2023年6月3-4日は琵琶湖でささき君と採集しました。
魚狙いのついでにカワニナ拾いしました。採集場所ではないですが、
月夜が綺麗だったので撮影したらこんな画像。iPhoneの良さが未だに分からない。
イワトコナマズの産卵も撮ったつもりでしたが、ザラザラボヤボヤ画像で何が何だか…。
イボカワニナ×2、カワニナ種群(チリメンカワニナ形態)、トキタマカワニナです。
久しぶりに眠気の峠を越えてしまい、目が冴えたまま帰宅できました。
メインサイトに出せない雑記
2023年5月21日は琵琶湖と濃尾平野でさわだ君、かおるさん、ヤマノカミ君、
西村の4人で採集しました。いつもはウナギ突きのついでにカワニナ拾いですが、
今回は数カ月前から事前に準備。荒れていない日に決行するため、3週末を空けていました。
そして21日朝ならばイケルと判断。02時40分に起床し、05時30分に琵琶湖の近くへ到着。
ヤマノカミ君は車で寝ていました。起こさないように琵琶湖を見に行くと鏡の湖面。
最高の状況です。しばらくしてヤマノカミ君が起床、さわだ君とかおるさんが到着。
磯と磯沖暗岩の距離は400~450mです。多景島の奥に沖の白石、磯の背後に礒﨑神社。
沖の白石-多景島-磯沖暗岩-磯-礒﨑神社はだいたい直線上に並んでいます。
今回はさわだ君が磯沖暗岩、中間水域、磯でカワニナ採集をします。
最も懸念されるのは、船の往来が多い中間水域で、衝突する可能性があることです。
私が昔に磯の近くで潜った時、浮上したら1mもない位置に漁船の左舷船首があり、
漁師さんが覗き込んで来て目が合いました。もう少しのところで衝突するところでした。
そこでとにかく目立って、船舶に存在を気付いてもらい、避けてもらうことを重視しました。
1本目はさわだ君が磯沖暗岩へ行き、カワニナ採集して戻ってきます。
装備はドライスーツですが普段と違うのは、ベルト1本と軽めのウエイトで動きやすい。
過度な安全性を考えてライフジャケットを着用し、磯沖暗岩の灯標で着脱する。
ドライバッグ(旗付き)を曳航。マスクのバンドの後ろに反射材。腰背側に防水ライト点灯。
予備のマスク、シュノーケル、フィン。やりすぎなくらいの安全対策をしました。
防災セットが重過ぎて、逃げ遅れるのではないか、と似た感じの危険性がある。
さわだ君が無事に泳ぎ出し、かおるさんは見守り続けます。何かあったら110番の準備。
磯沖暗岩で装備などのトラブルがあったら、さわだ君が手を5回以上振ることで、
私やヤマノカミ君が助けに向かうか、110番することになっています。
私はウエットスーツ、ヤマノカミ君はドライスーツに着替えて、岸近くで採集。
07:16~07:39(23分間)だけ採集して、岸でかおるさんとさわだ君の様子を見守り。
ヤマノカミ君も戻って来ました。その少し後でヤマノカミ君が泳いでいた近くを船が通り、
岸近くも安全ではないです。さわだ君は遊泳中に何度か船に話しかけられていたので、
目立つ作戦は功を奏しました。さわだ君が戻って来ました。磯沖暗岩での採集は無事成功。
画像右は私が捕ったニセマツカサガイ琵琶湖型(左上)とタテボシガイです。
さわだ君の採集風景を撮る余裕はなかったです。動画 https://youtu.be/kNySMSh1mVc
2本目はさわだ君が中間水域へ行き、カワニナ採集して戻ってきます。
船の往来が多くて、今回の採集で最も危険性が高く、何かあっても助けられません。
ライフジャケットは脱ぐところが無いため着られません。3人は岸で見守ります。
画像中央はさわだ君のすぐ近く(橙色のドライバッグが見える)を、
水上暴走族が通って行きましたが、操縦士は存在に気が付いていると思います。
画像の左上は08:28で、下は08:59です。31分間で凪ではなくなったのが分かると思います。
これが琵琶湖の怖いところで、15~20分単位で波が出たり治まったりします。
3本目はさわだ君が磯へ行き、カワニナ採集して戻ってきます。
安全度が高い場所で、さわだ君と初めて会った2016年に、一緒に潜った場所です。
