などの外食産業では、シナハマグリに代わって、よく使われているようです。
スーパーなどの陳列棚で、殻付きの生きた状態で、「はまぐり」として売られているのは、
ハマグリ、チョウセンハマグリ、シナハマグリ、タイワンハマグリの4種類だと思われます。

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これら4種類はどう違うの? 見分け方を教えて。。。その質問はとても難しいです。
膨らみが強いとか、丸みを帯びるとか、曖昧な違いが多く、幼貝は異なったりします。
それでも見慣れると識別は容易になります。例えばバスから観光客がたくさん降りてきました。
あっ日本人じゃないな。中国人かな。そう思うことありますよね。その判断基準はどこですか。
目が3つあるとかの違いはなく、これは日本人を見慣れて、識別能力が高くなっているからです。
それを違いが分からないという欧米人に、どのように説明しますか。という事と同じです。

形態的差異はタイワンハマグリを除いて、Fに詳しく記されています。
そこにも「言葉によって明瞭に定義できるような区別点は殆どない」とあります。
私の場合は愛知・三重県産を中心に、ハマグリをたくさん見てきましたので、
その脳内基準から外れる個体は、別の種類だと認識できるようになっただけです。

東海地方産のハマグリは、後背縁が長く直線的で、歪な印象を受け、典型的と言えるのですが、
四国西部~九州北西部産は丸みが強く、シナハマグリに似た形状をしています。
希に東海地方のスーパーで、熊本産ハマグリを見かけますが、脳が違うと認識することも。
スーパーで買った「はまぐり」が何か気になる方は、Gに参加されてはどうでしょうか。
同会が2005年に行った調査の報道がHです。簡単に記すと、ハマグリの表示84品のうち、
ハマグリ4品、チョウセンハマグリ12品、シナハマグリ61品、ミックスその他7品。
11年前と今もタイワンハマグリが加わったくらいで、そんなに変わらないと思います。

「愛知県RDB2002」でハマグリは「県内では絶滅した可能性も高い」と記されています。
その後に見つかり「愛知県RDB2009」では2箇所(そのうち1箇所は私が見つけて報告)です。
それ以降はあちこちで見つかりました。原因は不明ですが、ハマグリ捕りしていた人の話では、
三重県(木曽三川)でハマグリの種苗が放流され、一部が定着して数が回復した頃に、
愛知県の漁港から船で木曽三川へ行き、ハマグリを密漁して戻り、小さな個体を捨てたことで、
それが定着して拡散したのではないかとのことでした。割と信憑性があると思っています。
この種苗がどこ産なのかは気になりますが、伊勢・三河湾産ではない場合は外来生物です。
僅かに残っていた在来集団と交雑している恐れもあります。また、愛知・三重県では、
アサリが優占していた干潟に、取って代わるように、ハマグリが増えています。

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3月3-4日に購入したシナハマグリ、タイワンハマグリ、チョウセンハマグリは、
3月7日まで冷凍庫で保管し、味を比較することにしました。冷凍は身が少し軟らかくなり、
歯応えを重視すると問題もありますが、その分だけ出汁がよく出る方法として知られています。
ハマグリは散々食べているので、買いませんでした。味は確りと覚えています。

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一番味の違いがわかる「茹ではま」にしました。
鍋に水と3種類を入れて茹でて、ある程度の口が開いてから、更に2分ほど茹でました。
同じくらいの大きさのハマグリだとこんな感じになります。写真右上を見て下さい。
泡や灰汁とは異なる、細かくて白いものがあります。これはシナハマグリの身が壊れて、
散乱しているものでした。ハマグリでこうしたことは、ほとんどありません。
茹でた貝を取り出して、軽くしょうゆに付けて食べました。ハマグリも比較に加えました。

■ハマグリ 評価5/5
身割れせず、貝柱を除いて身離れが良く、ぷっくりとして、つるっとした食感。
噛むほどに、旨みが強く感じられ、ハマグリらしい風味が鼻を抜ける。美味しい。

■タイワンハマグリ 評価4/5
身割れせず、つるっとした食感は、ハマグリに近いが旨みが少ない。

■チョウセンハマグリ 評価3/5
身割れせず、肉の様な歯応えがあり、つるっとしたのど越しは無い。
旨みは感じられるが、好みが分かれそうな、独特な味がわずかに感じられた。

