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和名キタノカワニナ  (北の川蜷)
学名 Semisulcospira dolorosa (Gould, 1859)
Semisulcospira libertina L1 sensu Miura et al. (2020) ※種群
分類カワニナ科 カワニナ属 キタノカワニナ種
写真
トポ
タイプ
原記載 模式産地 (ホロタイプ/USNM 1663写真) は函館近郊の小川。
分布 青森県〜島根県(北海道・本州)。分布図のL1(青)。
環境 河川・湖沼の岩石〜泥底に広く見られる。
形態 殻底肋6本以上(平滑で数え難いこともある)で多く、縦肋は無いから顕著まで様々で、識別に有効ではありません。 カワニナ種群(カワニナ、本種、カワニナ種群L4)は、形態差異が判然とせず、分布による判断です。在来分布域に移入した種類は識別できていません。
備考 文献3S. libertina L1 を本種と同定しました。 琵琶湖水系産は本種も分布すると思われますが、両種の識別は困難なためにカワニナとしました。 チリメンカワニナ Melania reiniana Brot in Kobelt, 1876ハコネカワニナ M. niponica var. trachea Westerlund, 1883ヒタチチリメンカワニナ M. reiniana var. hidachiensis Pilsbry, 1902 は本種の新参異名と思われます。 従来は縦肋の無いカワニナ、有るチリメンカワニナとして、誤った同定が定着していました。 ゲンジボタルの餌として各地に移植されていますが、遺伝子汚染や自然破壊に直結するため行うべきではないです。

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