2015年3月15日は琵琶湖でタロベエさんが素潜り採集しました。
魚類自然史研究会を終え、タロベエさん、maikyさん、ガヤさん、Yさん、西村で一路琵琶湖へ。
そこでタロベエさんを用いて人体実験が始まります(爆)。その前に経緯をだらだら書きます。
このブログや素潜りで捕るの中程でも記しましたが、今年は既に10回素潜りしました。
寒くて危なかったのは2回だけで、基本的には寒くありません。実際に潜ったことがない人が、
寒いに決まっているとか、西村は寒いのが大丈夫な特異な人だと、誤解されている気がします。
こうした先入観は誰しも思うもので、私も昨年11月までは、12~3月は寒くて素潜り出来ない。
そう思い込んでいました。しかし、実際に潜ると12~3月よりも、11月の方が寒かったのです。
原因は11月の方が防寒対策が不十分なだけ。フードをかぶってソックスとグローブを変えました。
それだけで暖かさが全く違うのです。例えば2014年11月7~8日は、寒さ度6(死ぬぅ)でした。
(寒さ度 0:余裕だね 1:問題なし 2:少し来る 3:何とか我慢 4:きつい 5:危ない 6:死ぬぅ)
他にも寒さ度6は何度も経験していますが、12~3月は1度もありません。本当に寒くないもん。
「こんな時期(12~3月)に素潜りなんて大変ですね」と言われも、私は7月の方が寒いし、
10月なんて低体温症で死ぬかと思ったし「寒く無いんですよ」と言っても信じてもらえない。
この乖離が非常にストレスでした。逆に本当に寒くて、死にそうだったことは、伝わらないし…。
寒く無いから43分も潜っているんだ! 7月だって寒いんだ! どうわかってもらえばいいんだ!?
そうだ。寒さに弱い人に私と同じ格好で、潜ってもらえればいいんだ。タロベエさんだっ(笑)。
10月「止まらない震えに、もう無理だと。先にリタイア。えらく早えーな(爆)。」
「タロベエさんがリタイアだそうだ。もうリタイアかよーっ。まぁ命は大事ですけど…。」
6月「タロベエさんは1分ほどでリタイア。」 寒さには最弱レベル。これは適任過ぎる。
お願いしてみる。説得に時間は必要でしたが、引き受けてくれました。ありがとーう。漢だ。
タロベエさんは骨折もまだ治りかけで、天気も雨予報で心配しましたが、何とか持ちそうな感じ。
素潜りで捕るの重装と同じ格好になってもらいました。但し、海パン、インナーシャツ、マスク、
シュノーケルはタロベエさんの私物です。これは当然ですね。防寒に影響はほぼなしです。
4人で手伝って、ささっと装着。雪をかぶった景色の中に、寒がりさんがご入水です(実験開始)。
首元を見て下さい。フードとウエットスーツの間に隙間があります。ここが危険な場所。
隙間が酷いと新鮮な冷水がドカドカ入って来ます。隙間が少ないと寒く無く、快適でいられます。
この状態はやや冷水が入り易いかも。まあ何とかなると信じて、何も言いませんでした(爆)。
泳ぎだしました。これを見て寒そうと思う人は正常ですが、寒く無いので間違っています。
その人が寒いと言うなら、寒いのであって、先入観で寒いの推測は、必ずしも正しくありません。
痩せ我慢を除いて、寒く無いと言ったら、寒く無いのです。それを寒いと決めつけないでね(願)。
途中でマスクがうまく装着できず、戻って来ました。右上は3人でそれを直しているところです。
いつものタロベエさんならば、これで寒いと言って、素潜り終了ですが、再び琵琶湖へ。
動画です(ウェアラブルカメラ)。潜り始めて17分後のタロベエさん。これが寒がりの3月琵琶湖。
寒かったらこんなに動けません。15分で戻って来てと伝えたのに、まだ潜る気力があるんです。
動画の最後をよく聞いて下さい。長いので「タロベエさ~ん」と呼び戻そうとしているほどです。
結果、2015年3月15日13:36~13:59(23分間)、水温9.8℃、気温9℃、曇り、風0~1m。
タロベエさんによると、ふくらはぎと、お腹(インナーシャツがめくれて)は寒かったが、
大丈夫だったそうです。最初の1~2分、上がってからの1~2分以外は、寒く無いそうです。
この感じは寒さ度2(少し来る)です。というより、呼び戻されるまで、潜っていたんです。
それは寒く無いから! しつこいようですが、寒く無いんです! タロベエさんは寒がりですが、
私であれば寒さ度1(問題なし)、要芽さんならば寒さ度0(余裕だね)だと思います(笑)。
握り難いグローブで、ちゃんと貝を5つも捕っています。手がかじかんでいない証拠です。
ただ、採集した種類は、チリメンカワニナとヒメタニシで、タロベエさんらしいというか(寒)。
ということで、人体実験は大成功でした。水温が低くても厚着すれば寒く無いという証明です。
タロベエさんのご協力に多謝です。サポートして下さったお三方にもお礼を申し上げます。
まだ寒いに決まっていると思っている人は、風呂以外の水には入らない方が身のためです。