■シナハマグリ 評価2/5
身割れしやすく、薄くて硬く、旨みも少ない。貝の口が開いても外套膜(貝紐)が、
両側に付いたままで、綺麗に身が1つにまとまらず、食べ難い個体が多かった。

ハマグリに対する多少の偏見や主観を差し引いても、シナハマグリだけは残念な味でした。
私が採集したハマグリを何度も食べてる2人にも、3種類の味を確かめてもらったところ、
美味しくないというストレートな答えが返ってきました。4種類は味に違いがあると思います。
但し、私が採集するハマグリは、あまり綺麗ではない場所だと、ケミカル臭がすることがあり、
それで全てが台無しになったり、綺麗すぎるところで捕ると、味に深みが無かったりします。
それを踏まえると、タイワンハマグリは養殖なため、味と価格が及第点で安定するため、
スーパーで普段買いする場合は、最も良い「はまぐり」なのかもしれません。

茹で汁を使って、青のりスパを作りました。ハマグリで何度か作ったことがあります。
茹で汁の味を確かめると、通常は冷凍で味が濃くなるはずですが、旨みが少なくて味が薄い。
スパゲティの茹で上がりの直前に、何も付けずに味を確かめましたが、やはり薄かったです。
これでは吸い物にしても、物足りない味になったと思います。焼き蛤だと塩味が際立ちそう。

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ハマグリでおすすめの料理方法は「茹ではま」と「紅生姜煮」です。
その前に砂抜きですが、ハマグリはアサリのような、じゃりっとする大きな砂を持ちません。
砂抜きは不要だとも言えます。しかし、シルト(非常に細かい砂)はあります。
そのため水道水と塩で、塩分1%程度にし、常温で1日くらい置くと、シルト抜きできます。

◆茹ではまの作り方。
1.鍋に水とハマグリを入れ、強火で沸騰させる。
2.口が開いてきたら、ふきこぼれ防止のために、中火にして2分ほど煮る。
3.ハマグリを取り出して、スプーンや箸で身を取り、しょうゆに軽く付けて食べる。

質の良い個体に適します。味を引き出して、簡単で美味しい。旬の6月頃はこれで決まり。
注意すべきは、加熱不足による、ノロウイルス感染です。茹ですぎて硬くなるよりも体が大事。

◆紅生姜煮茹の作り方。
1.鍋に水とハマグリを入れ、強火で沸騰させる。
2.口がある程度開いたら、汁を捨てるか別の料理に取って置くかして、ハマグリだけにする。
3.粗熱が取れたら、スプーンを使って、身だけにする。
4.鍋にハマグリ、紅生姜1(汁も少し加える)、酒1、みりん1、ザラメ2を入れて中火にする。
5.ふきこぼれそうになった段階で、しょうゆ1を加えて、弱火~とろ火で、20~30分煮詰める。
6.小鉢などの器に、ハマグリ、生姜、たれを入れ、ラップをして冷蔵庫で3~24時間寝かす。
7.ハマグリと紅生姜だけ取り出し、小皿などに乗せて食べる。

佃煮や時雨煮だと黒ぽくなりがちですが、紅生姜の赤色に染められて食欲をそそります。
主にザラメと醤油で味を調節でき、自分好みの味に出来ます。ケミカル臭なども飛ぶほど、
臭みを消す効果が強く、あまり質の良くないハマグリでも、美味しく食べられます。
冷蔵庫で寝かす時間ですが、だいたい6~12時間後が食べ頃で、1日半以上経つと、
市販の佃煮と同じように、新鮮な風味がだんだん失われます。寝かさないと味に棘が残ります。

一連の記事は科学的根拠に乏しく、推測の域を出ない事柄を、決め付けている箇所もあります。
そのあたりは、こんな意見もある、という程度の認識で、受け取って下さったら幸いです。
最後になりましたが、maikyさんとK先生にお世話になりました。ありがとうございました。
ハマグリを食べたことがありますか? 本物のハマグリを食べて、美味しさに驚いて下さい!

