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2018年5月12日朝~13日未明は、さわだ君と採集しました。
さわだ君は京都から徹夜で車運転と山で採集し、私の家に12日06時過ぎに着いて、
5分くらいで寝たいと。寝てこいよ笑。私が焼いたウナギを食べ、まず豊川へ向かいます。
1箇所目。ここのクロダカワニナは殻底肋6~8本(通常4~6本)がいる変なところ。
8本はおらず7本は捕れました。2箇所目。ヤマトシジミがいる汽水域で、チリメンが捕れました。

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豊橋市自然史博物館で、カワニナ類を拝見してきましたが、それは次の記事にします。
博物館はのんほいパーク内にあり、偶々けものフレンズ声優3人のトークショーがあったので、
10分くらいだけフレンズになっていました。こんな短い時間で座を離れたのは、
私とさわだ君だけでした。何だか申し訳ないです。この先も予定があったのです。
声優3人の役の動物だけでも見ようと、まずサーバルのところへ行きましたが、暗くて見えず…。
フンボルトペンギンとヒグマは見れました。臭いに過敏な私にとって動物園は過酷でした。

その後は、これまで苦手で避けて来た山へ。本格的に初めて入ってマダニが軍手にっ。
次は洞窟。かつて閉所恐怖症ぎみで、地下鉄すら怖かったので、平静を装うので必死にっ。
良い経験が出来ました。次は水を得た魚のように、川へ入ってウナギが捕れてほくほくにっ。

気が付けば静岡県で13日に。帰宅したのが03時頃。さわだ君から頂いたビールを飲んで、
寝られたのが06時過ぎでした。さわだ君はその後も、滋賀県の山で採集したようです。
それはさすがに採集病だと思う。濃い24時間でした。色々と勉強になりました。

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前記事で触れた変異幅について、もう少し詳しく記します。
シライシカワニナの殻底肋は模式標本が4本、変異幅は3-4(3.6±0.3)本とされています。
しかし、沖の白石において、6本を複数確認し、7本はある個体も採集しています。
模式標本と比べて3本も多いため、これは別種でしょうか。未記載種でしょうか。
その他の特長は、同所的に見られた個体と似通っているため、同種と考えられます。
そうすると殻底肋の変異幅は3-4本ではなく、実際の変異幅は3-7本ということです。

変異幅を図にしました。数値に意味はありませんが、イメージが湧き難い場合は、
次体層の縦肋数と思って下さい。この場合に新種記載された際の変異幅は13-17本で、
実際の変異幅は8-22本ということです。この実際の変異幅を理解していない人は、
例えば10本が捕れたらどう思うでしょうか。A種とは別種と思うに違いありません。
それを新種記載してシノニムを作るわけです。先月に新種記載された5種は、
現生種の実際の変異幅に、収まるものがほとんどだと思っています。

新種を記載する際は往々にして、最大値や最小値を外れ値と見なすなどして、
最頻値だけで分類する場合もあります。例えばオオガタスジシマドジョウは、
胸鰭腹鰭間の筋節数が14本として、検索表には記されていますが、変異幅は13-14本です。
最頻値の14本だけで、13本は切り捨てられたのです。これがカワニナ属の分類でも、
行われたのであれば、13-17本から14-16本として、更にA種の変異幅が狭まることになります。
この場合は13本や17本でも、別種と見なされてしまう、恐れがあるのです。

先月に新種記載された5種は、現生種と同種で全てシノニムだとは言い切れません。
数値が同じでも別種が存在します。形態的に識別できないが(今は見つけられないだけかも)、
生殖隔離があって交雑しない、隠蔽種がいるためです。スナヤツメの北方種と南方種などです。
例えば先月に新種記載された Semisulcospira (Biwamelania) nakamurai が、
形態的にホソマキカワニナの実際の変異幅に収まると思ったとしても、
ホソマキカワニナと呼ばれるものには、複数種が存在している可能性もあり、
そのうち1つはホソマキカワニナで、もう1つはS. (B.) nakamuraiの疑いも捨てきれないのです。
この場合に化石は形態的にしか調べられないため、その検証が極めて難しくなります。
こうした混乱を防ぐためにも、現生種の実際の変異幅を理解していない場合に、
化石を模式標本とするカワニナ属の新種記載は、慎重にお願いしたいと思っています。

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さて、2018年4月22日はmaikyさんオイカワムツさんと論田川へ採集に行きました。

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イボカワニナだと思います。タテヒダカワニナぽいのもいますが…。
蓋がない個体も多かったです。蓋は分類形質として使えないということです。
これが化石になったら、何種類記載されるのだろうと、思ってしまいました。

