■池について
愛知県にある小さな池です。地域住民の方のお話では土地は個人が所有するものだそうですが、
何人も伺いましたが地主は分かりませんでした。
採集は注意を受けることもなく、邪魔にならなければ捕れば良いと仰る方ばかりでした。
なお、私が幾度か使用した籠網は愛知県漁業調整規則によって一般水域では禁止されています。
池の水は1箇所の細い溝からのみ流出し、傾斜がきつくて魚の遡上は不可能に近いと思われます。
池の水深は深いところでも1mほどで、渇水期には溝から水が流れないほど減水しますが枯れることはないそうです。
透明度は悪く濁っていることがほとんどで、緑色になるほど富栄養化することもありました。
護岸はコンクリート製杭板が垂直に打ってあるところや土嚢などが主でした。
底質は砂礫に泥が被さったところが多く、枯木やごみなどの障害物も見られます。
ここでは池の名称を仮に「田平池」とします。
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■1998年6月27日、初めて田平池に訪れる
小魚を求め原付を走らせていた私の前に、
池でブラックバス釣りをしている子供がいたので声を掛けてみました。
「この辺りに小さな魚がいるところってないかなぁ?」と尋ねると、
「この池はいないけど、別の池ならいるよ」との答えが返って来ました。
現代の子供はテレビゲームやパソコンばかりしている印象ですが、地元にいる生き物には詳しいのです。
お礼を言って教えてもらった池に行ってみました。
そこに着くなりメダカ類や小魚がたくさん泳ぎ、よく見るとタナゴ類までいました。
飼育魚の餌に持って帰ろうと思い魚捕りを始めました。
そうすると捕れたタナゴ類は稚魚から成魚まですべてシロヒレタビラ。
200尾ほど採集できて他にはモツゴを確認しました。
愛知県でシロヒレタビラがこれほど多く生息しているところは聞いたこともなく、
持ち帰って翌日に27個体を標本にしました。
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■1998年6月〜12月の採集
| 確認魚種 | 確認回数 | 備考 |
1 | シロヒレタビラ | 7回 | 多いときで約250尾ほど捕れた |
2 | モツゴ | 4回 | 多くても1回に10尾前後 |
3 | クロダハゼ類(不明型?) | 4回 | 少ない |
4 | コイ導入型 | 4回 | 少ない |
5 | オオクチバス | 4回 | 成魚のみ確認。極わずか |
6 | ミナミメダカ | 4回 | 少ない |
7 | ギベリオブナ(キンギョ) | 4回 | 極わずか |
8 | スゴモロコ | 1回 | 極わずか |
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6月に確認してから12月まで毎月(計7回)採集を行いました。
漁法は籠網や釣りを中心に行い、捕れた魚のほとんどは田平池に逃がしました。
7回の採集で判ったことは、シロヒレタビラが稚魚から成魚まで安定して捕れ、最も多く見られた優先種でした。
他の地域のシロヒレタビラと比べて、成熟したと思われる個体でも小さいのが特徴で、
狭い水域に増え過ぎて矮小化した結果と考えられました。
上表の魚相を見ると放流魚と思われるものが色濃く出ています。
シロヒレタビラも放流によって増えた可能性もあります。
また二枚貝が池の中央あたりに生息しているという話は聞いていましたが、
常に水が濁っているため貝殻すら見かけることはありませんでした。
オオクチバスは池全体でも子供たちが放流したと話していた推定5尾ほどと考えられ、
それらは釣りや投網によって駆除されたと聞いています。
それ以降はほとんど生息していないと思われます。
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■放流とニワカトリコ
1998年に田平池はAさんとBさんにそれぞれ別の日にご案内しました。
2人とも淡水魚保護に関心を持っておられ、私だけでなく3人で池を守りたいという気持ちでいました。
それから少し経ったある日、Aさんからシロヒレタビラを別の池に放流したという話を聞きました。
その池は教えてもらえませんでしたが、なんて勝手なことをするのだと思いました。
他にもタナゴ類のために二枚貝を各地に放流したことがあるとも聞きました。
私は止めたほうがいいと強く訴えました。その後また問題が起きました。
Aさんからの電話でBさんがシロヒレタビラを業者に売っていると言うのです。
まさかと思いながらBさんに電話で問い質したところ事実でした。
私と一緒に捕りに行った際の個体を売ったそうで、その後は新たに捕りに行っていないということでした。
過去にも捕った魚を売ったこともあったそうですが、私は1度もそうしたことは聞いていませんでした
(俗に淡水魚を専業で捕って売る人をトリコ、Bさんのような人をニワカトリコと呼びます)。
私が生息地を教えたがために最悪な結果になってしまいました。
私と2人の関係は悪くなり、連絡も取らなくなって行きました。
生息地を他人に教える行為は、極めて慎重にする必要があると痛感した出来事でした。
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■タイリクバラタナゴと二枚貝を初めて確認