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#1の翌日はひな祭り2016年3月3日。1年で最もハマグリ属が消費される日。
maikyさんが家に来られ、昨日に買った2パックを見てもらい、私と同意見でした(ホッ)。
2人で昨日と同じアピ○へ。すぐに鮮魚コーナーを覗くと、まだやっている。
このスーパーは陳列棚の隣に、魚屋さん型コーナーがあって、売り子もいます。
そこに山積みの三重県産はまぐりと表記された、どう見てもタイワンハマグリがありました。

その隣には中国産はまぐりと表記されたシナハマグリ。買い物客がやっぱり中国産と比べると、
三重県産は違うわねと、売り子に話しかけていましたが、売り子は歯切れの悪い言葉で、
困ったような顔にも見えました。これは売り子も産地偽装をわかっているなと直感しました。
そんな雰囲気だったので、写真は撮れませんでした。私たちが行ったのは19時過ぎですが、
近寄るお客さんはまばらで、こんなに大量のタイワンハマグリを捌けるとは思えませんでした。
パックの消費期限は3日間ですが、翌日はひな祭りでもないし、3日間では無理でしょう。

はっ?! maikyさんと私は同じことを想像しました。タイワンハマグリをスーパーが大量入荷し、
魚屋さん型コーナーへ置きます(常温保存でした)。鮮魚コーナーの品物が少なくなると、
魚屋さん型コーナーからパッキングし、その日を加工年月日として記載(保存温度10℃以下)。
一部は「三重県産はまぐり」と偽装が継続され、それ以外は「台湾はまぐり」に戻される。
加工年月日は常温保存された山積みの個体を、パッキングした日だと思われ、
山積みの中には、とっくに消費期限の3日間を、過ぎているものがあると想像できます。

後で気が付いたことですが、3月2日夜にたくさんのパックされた「はまぐり」が売れ残り、
加工年月日が2月29日、3月1日、3月2日と、表示されているものが、いくつもありました。
しかし、3月3日に撮影した写真を見ると、加工年月日が全て3月3日になっていました。
これ何か容易に想像つきますよね。売れ残りをパックから出し、リパックしたということです。
3月3日のひな祭りに合わせて、新鮮な物が入りましたよ。という感じも出したかったのかな。
【アピ○】
(鮮魚コーナー)
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「台湾はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「千葉県産はまぐり」と表記された「千葉県産チョウセンハマグリ」
※常温保存をパッキングして保存温度10℃以下と表記。
※消費期限の偽造やリパック。
(魚屋さん型コーナー)
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「中国産はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」

産地偽装は法令違反ですが、※はFのQ30によると、
「期限の再設定が科学的・合理的根拠をもって適正かつ客観的に行われた場合には、
ラベルを張り替える行為自体が法令違反となることはありません。」とあるため微妙です。
はっきりしているのは、このスーパーは信用できない。ということでしょうね。
実はアピ○の運営会社のユニ○系は、「しじみ」も産地偽装していることが多く、
以前から信用していませんでした。そのため3月2日に、まずこの店へ行ったということです。
そして案の定でした。こういう騙す商売やっているから、秋に吸収合併されるのでしょう。

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2店舗目。西○へ行きました。「中国はまぐり」とあるが、正確には「中国産シナハマグリ」。
まぁこれならセーフかなと思いました。ついでに「三重しじみ」を見たとき、あっやってる。
ハマグリの記事なので、あまり詳しく書きませんが、三重県産ヤマトシジミは、
放射肋(年輪みたいな筋)が弱く、茶色ぽく光る個体が多いです。この個体は放射肋が強く、
黒ぽくて光り方が弱いです。こういうのはたいてい韓国産ヤマトシジミが多いです。
また、他に中国産と思われるバチ型シジミや、ロシア産と思われる種類不明も見られました。
スーパーでチッェクしていると、近年はこうした多国蜆ミックスが多い傾向です。
【西○】
○「中国はまぐり」と表記された「中国産シナハマグリ」
※「三重しじみ」と表記された「多国蜆ミックス」。

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3店舗目。エク○(フィ○ル)へ行きました。ここも見事にやっていました。
国内産のシールは貼っていないものがあり、良心の呵責でしょうか。そんなことは無いですね。
【エク○(フィ○ル)】
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」

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4店舗目。マック○バリュへ行きました。この系列は「しじみ」の産地偽装を見たことが無く、
良心的というか、当り前のことを、当然にしているスーパーで、最も信用していました。
最大手だし「はまぐり」の偽装みたいな、ハイリスクはやらないだろうなと思いました。
しかし、鮮魚コーナーを見た瞬間に、ここもか!!と思いました。それもアピ○と同じ方法。
タイワンハマグリを「三重県産はまぐり」にして、同じ物を「台湾はまぐり」ではなく、
「台湾産はまぐり」とするのは、アピ○よりも悪質度合いが増しているような。失望した。