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2018年3月4日は魚類自然史研究会のついでにカワニナ捕りしました。
朝に京都府木津川市あたりで、適当な水路でカワニナ探しをしようと思ったのですが、
3月なのに気温-5℃で、塩カルのない細い道は、怖くて入れなく、場所選びが大変でした。
複雑な構造の水路で、何とかカワニナを見つけて、採集することが出来ました。

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左が木津川市、右が魚類史会場の近く(奈良市)で採集。両産地ともカワニナで良いと思います。
ちょっと縦肋が出かかっているのもありますが、こういうの気にしたら全て未同定なので。

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2018年3月4日はT.Nagaさんと、魚捕りのついでに、貝捕りしました。
飼育中のタナゴ類の産卵用に、タテボシガイを捕ろうという話になり、
二枚貝にあまり興味の無かったとき、そういえばタテボシが捕れたなぁと思い出した場所へ。

タガイ、ヌマガイ、タテボシガイ、ササノハガイと出てきて、ここ凄いなと思っていたら、
オグラヌマガイまで出て、貝採集のスイッチが入ってしまい、タテボシそっちのけでした。
大きなメンカラスガイまで捕れて、ほくほくでした。ここは暖かくなったら潜りたいなぁ。

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ハベカワニナでいいと思うんだけど、クロダとコセイぽさも見えて怖い。
ハベは球技、クロダはサッカー、コセイはバレーボール。そんな感じだと嫌だなぁ…。

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2018年2月23日夜~24日朝は、さわだ君と滋賀県で採集しました。
車で名古屋から国道421号を通って滋賀県へ移動。永源寺付近の道路は塩カル撒き撒きで、
積雪はなかったですが、周りは雪景色でした。時間の余裕もあったので、ゆっくり走行。
右カーブ、気温2℃、スタッドレスで、右へハンドルを切ったら、左へ横滑り(嘘だろぉ!)。
このままだと側溝へ落ちるか、壁に激突するぅ。制御不能だが辛うじて道のギリギリを、
30mほど走り続ける。何とか右へ車の向きを変えられたが、今度は右へ向き過ぎて、
正面を見たら停車中の車の横腹に突っ込む角度だ。車中の人に凄い目で見られて、
慌てて左へ切ると後輪が空転して、終わったと悟ったが、何とか正常な位置へ戻ったぁ。
完全に事故ったと思った(滝汗)。停車中の車はたぶん事故ったのだと思います。
アイスバーンでドリフト走行はもうしたくないし、冬場は421号を通りたくないです。

淡水貝捕り1箇所目。5分も経たずに、使用2回目の新品胴長に穴が開き、やる気が喪失。
淡水貝捕り2箇所目。さわだ君だけが採集。それが写真のオグラヌマガイです。
気温-2℃の中でよく頑張ったと思います。暖かくなったら私も潜って捕ろう。

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陸貝捕り。場所が破壊されていて、あまり良い成果は出ませんでした。
ひたすら落ち葉を掘っていた姿は、何かにとりつかれたようでした。

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淡水貝捕り3箇所目。変なクロダとハベを探しが、それっぽいのは1個体しか捕れず。
たくさんいたのに、なぜいなくなったんだろう。タテボシはタナゴ用に持ち帰りました。
帰りは遠回りですが、国道21号で関ヶ原を通って、無事に帰りました。本当に危なかった…。

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2017年12月9日はT.Nagaさんと静岡県へ行きました。
okfish中村さんと合流して魚採集→ゴリ研→魚採集。そのついでにカワニナ拾いしました。

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左は池で捕りました。胎殻を確認しましたが、キタノカワニナぽい感じでした。
右は川で捕りました。胎殻は一番大きな縦肋のない1個体からしか出ませんでしたが、
縦肋が確りあってチリメンぽい感じでした。他のも同種だろうと判断しました。
親貝の縦肋の有無でカワニナやチリメンと分けられない感じなのは辛いです。

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要芽さんに大きな二枚貝がいると教えてもらった場所で捕りました。
大きい方は見慣れないドブガイ類です。この2個体はK先生のところへ発送しました。
どちらもヌマガイだそうです。ご協力下さった方々、ありがとうございました。

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2017年11月18日はmaikyさんと第65回魚類自然史研究会(龍大瀬田)へ行きました。
この研究会は第19回から参加させてもらい、今日まで色々なことを学ばせて頂いています。
その後に釣り。maiky、Sugiura、Yso、でれれ、たいち、またまた諸氏とカワニナ捕り。

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ナンゴウカワニナを狙って瀬田川へ。入ってすぐに1個体が捕れるも、その後はさっぱり。
増水しているので、過去に多くいた場所へ近づけない。この場所は諦めました。
その時に捕れたメンカラスガイです。どうやらカラスガイとは別種のようです。

