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和名モリカワニナ  (森川蜷)
学名 Semisulcospira (nakasekoae) morii Watanabe, 1984
Semisulcospira morii Watanabe, 1984 ※略記
分類カワニナ科 カワニナ属 ナカセコカワニナ集群 モリカワニナ種
写真
トポ
タイプ
原記載 模式産地(ホロタイプ/Fig. 6a)は1983年5月29日に長浜市早崎町の琵琶湖北湖(竹生島)。
分布琵琶湖北湖(北岸、竹生島周辺)。
環境岩礁〜礫底に多い。 竹生島では水深0.05〜8mに見られ、文献21によると水深10〜12mに最も多いようだ。 琵琶湖北湖(北岸)の一部では水深0.5〜5mに多く、それ以深は砂泥質に変わって見られなくなる。 水深による垂直分布は一概に言えないが、同所的に見られるヤマトカワニナチクブカワニナトキタマカワニナよりも深い場所に多い。
形態 次体層の縦肋数8〜13本。縦肋は4〜7の顆粒が連なり、あまり曲がらず直線的で顕著。 トキタマカワニナに似るが、胎殻は細長い、殻高が高い、螺層数が多い、褐色帯は少ないなど異なる。
備考 文献21には多景島にも分布するとあるが、それ以降の採集調査等では見つかっていない。 本種は竹生島・多景島周辺にのみ分布するとされるが、我々は琵琶湖北湖(北岸)での分布を確認した。 写真Ub112007〜008は縦肋が弱く、体層はほぼ平滑に近い。 竹生島周辺産のように特徴が顕著ではないため、こうした個体は見落とされて来たのであろう。

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