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和名イボカワニナ
学名Semisulcospira (Biwamelania) multigranosa (Bottger, 1886)
分類カワニナ科 カワニナ属 ヤマトカワニナ亜属 イボカワニナ種
写真
分布琵琶湖。 瀬田川(瀬田川洗堰上流)に生息する可能性はあるが、それより下流や琵琶湖疏水には生息しないと思われる。 それらの水域で本種として記録されたものは、ハベカワニナである疑いが強い。 サザナミカワニナ S. davisi Sawada and Nakano, 2021 は本種に含めた。
環境砂礫〜泥底で見られ、たいてい生息密度が低い。希に水路でも見られる。 水深0.7m以深から見られるが、カゴメカワニナに次いで深場に生息する。
食感が軟らかく、青臭さが強く、飲み込めないほど不味い。
形態 殻底肋2〜5本、次体層の縦肋数20本前後(螺肋が強くて数え難い個体もある)、縫合の括れが強い。 殻口が小さく、螺層角が狭い。 体層と次体層は、弱い縦肋と弱い螺状脈が交わり、小さな顆粒を形成するが、 次体層より上方ほど螺状脈が目立たなくなる。 殻頂が大きく欠けた個体が多く、螺層数(体層と次体層を含む)は2.5〜4.5層が多い。 胎殻の殻高は2タイプあり、水深3m以深に殻高4mm以上が多く、水深3m以浅に殻高1〜3mmが多い印象である。 この違いが種を分かつものか、水深などが影響したのかは、不明である。
備考 文献2文献3の本種の写真及び図版は 全てハベカワニナで、 解説内容も本種とハベカワニナを混同していると思われる。この図鑑に従った影響か、 書籍及びインターネットなどで、本種とされている写真は、極一部を除いてハベカワニナであった。 縦肋がやや大きく顆粒(疣状)のハベカワニナを、 本種と誤同定していることが多い。 これらのことから本種に関する情報には注意が必要である。

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