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和名ヤマトカワニナ(結節型)
学名Semisulcospira (Biwamelania) niponica f. nodose (Smith, 1876)
分類カワニナ科 カワニナ属 ヤマトカワニナ亜属 ヤマトカワニナ種 結節型
写真
分布 琵琶湖淀川水系。宇治川と淀川では絶滅した可能性がある。余呉湖にも見られるが、飯浦送水隧道からの分布拡大か、人為的な移入の疑いもある。
環境岩石や自然石護岸に多い。
食感は良いが、苦味が強く、旨みは少ない。
形態 殻底肋1〜5本、各螺層に縦肋を完全に分割する顆粒が2〜7(通常3〜5)個、螺層角が広く太短い。
備考 文献9でヤマトカワニナ種は、 本型、ヤマトカワニナ(肋型)ヤマトカワニナ(チクブカワニナ型)の3型に分けられており、 本図鑑ではその基準に従って項を分けて記した。本型は記載が最も早いヤマトカワニナ種の基型である。

3型の形態的差異は大きいが、漸移的な変異としてヤマトカワニナ1種と見なせる。 体層と次体層に縦肋が痕跡程度で、平滑に近い個体が出現し、 3型の何れにも当てはまらないが、ここでは本型に含めた。

写真Rb019001〜005(長浜市湖北地区産)は、 大きく顕著な顆粒で、竹生島産のヤマトカワニナ(チクブカワニナ型)と区別することは難しいが、 琵琶湖北湖(竹生島・多景島・沖の白石周辺)以外は、本型として扱うことにした。

ヤマトカワニナ種群の改定を参照。

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