その時は琵琶湖をなめていると思いました。私は2011年頃から磯は15回くらい潜ったかも。
さわだ君の磯沖暗岩、中間水域、磯でのカワニナ採集は、お陰様で無事に完遂しました。
この場所は多方面に、色々とご心配とご迷惑をお掛けし、改めて申し訳ありませんでした。
画像の左は磯沖暗岩産で右は磯産です。そっくりです。私は初めて捕った日から、
暗岩固有種なのかと記しています。この疑問はさわだ君が解決してくれることでしょう。
2023年4月28日夜~29日未明は琵琶湖でうな潜りしました。
そのついでにカワニナ採集。1箇所目。ちょっと拾っただけで、色々いて相変わらず超難解。
現場同定、イボカワニナ、トキタマカワニナ、コセイカワニナ、タテヒダカワニナ。
2箇所目は拾わず。3箇所目。現場同定、クロカワニナ、ヤマトカワニナ(チクブカワニナ?)、
タテヒダカワニナ(オオウラカワニナ?)、シノビカワニナ?、ケショウカワニナ?。
動画です https://youtu.be/Q7TvsCnsxqI
1箇所目の胎殻。左は現場でイボとしたがおそらくコセイ。
中央はタテヒダかぁ。これで大きな胎殻が出たらサザナミなんだけど。
右はイボと見せかけて、イボとトキタマの交雑ではないだろうか。
3箇所目の胎殻。激難。左はオオウラ。中央と右はシノビかなぁ。
これ正判別率90%以上の人は、世の中に3人もいないのではないだろうか。
2023年3月25日は濃尾平野と琵琶湖で採集しました。
1箇所目、濃尾平野、魚捕り。2箇所目、琵琶湖、カワニナ捕り。
前日の天気予報だと、25日の昼間は晴れるが北西風が強く、夜のはじめ頃は曇りで風が弱まる。
26日明け方頃から夕方頃まで雨。これは25日の夜のはじめ頃(19~21時)に行くしかない。
25日19時10分頃に琵琶湖へ着く。なんじゃこりゃ。大荒れで波が堤防を乗り越えてくる。
琵琶湖を見ているだけで恐怖を感じる。風も強めで雨も降りだす。天気予報が大ハズレ。
岸近くの採集であれば、何度も経験のある状況だが、今回は沖合200m先へ行く必要がある。
雨でだんだん見通しも悪くなって来た。沖合200m先で自分の場所が把握できない恐れもある。
この状況で入水したら死ぬ確率も高い。しばらく好転するのを車で待つしかない。
19時50分頃にさきき君が合流してくれた(感謝)。風が弱まって波も少しましになったが、
普通の人は絶対に入らないと思う。少し前に尊敬する方から、虎穴に入らずんば虎児を得ず。
とメールにあり、私が虎穴(危険な場所)に入るので、虎児(貴重なサンプル)を得るのは、
さわだ君でヨシと思った。私を客観的に見ると冒険が好きで、ハイリスク・ノーリターンを、
楽しめる性格で損しているなぁと思う。その上で懸情流水を心がけるのは大変だよ。
画像は動画からの切り抜きです。左上の構図は見覚えのある人がいるかもしれません…。
そうです。例の場所です。今回は406m沖へは行かず、その中間水域(203m)での採集です。
波はこれでも落ち着いた方です。そろそろ入るしかないです。深夜になると漁船が出て、
衝突される可能性が高まるのと、ささき君をあまり待たせるわけにはいきません。
意を決して琵琶湖へ入ると、ゴミが舞って見辛らい。赤く点滅する灯標を目指して泳ぎます。
離巌流が発生していて、沖へ思ったよりも進めます。戻りが大変なのはわかっています。
風浪はうねりに変わり、低い位置にいるときは水に囲まれて、灯標や岸が見えません。
灯標も消えている時間が割と長く、自分の場所を把握することが難しいです。
そのため間違えて岸へ向かって泳いでいたことも。何とか中間水域へ到着しました。
うねりに翻弄されて浮いているだけでもしんどいし、シュノーケルに波が入って来る。
湖底は水深3.5mほどで、海パンやウエットスーツだと余裕だが、ドライスーツは楽ではない。
水面と違って湖底は穏やかで、カワニナ類は普通に見られて、タテボシガイなども多い。
カワニナ類はタテヒダカワニナばかりで、潜って拾って確認して逃がしての繰り返し。
16回湖底へ潜行して採集しましたが、イボカワニナ系は4個体のみでした。
タテヒダカワニナ100に対して、イボカワニナ系1くらいの割合だろうか。
