濃尾平野の淡水魚(7)








ニシシマドジョウ
 Cobitis sp. BIWAE type B
   
  
   
   
   
   
   
   
   
   
    
 
カメラの間近を通った 体側縦帯(L5)が確りした個体
泥を濾す
岐阜県の流れがある水の澄んだ河川で見かけます。 トウカイコガタスジシマドジョウと同所的に見られる場所は限られています。



トウカイコガタスジシマドジョウ
 Cobitis minamorii tokaiensis Nakajima, 2012
  
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
   
    
    
    
    
   
    
    
 
地味に餌を食べる 近付いたらすぐに逃げられた
一掬いで捕れる 汚い水路でも捕れる
Y型は体側縦帯が太い 驚いて潜る
雄がニシシマドジョウ雌を追う 貝殻と小枝に擦り付ける
12年6箇月飼育中の雄個体(Y型)
生息水域は広く個体数も少なくありません。Y型と呼称している、他の地域よりも斑紋が多様で、雌が全長8cmを超える水域があり、 ニシシマドショウとの交雑など、精査が必要だと思われます。



チュウガタスジシマドジョウ  国内移入種
 Cobitis striata striata Ikeda, 1936
谷川源五郎さんが岐阜県の濃尾平野西部(揖斐川水系)で1個体を捕られています。観賞魚として購入した個体を捨てた疑いがあります。



オオガタスジシマドジョウ  国内移入種
 Cobitis magnostriata Nakajima, 2012
琵琶湖産アユの放流時に移入されたと思われる個体が長良川で確認されています。



アジメドジョウ
 Niwaella delicata delicata (Niwa, 1937)
  
岐阜県の水温が低くて、水の澄んだ河川で見かける程度です。平野部に少なくて愛知・三重県には生息しないようです。



ホトケドジョウ
 Lefua echigonia Jordan and Richardson, 1907
   
    
  
 
水面に顔を出してまた急降下 野菜類ミックスを食べる
跳ねるように泳ぐ
平野部ではほとんど見られず、濃尾平野に隣接する丘陵地の小川や池で僅かに捕れる程度です。



ギギ  国内移入種
 Tachysurus nudiceps (Sauvage, 1883)
  
    
 
触っても寝ている 触ると素早く逃げた
石を退けたら幼魚がいた
年々増えています。ネコギギとの競合が心配されます。



ネコギギ
 Tachysurus ichikawai (Okada and Kubota, 1957)
平野部ではほとんど見られません。1990年頃にネコギギが25万円という価格で、裏取引されたという話を聞いたことがあります。最高額はミヤコタナゴの32万円です。



ナマズ  国内移入種?
 Silurus asotus (Linnaeus, 1758)
   
    
    
    
    
 
石の隙間に成魚を見つけた 障害物に隠れていたので触った
2匹が近いところにいた やすで採集
手掴みに失敗 2匹が並んで泳ぐ
片目の欠損した個体
生息水域は多いです。濃尾平野は国内移入種の疑いがあります。



タニガワナマズ
 Silurus tomodai Hibino and Tabata, 2018
 

逃げ足が速くて追えない

アカザ(クレード1)を銜えていた
平野部ではほとんど見られない魚のために希です。ナマズと同所的に確認しています。



アカザ(クレード1)
 Liobagrus reinii species complex Clade 1 Hilgendorf, 1878
    

オオカナダモの中に潜んでいた
平野部ではほとんど見られない魚のために希です。



ゴンズイ
 Plotosus japonicus Yoshino and Kishimoto, 2008

濃尾平野で初めて目撃
汽水域で2015年6月7日に初確認しました。



オトシンクルス・ヴェスティトゥス
 Otocinclus vestitus Cope, 1872
  
   
2016年1月24日に2個体を採集しました。腸から頗る川の苔の臭いがあり、放流直後ではなく、摂餌していたと思われます。