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関東カワニナ旅 投稿者:さわだ 投稿日:2021/10/29(Fri) 06:18 No.897

ご無沙汰しております。
先日、関東でカワニナ亜属のサンプリングを行いました。
カワニナ亜属はジュニアシノニムとされている学名が多いので、再検討のためには多くの地点をまわる必要がありますが、道中で色々な貝を見たので投稿いたします。

まずは横浜からでした。
縦肋が粗く、ヒタチチリメンカワニナに近い形態の個体群です。

Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:20 No.898
次に横浜市にほど近い場所でチリメンカワニナの原記載によく合致するタイプの個体を得ました。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:21 No.899
その後ハコネカワニナの産地へ向かいました。ハコネは相変わらず多数個体が確認できました。ハベカワニナは見られませんでした。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:25 No.900
その次にSemisulcospira andersoni (Smith, 1886)が記載されている箱根町木賀を訪れました。箱根町の山地ではSemisulcospira ornata (Westurland, 1883)も記載されているので、この辺りは2種のタイプ産地と言えますが、ornataのタイプ標本と似ているような似ていないようなツルッとした個体が得られました。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:26 No.901
次の日はカワムラカワニナが記載されている木崎湖へ向かいました。
まず目についたのは琵琶湖原産のハベカワニナとタテヒダカワニナです。

Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:27 No.902
同水系では多数の立派なオオタニシが生息していました。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:29 No.903
同水系の二枚貝では琵琶湖で見るサイズよりも小さめのカラスガイも生息していました。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:29 No.904
そのほかの二枚貝はフネドブガイ?、キタノタガイ、イシガイでした。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:33 No.905
木崎湖やその水系の沿岸約10箇所を回りましたが、カワムラぽいカワニナどころか、カワニナ亜属が全く見つかりませんでした。そこで木崎湖の約4mあたりまで潜ってみましたが、多数の琵琶湖原産のカワニナ、オオタニシ、カラスガイが見られるのみで、ついにカワムラを見つけることはできませんでした。
念のため白馬村の方まで行ってカワニナを探すと普通に生息していましたが、カワムラとは異なる形態でした。

Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:34 No.906
白馬村でカワニナと同所的に生息していたマルタニシです。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:39 No.907
その後は木崎湖同様に琵琶湖からカワニナが移入されている榛名湖を覗きにいきました。
ここはこれまで自分で調査したことがなく、文献ではタテヒダカワニナのみが記録されていたため、Sawada et al. (2020)でもタテヒダグループのみとしていましたが、ハベカワニナも多数生息していました。

Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:41 No.908
このほか、道中に見ることができた淡水(陸産)貝類です。
ミヤイリガイです。

Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:42 No.909
長野県青木村の狭い範囲の固有種であるタキヒラマキです。
Re: 関東カワニナ旅 - さわだ   2021/10/29(Fri) 06:43 No.910
長野県大町市で見たカワシンジュです。
写真は以上です。
カワニナ亜属の分類学的整理を進められるよう頑張ります。

Re: 関東カワニナ旅 - 西村   2021/10/31(Sun) 20:21 No.911
返信が遅くなって申し訳ないです。たくさんの貴重な画像をありがとう。
No.897はヒタチのホロタイプを見たことがないけど、模式産地がHidachiなのも怖いところ。
No.898はチリメンのスケッチやホロタイプの写真とは縦肋が弱いので違うと思う。No.897の左の個体の方が近いように思う。
1899年問題で優先権の逆転する種類は、あまり関心無くなっているけど、小涌谷駅近くで採集したことはあるがミスジが多かった。
木崎湖のカワムラカワニナは、この先のキーになるので、調べておかないとね。ハベが見つかって色々と進むと良いね。
カラスガイは生体を見たことすらないので捕りたい貝の1つ。うらやましいです。キタノタガイ分布域であればタテボシガイのだろうね。
フネドブガイ?はキタノタガイに見えて、キタノタガイはヌマガイに見えたけど、私ではよくわからない。
タニシ、陸貝、カワシンジュは無知でよくわからなくて申し訳ない。カワニナはに関してはもっとあれこれ書きたいことはあるけど、
分類学的整理の邪魔になるといけないので、これ以上は黙っておきます。頑張って下さい。