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三重県の汽水域で採集したケフサイソガニです。
先日に記事にしたよく似たタカノケフサイソガニは2005年に記載されました。
それよりも数年前に、写真のカニさんを捕った汽水域で、ケフサイソガニ類を捕り、
これらが全て同じ種類には思えないと直感的に感じ、詳しい方に伺ったのですが、
全てケフサイソガニだということで片付けられてしまいました…。
それでも私は違うと強く思いましたが、どこがどう違うのかを説明する能力がなく、
そのままになっていました。そして2005年にタカノの記載論文が発表されて、
あっ!と思いました。同定方法が判った私は、同じ汽水域へ行き、
ケフサイソガニ類を採集し、引っくり返して、いくつもの個体を見てみました。
そこにはケフサイソガニとタカノケフサイソガニの両方が生息していたのです。
やっぱり!っと思ったと同時に、カニさんのことよく知らない私のような人でも、
無根拠ながら直感的な判別も、軽く見たらいけないなと思いました。
日淡で言えば漁師さんの目なんかもその1つだろうと思います。

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鋏脚の大きさが不揃いです。鋏を片方だけ失って、また生えて来たのでしょうね。
タカノと比べると泥が少なめで、水の綺麗な感じのところに多い印象があります。
塩分もタカノよりもやや高めのところに多いです。

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この大きさで卵持ってます。捕ったときは驚きました。

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和歌山県産ですが、最初に捕ったときは、ケフサだとは思えなかったです。
また別の種類か。なんて言い出すと、何でも違うように見えるので、それも良くないです。

某汽水域には紐で編んだ網が、たくさん入れてあるところがあります。
その紐は基本的に違反漁具なのですが、それを勝手に触ると怒鳴られます。
「なにあみあげとんるんだー」と。そこからその網を、ナニアミと呼んでいます。
このナニアミには、ケフサイソガニやタカノケフサイソガニなどが多く付いていて、
それを釣り餌として売っているそうです。釣りで余ったカニさんたちはおそらく、
あちこち放流されちゃっているでしょうね…。困ったものです。
ちなみに、釣餌屋さんで売っているカニさんは、ヒライソガニ類の方が多いです。