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■ 蒲焼の作り方 ■ フライパン+蓋(メソ用) 総合評価 ○70点
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用意するもの
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フライパン | なるべく焦げ付き難いもの。 |
蓋c | フライパンとの密閉度は高くなくて良い。 |
箸 | メソを引っくり返すときに使う。フライ返しやハンド・フィット・トングなどでも良い。 |
キッチンペーパー | たれを入れる前に余分なサラダ油を取り除く。 |
サラダ油 | 大さじ3杯程度は使う。 |
水 | フライパンに2回入れる。2回目はコップなどに入れて用意しておくと良い。 |
うなぎのたれ | 市販品で良いが、粘度が高ものは、みりんと醤油で薄める。 |
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メソ(全長31〜44cmの小型ウナギ)の多くは、脂度数や美味度数が低く、蒲焼には向きません。
無理やり蒲焼にすると、縮んで薄っぺらく、味がいまいちの、虚しい食べ物になります。
そこで勿体無いと思いつつ、釣れても逃がしたり、甘露煮などにしていました。
ここではメソをフライパン+蓋で蒲焼にする方法を紹介します。
普通の蒲焼よりも、味はより美味しく、手間と洗い物は少なく、煙はほとんど出ません。
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(1)サラダ油を引く
揚げるように焼くため、サラダ油は多めに入れます。
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(2)メソを乗せる
メソの身側が下になるように乗せます。
メソが浸かる程度の水を入れます。
※写真のメソは釣った日に冷凍。翌日に解凍して捌いて再び冷凍。その3日後に解凍せずフライパンへ乗せたものです。
| 0分 |
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(3)蓋をする
フライパンに蓋をして弱火にします。 火力は完成まで同じ弱火です。
| 1分 |
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(4)蒸し焼きにする
引っくり返す必要はありません。しばらく待ちます。
※蓋の密閉度が高くて、水分が飛び難い場合は、少しだけ隙間を空けます。
| 4分 |
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(5)水分が無くなるまで待つ
水分が無くなって、パチパチ油が跳ねる音に変わったら、蓋を外します。
フライパンに残ったサラダ油で、骨を揚げるような感じで、確り焼きます。
※フライパンを少し傾け、サラダ油をメソに集めます。少ない場合はサラダ油を足します。
| 10分 |
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★ポイント
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蓋を外してから、水分が確り飛んでいない場合、無理に動かすと身崩れします。
例えると「お好み焼きの具材を、鉄板に乗せた直後の状態」です。
メソが固まるまで待ちます。
引っくり返したときも同じで、すぐに動かしてはいけません。加熱とサラダ油によって、皮の水分が確りと飛んで、固まるまで待ちます。
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(6)確り焼く
焼け具合を見ながら、箸で2〜3回くらい引っくり返します。
カリっと食感はここで生まれるため、少し焼き過ぎなくらいが良いです。
| 16分 |
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(7)水を入れる
確りと焼けたら、皮側を下にし、メソが1/3ほど浸かる水を入れ、蓋をします。
| 16分 |
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(8)水分が無くなる丁度まで焼く
水分が無くなって、パチパチ油が跳ねる音に変わったら、蓋を外します。
まだ水分が残っていたら、引っくり返すなどして、無くなる丁度(身に水分を残す)まで飛ばします。
※確り焼かない。カリカリになったメソに水分を戻す、関東風の蒸しと同じ工程です。
| 19分 |
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(9)たれで焼く
たれを入れる前に、サラダ油が多く残っている場合は、キッチンペーパーで吸い取ります。これを怠ると油くどくなります。
たれを入れて、焼け具合を見ながら、2〜3回くらい引っくり返します。
※たれは非常に焦げやすく、たれの量が少ない場合は、弱火から極弱火に変えます。
| 20分 |
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(10)完成
蒲焼を丼に乗せて、ご飯にたれが落ちて、出来上がりです。
| 22分 |
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ウナギ全長42cmを、完成まで22分、味は74/100点(脂度数2+美味度数2)でした。
臭みは無く、小骨は気にならず、中はふっくらして軟らかく、外側はカリっとして、食感がとても良かったです。
同じ個体を魚焼網やフィッシュロースターなどで蒲焼にしたら、
サラダ油と水分の添加がないため、30/100点(脂度数1+美味度数1)くらいだと思います。
あえて欠点を探せば、たれをフライパンへ入れることで、
メソに焼き付くよりも、まとわり付く感じになります。
しかし、たれを付け焼きにすると、焦げやすいため、一長一短があります。
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フライパン焼法はメソ以外にも、脂度数の低そうな痩せたウナギにも良いと思います。
但し、脂度数の高そうな太ったウナギは、本来のウナギが持つ美味しい脂を、サラダ油が邪魔をして、美味度数を下げる恐れが高いです。
脂度数や美味度数が低いメソだからこそ、この方法が活きるのであって、良質ウナギは普通の蒲焼にされることをおすすめします。
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●失敗例
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(A)日本酒を使ったら失敗
フライパンにメソと半分浸かる程度の酒を入れ、弱火で蓋をして、
水分が無くなったら、たれを入れて、18分間で完成しました。
やや臭みがある。小骨が気になる。中はふっくらしているが、酒の風味が残って、メソの味を壊していた。
また、酒の成分がフライパンの底に残り、それが焦げてメソに移ってしまった。
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(B)油くどくなった失敗
フライパンにサラダ油をひいて、メソと半分浸かる程度の水を入れ、弱火で蓋をして、
水分が無くなったら、たれを入れて、20分間で完成しました。
臭みはほとんどない。小骨は気にならない。中はふっくらしていない。
全体的に揚げたようで、カリっとしている。サラダ油がメソとたれに混ざってくどい。
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(C)ほぼ合格だが焼きが甘くて失敗
フライパンにサラダ油をひいて、メソと半分浸かる程度の水を入れ、弱火で蓋をして、
水分が無くなったら、サラダ油を取り除き、たれを入れて、20分間で完成しました。
臭みはほとんどない。小骨は気にならない。中はふっくらしていない。
全体的に揚げたようで、カリっとしている。関西風としては合格に近い。
あえて欠点を探せば、一口目だけ僅かな臭みが鼻を抜けた。
これは焼きが甘いためだと思われた。
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(D)たれが焦げて失敗
フライパンにサラダ油をひいて、メソと半分浸かる程度の水を入れ、弱火で蓋をして、
水分が無くなったら、確り焼いて、水を入れて、水分が無くなるまで焼いて、
サラダ油を取り除き、たれを2度付け焼きして、43分間で完成しました。
臭みはない。小骨は気にならない。中はややふっくらしている。
ここまでは問題ないが、粘度の低いたれを2度付け焼きしたところ、
たれが焦げて、メソに焼き付き、少し苦味が出てしまった。
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昔にフライパンで作った蒲焼は、中火で15分ほど焼きました。表面だけ焦げて臭くて食べられたものではなかったです。
こうした問題点をこの方法は解決できました。
まず、多めのサラダ油を使うことで、表面だけ焦げずに、中まで確り火が通りました。
しかし、臭みは僅かに残り、揚げ物のようになりました。
そこで餃子を焼くような蒸し焼きを、二度行うことで臭みを消し去り、中はふっくらさせることが出来ました。
もうメソを捨てるなんて勿体無いです。
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