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横に目をやると、おおっ!!これは本物だ。4店舗のスーパーで唯一の偽り無きハマグリ。
昨日から1度もハマグリを見ていなかったので、何だか愛おしく思える。長かった~ぁ。
頭の中にエンドロールが流れてきそう。ただ、細かい突っ込みを入れると、特大は誇張です。
私やmaikyさんが、このサイズを捕ったら、中と言います。だいたいの殻長が、
4cm未満は○リ、4~5cm小、5~7.5cm中、7.5~9.5cm大、9.5~10.5cm特大です。
三重県産の特大は高級料亭などに流れ、スーパーではほぼ見かけないと思います。
【マック○バリュ】
×「三重県産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
○「台湾産はまぐり」と表記された「台湾産タイワンハマグリ」
◎「三重県産はまぐり」と表記された「三重県産ハマグリ」

本物の価格を見て下さい。100g537円で、中サイズが3つで、1068円(税込)と高額です。
1つ356円(税込)です。一般的な主婦が、普段買うことは、滅多にないと想像しています。
そこで「ハマグリを食べたことがありますか?」このタイトルです。スーパーだけではなく、
外食の「はまぐり」の多くは、ハマグリではありません。例えば九十九里などでは、
ホンビノスガイ(外来生物)を「白はま」、チョウセンハマグリを「はまぐり本貝」と称し、
焼はまぐりとして提供しているようです。東京からわざわざ食べに行く人もいるようです。
しかし、ホンビノスガイはハマグリ属ですらなく、九十九里にはおらず、東京湾産なのです。

「その手は桑名の焼き蛤」で有名な桑名市。このページのはシナハマグリです。
桑名名物焼蛤が中国産です。名産地で食べても、容易にはハマグリを口にできません。
ネット購入だとどうか。Uさんの情報ですが、原産地三重県なのにシナハマグリです。
むき身や出汁などの加工食品なんて、ほぼハマグリは使っていないと思われます。
これらが全て法令違反だとは思いませんが、消費者がなめられているのも事実です。

20年前くらいからハマグリの陳列棚から、ほぼ置き換わる形で、シナハマグリが大量に出回り、
特に20代以下の若者は、ハマグリを食べたことが無い人も、多くいるのではないかと思います。
それも仕方がないことです。「はまぐり」の多くは、ハマグリではない時代です。
一般消費者にとって、肝心なのは種類ではなく味です。次は味の比較をしてみました。
(#3へつづく)

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3日連続で#1~3と記事にします。内容はハマグリの種類・産地偽装(疑惑)です。
ひな祭り頃になると、スーパーマーケットで、多くの「はまぐり」と称される商品が並びます。
この中には種類や産地を偽って、消費者を欺くことで、利鞘を稼ぐ悪徳商法も見られます。
産地偽装は「しじみ」で長年横行しています。詳しくはABCをご笑覧下さい。

こうした悪事に、伏字やモザイクは不要だと思いますが、私の同定が間違っていた場合に、
偽計業務妨害や名誉毀損になる恐れもあるため、念のため特定し難い処理をしました。
なお、産地偽装はJAS法・景品表示法・不正競争防止法などに違反し、逮捕者も出ています。

これまでハマグリの産地偽装については、シジミ属ほどは注目していませんでしたが、
ひな祭りの時期ならば、やっているに違いないと見当し、2016年3月2日にアピ○という、
スーパーへ行きました。鮮魚コーナーを見て、戦慄が走るかのような気持ちになりました。
写真は店内で撮影しました。私の目からは「三重県産はまぐり」には、どうしても見えません。
そして「台湾はまぐり」と見比べると、酷似する個体が含まれ、ぞわぞわっとしました。

私の同定眼が確かであれば、これは同種の同産地で、表示だけ変えている偽装だと思えました。
種類は両方とも「ハマグリ」ではなく「タイワンハマグリ」だと思われました。
これに関しては「台湾はまぐり」という表記で、個人的には十分ではないかと思っています。
但し「台湾産はまぐり」だと、台湾で捕れたハマグリという、誤解を生む恐れも考えられます。