戻ります。うねりで岸は見えたり見えなかったりなので、大きな建物を目指して泳ぎます。
真っすぐに泳いでいるつもりが、湖流で左へ流される。ほぼ右方向へ遡上する泳ぎに。
何とか消波ブロックのある岸へ辿り着き、更に南東へ進んだ別の場所でも採集を試みます。
今度は後ろから押されるように流されます。目標水域へ到達して探すもカワニナ類がいない。
沖へ出るとタテヒダカワニナが少しいる程度。ここは想像とは違う場所でした。
採集を終えると今度は、後ろから押されていた流れを、逆方向に泳ぐことになります。
フィンだけでは進まないので、消波ブロックに手をかけながら、右手でよじ登る感覚。
時々大波が来るので、消波ブロックに激突しないように、体をコントロールします。
それでも頭を打ち付けて痛いっ。よくあることです。何とか車へ戻った時には体力限界。
ここが終わったらウナギ狙いで、もう1本潜ろうと思っていましたが、とても無理無理。
今年に入って18回潜っていますが、一番危険でしんどかったです。でも私は死なない。
ドライスーツ、20:48~21:31(43分間)、876m遊泳。動画 https://youtu.be/cej4zJeEaxY
左下が中間水域、右下が消波ブロックの沖の虎児です。たくさん捕れたら、
さわだ君に送ってあげようと思っていましたが、この程度なので自家消費します。
夜間は岸近くであれば安全度は高いですが、沖合で船に衝突されないように、
ベルトに防水ライトを装着しました。ハンドライトは進行方向を照らし、
横や底へ向けているので、船に見落とされる可能性があります。腰の背側が光ることで、
どういう体勢でも船から見つけやすくなる。自分も周りを気を付け、周りにも避けてもらう、
夜に車道を走る自転車のテールライトみたいな感じです。泳ぐのに支障はなかったです。
ささき君によると、遠くからでも2つ光って見えたそうです。ありがとう。成功です。
ここで解散です。ささき君が見守ったり、相談に乗ってくれて、とても助かりました。
タテヒダカワニナに付いているゼリー状のもの。オウミガイの卵塊ですかね。
胎殻です。左はタテヒダカワニナ、中央はイボカワニナで良いとして、右はコセイカワニナ?
水深3.5mだと僅かに見られるけどね。そうなるとイボカワニナは2個体しか捕れていない。
今回の結果は色々と考察できるので、お陰様でとても有意義な採集となりました。
2023年3月19日は滋賀県でささき君、ヤマノカミ君、西村の3人で採集しました。
1箇所目、琵琶湖、カワニナ採集、ドライスーツ、10:47~11:14(27分間)。
ヤマノカミ君とささき君は胴長で採集に付き合ってくれました(感謝)。
波が高くて濁りも出て荒れていました。石を引っ繰り返そうとして持ち上げると、
そのまま波で横に流されたり、静止すらままならず、まともな採集活動が出来ず。
成果は私がバット、ヤマノカミ君はフィン、ささき君は?
右画像の殻口が手前に向いている個体は、ヤマノカミ君が捕りましたが、
狙っていたものとは少し違うけど、貴重なサンプルとなりました。
これらは上洛してもらいました。凪の日に再採集したいと思います。
2箇所目は魚採集。3箇所目、ささき君はドライで某魚調査、ヤマノカミ君は胴長で採集、
私は見守り。水温11.7℃もあって驚きました。5月上旬くらいの水温だと思う。
ささき君が捕ったトキタマカワニナでしょうね。この類は最近ますます難解になった。
4箇所目、琵琶湖、カワニナ採集、ドライスーツ、16:33~16:54(21分間)。
ヤマノカミ君はウエットスーツ。ささき君は見守り。ドライスーツはやっぱり潜り難い。
ウエットスーツは寒くて長くやれない。この時期に潜らなければ良いのかもしれないが…。
ニセマツカサガイ琵琶湖型、タテボシガイ、イボカワニナ、クロカワニナ、
カワニナ種群(キタノ?)、ナガタニシ、ヒメタニシ。イワトコタニシも狙っていたが、
4m以深は砂泥底だったので、ここでは棲め無さそうでした。お疲れ様でした。
動画 https://youtu.be/xF7iF0By0r8