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仕方がないので模式産地へ。ここも過去に多かったですが、増水で近付けなく、思う様に捕れず。
更に一番多かった記憶のある場所へ。ここも増水でダメ。そこから少し下流へ移動し、
岩盤上の水溜りでようやく数個体が捕れました。こんなに苦労するとは思いませんでした。
先月に骨折した左足薬指を、おもっきり押し曲げてしまい、その後は痛みを我慢しながら、
採集を続けることになりました。そして左足をかばっていたら、今度は右足を攣りました。
1日経っても両方ともまだ痛みが消えません。骨折は長く苦しめるなぁ。無理し過ぎなだけかも。

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2017年10月8日はT.Naga、でれれ、とりもも、ろぃやる、ねんじん諸氏と西村でカワニナ採集。
1箇所目はクロダぽいのを捕りました。ここの"も"よくわからないので種類は言及しません。
写真は2箇所目です。このポーズは半分演出です。私は骨折しているので出来ないポーズ。

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T.Nagaさんが捕られたカワニナ類。ヤマトとタテヒダということで…。

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3箇所目はホソマキだけで空振り。4箇所目は写真のフトマキ。手はねんちゃん。
この日は割と数がいたみたいです。私は胴長を履いて採集できないので見守り。
熱量の違いはあれど、カワニナ類に興味を持ってくれているのは、嬉しいものですね。

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2017年10月1日はさわだ君と琵琶湖へカワニナ採集へ行きました。
1箇所目。この場所は初めてですが、少し離れた場所では、へんてこなホソマキが捕れるので、
ここにもいないかと探しました。そろそろ水温的に長くやれなくなってきました。

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2箇所目。長浜市湖北地区へ移動。ここは竹生島・多景島・沖の白石ではないですが、
大きく顕著な顆粒を持ち、ヤマトカワニナ(チクブカワニナ型)と呼べそうな個体が多いです。
非常に狭い一角だけで見られるため、漁師さんが竹生島周辺で漁をした際に、
漁具にチクブが付いていて、それを捨てたものが、増えた疑いもあります。
2月に行った際はゼロでしたが、この日はたくさん見られました。

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1箇所目で捕ったカワニナ類。現場は波が高くなって岸を覆い、選別作業をすると、
寒くて風邪を引きそうだったので、こんなにたくさん持ち帰ってしまいました…。
半分くらいは2つの水槽へ入れました。もう半分は茹でて胎殻を確認しました。

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想像通りへんてこなホソマキがいました。タテヒダというには縦肋が弱く、
螺層角が狭くて、体層も極端に膨らまないので、ハベ類ではない。
広義のホソマキなのでしょうが、胎殻が極端に大きく、カゴメに近いです。
しかも、左右の胎殻は形状が異なります。左はホソマキが大きくなった感じで、
右はハベ系というか親貝も含めて、何かタケシマに似ている感じすらあります。
じゃあこれらの種類は何だと言われると、合致する種類が無くて、答えようがないです。
親貝の形状から暫定的に、ホソマキとしてエイヤー同定するしかないのです。

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2017年9月16~17日は函館にいました。詳細は写真掲示板に記したので割愛します。
たいち君、高橋君、さわだ君、おりざ君、西村で、函館とその周辺へ連れて行ってもらい、
念願だった模式産地と思われる地域で、キタノカワニナを採集することが出来ました。
ここに至るまでには、たいち君らの協力があってこそです。改めて感謝を申し上げます。

このキタノカワニナ(MELANIA DOLOROSA)ですが、詳細はこちらを見て下さい。
函館と書きましたが、実際はstreams near Hakodadi(函館周辺の川)です。
1859年当時にどの範囲が函館と呼ばれていたか知りませんが、
函館市の市街地から少し離れた、函館市郊外・北斗市・七飯町あたりだと思います。
そうした地域の3箇所で採集させてもらいました。短時間でしたが満足でした。

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3箇所のうちの2産地です。縦肋の有無は同定に使えない感じです。
カワニナやチリメンカワニナと、外形で識別するのは困難かもしれません。

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チリメンBに似た個体の胎殻です。これを見るとチリメンBぽさはありません。
むしろカワニナに近いけど、カワニナよりも大きく、色が薄くて、弱く縦肋があります。

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この親貝は縫合部のくびれが強く、縦肋が有ると言っても良い個体です。
これも似たような胎殻です。何となくカワニナとチリメンカワニナの中間のようです。
芦ノ湖のハコネカワニナとは、親貝は印象が異なるものの、胎殻は似ている感じです。
あまり深く考えても、カワニナ類はナンセンスなので、考察はここで止めておきます。

日本産カワニナ属21種類のうち、カワニナ(奄美大島)とチリメンカワニナ(横浜)以外は、
お蔭様で模式産地にて採集することが出来ました。キタノのチリメンは同種の疑いもあり、
そうであればチリメンはシノニムになって、横浜も行かなくて良くなるのですが、
カワニナは生き残るでしょうね。そうなると何れは奄美大島へ行きたくなるのかなぁ…。

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