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「台湾はまぐり」と「三重県産はまぐり」を購入しました。
トレイが台湾の方が白くて安っぽく、三重の方が木目調(木曽内)で、割高な物を使っています。
台湾よりも高級感を出している気がします。陳列棚も上段で、通常は高額商品が並ぶ所です。
加工年月日、消費期限、3割引が一致していますが、想像では「台湾はまぐり」を大量入荷し、
その中から大きく状態の良いものを選び、「三重県産はまぐり」と偽装したと思われます。

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トレイから出して撮影しました。模様や形状は様々で、ハマグリに似た個体も見られます。
タイワンハマグリと呼ばれるものは、分類学的な問題があり、ハマグリと複数の種類が交雑し、
多様な形質になっている、いわゆる雑種のようです。DEに記されています。
そして日本のスーパーなどで売られているものは、全て台湾で養殖された物だそうです。

こうした雑種は単体での同定が難しく、複数のまとまりから同定することになります。
写真の多くの個体に共通なのは、鉄分の多い場所にいたのか、表面に茶色の着色があります。
私は三重県の河口域で、たくさんのハマグリを見てきましたが、硫化水素によると思われる、
黒色の着色はよく見られますが、茶色は極希です。これだけでも識別に使えるかもしれません。

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似た個体を撮影しました。大きさがほぼ同じで、そっくりで違いが見出せません。
殻頂(上の方)がかなり削れていますが、ハマグリでここまでの傷は付き難く、ある個体でも、
もう少し下に、傷が付くことが多いです。これは水揚げか洗浄の際に、荒っぽい扱いをして、
傷付いたものと想像しています。また、ハマグリは濃い黄色が出る個体は希です。

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同日に店内で撮影した「千葉県産はまぐり」です。
これは千葉県の太平洋側(鹿島灘が有名)で漁獲された、チョウセンハマグリだと思われます。
朝鮮産ハマグリではなく、そういう名前の種類です。どちらにしてもハマグリではありません。

このスーパーでの件を、ハマグリ捕りによく一緒に行く、maikyさんへ伝えると、
別件の用事のついでに、翌日(2016年3月3日)にスーパー巡りすることになりました。
産地偽装はこのスーパーだけなのか。三重県でハマグリを散々見てきた2人が暴きます。
(#2へつづく)

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数時間前に愛知県の汽水域で採集したイガイダマシです。
外来種です。これまで貝殻ばかりでしたが、これは生きていました。
潰してみたらマヨネーズのようでした。お好み焼きに付ける気は無いですが…。

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2週間前に狙っていたアベハゼも捕れました。3個体持ち帰り。
この場所は初めてでしたが、コウロエンカワヒバリやチチュウカイミドリガニなど、
ここも病んでました。この採集で無理をして、腰の完治日が伸びたと思います。

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塩分は7‰あたりでした。マハゼとボラが多く、スジエビモドキと思って
持ち帰ったエビさんは、ミゾレヌマエビでした。塩分が低い証拠ですね。

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愛知県の汽水域で採集したユウシオガイです。
どんなガイがあるんだろうね。バカガイならば想像つくんだけどなぁ…。

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愛知県の汽水域で採集したシズクガイです。
同定はk先生です(感謝)。こういう見慣れない貝が捕れると、
汽水生物いいなぁと、思うのですが、左肩が治るまでは、ちょっと厳しいかな。

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殻の薄い貝で、標本にしようと掴んだら、すぐに潰れてしまいました…。

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愛知県の汽水域で採集したヒメシラトリです。
ヒメシラトリ、サビシラトリ、ユウシオ、トガリユウシオと似たのが多く、
同定に苦労します。これもヒメシラトリじゃないかなぁという写真も撮りましたが、
誤同定が怖くて載せられませんでした…。なんか守りというか手堅くて嫌になります。

よく生物図鑑は間違いなくこの種類だ!という、典型的な個体の写真を載せていますが、
実際はそんな典型的な個体ばかりいるわけではなく、たくさんのわかり難い個体がいて、
同定に困る人が多く、そういう個体こそ、図鑑に載せる意味があると思うんですけどね。
だから写真掲示板は、典型的な個体ではない方が、意味があると思っています。
日淡は攻めでもなんとか対応できそうですが、日貝まで攻めは無理です…。

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