>標本にして腹鰭第5軟条が「4つに分枝or2つに分枝」するかを見るしかないのでしょうか?私の認識では日本産魚類検索3版(2013)のヨシノボリ属の検索で、急に出て来た整理方法で、同時に細分化したカズサヨシノボリなど、分ける必要が無いものが混ざっており、これは使える形質なのかとても疑問に思っています。その後に釣魚1400種図鑑(2018)において、旧トウヨシノボリ西九州系は、オオヨシと同じく4分岐するとあります。ようするに、クロダハゼ類(=トウヨシノボリ類)は、腹鰭を見ても違いが無いということです。ヨシノボリ属魚類の同定は、通常では決定的な特徴ではない、色や模様に頼るところが大きく、魚類検索3は苦肉の策で、まだ確証が得られていない、識別形質を出して来たと思っています。また、ヨシノボリ属は大規模な種間交雑を起こしていることがわかっており、https://www.kyoto-u.ac.jp/sites/default/files/embed/jaresearchresearch_results2015documents150519_101.pdfオオヨシにもクロダ類要素、クロダ類にもオオヨシ要素が見られるのは、不思議な事ではありません。更に東海地方はシマヒレやビワヨシなどの移入で、より複雑に交雑しているため、典型的な個体以外の同定は不可能です。それでも人は何かに当てはめて、すっきりしたくなるため、無理やりに同定することが多くなります。オオヨシ・尾鰭基底上部に橙色斑はない・尾鰭基底の暗色横帯は濃く太い・胸鰭基底上部の暗色斑は濃くて大きい・体側の模様は明暗がはっきりしている・上流域など流れの速い場所に多いクロダ類・尾鰭基底上部に橙色斑がある・尾鰭基底の暗色横帯は薄く細い・胸鰭基底上部の暗色斑は薄くて小さい・体側の模様は明暗がぼやけている・下流域など流れの緩い場所に多い東海地方だと静岡県・愛知県渥美半島・三重県南部の太平洋側はオオヨシが多く、伊勢・三河湾流入河川はトウヨシが多いです。平野部でオオヨシは極希です。迷う個体は良かったら写真掲示板に貼って下さい。