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それから田平池は1999年11月頃まで誰にも教えずにいましたが、ふなむしさんは
信用が置けると思い一緒に出かけました。いつものように籠網を仕掛けてしばらくしてから引き上げると、
シロヒレタビラの他にタイリクバラタナゴ(外来種)が入っていたのです。そのほとんどが若魚でした。
また、浅い場所で今まで一度も未確認だったイシガイ(これ以降も複数確認)を見つけました。
私の採集記録を辿ると1999年7月というのが最後で、
初採集からその時までタイリクバラタナゴも二枚貝も確認はしていませんでした。
この数ヶ月の間に何らかの形で侵入したと思われました。
ふなむしさんと私の推論は、誰かがシロヒレタビラのために二枚貝を放流し、
その貝に産み付けられていたタイリクバラタナゴが大きくなったという仮説でした。
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■2002年5月の採集(タイリクバラタナゴ確認から約2年半)
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2002年5月にふなむしさんより田平池の状況を教えて頂きました。
タイリクバラタナゴだけでシロヒレタビラは捕れなかったというのです。
この池にタイリクバラタナゴが侵入したことによって、遅かれ早かれシロヒレタビラは減るだろうと思っていましたが、
そこまで厳しい事態になっているとは想像もつかず、同月に私も出かけてみることにしました。
籠網5個30分でそこにはシロヒレタビラ、タイリクバラタナゴ、モツゴが入っていました。
他にはコイ導入型を5尾ほど目撃し、子供たちがたも網でクロダハゼ類(不明型?)を捕っていました。
浅いところでは放流起源と思われる二枚貝を採集しました。他に環境面などは特に変わった様子はありませんでした。
上の写真は同じ発砲スチロール容器にシロヒレタビラとタイリクバラタナゴを入れて撮影したものです。
シロヒレタビラは5尾のみで成魚しか確認できませんでした。
タイリクバラタナゴは見ての通り凄まじい数量で稚魚から成魚まで捕れました。
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■生態的地位(niche)
ニッチとは生態的地位のことを示し、自然の中で同じ生態を持つ種類の共存は難しいとされています。
新たに侵入した種類によって同じニッチが侵され、
侵入した種が圧倒的な優位になり、在来生物が激減するという例は少なくありません。
特にメダカ類とカダヤシの関係は有名です。メダカ類がいるところに外来種であるカダヤシが侵入すると、
メダカ類が生活していた場所を駆逐されしまうのです。
かつて名古屋市にメダカ類が多く生息していた場所がありました。
そこへカダヤシが入ってしまい、今ではカダヤシしか見られなくなりました。
「日本のコイ科魚類」によると1950年頃までイタセンパラが多数生息していた場所で急減し、
それに替ってタイリクバラタナゴが著しく繁殖しているとあり、
両者の増減に関係があるのではないかと示唆されています。
これも両者のニッチ争奪によるタイリクバラタナゴの優勢が考えられます。
この田平池もタイリクバラタナゴという移入生物によって、
シロヒレタビラのニッチが侵されて激減し、絶滅するまでの過程だと考えられます。
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■どうしたら良いのか
2002年5月に採集した多数のタイリクバラタナゴは全て駆除しましたが、
地道に駆除するにも限界があり、既に間に合わない状況だと考えられます。
行政などにシロヒレタビラの保護を促したとしても、
環境省指定の絶滅危惧種でもなければ(その後2007年8月3日に絶滅危惧TB類に掲載)、
愛知県のレッドデータブックにすら上っていない、
何の肩書もない生物を守ってくれるところはないでしょう。
個人や市民団体の善意で少数の個体から繁殖を続けたとしても、
安定して累代飼育を続けられる保障はありませんし、近交弱勢など別の問題も起きてしまいます。
更に増やした個体を自然へ放流することは、予期しない水槽内の病原体を同時に移植してしまい、
それに感染した生物達への悪影響もあるため、出きるだけ避けたいことです。
別の水域へ放流するとシロヒレタビラは一時的に増えるかもしれませんが、
何かが増えるということは一方で何かが減っているわけで、
シロヒレタビラは増えたが他の生物が絶滅してしまっては意味がありません。
そもそもこのシロヒレタビラも放流起源の疑いもあるため複雑で難しい問題です。
私としてはひとまず標本を保管して当サイトで現状を報告し、
いつか結論を出せるであろう将来に先送りするしかありません。
■生息地を教える時は慎重に
問題の原点は私が保護の意味で生息地を教えたことに発します。
私はこの事例を猛省して生息地情報は極めて慎重に扱うようになりました。
相手の考え方などをよく知ってからでないと、間違った保護対策をされてしまったり、
知らない間に売られてしまうことがあるのです。
本格的に乱獲して売り飛ばされてしまうこともありえることです。
淡水魚のことを考えると生息地は気軽に教えてはいけないのです。
不特定多数を募って開催されるお魚捕りツアーや採集オフ会などは、
そのときは楽しくとも数年後に問題が起きてからでは遅いのです。
ましてや不特定多数に向けて教えることになる生息地公開は厳に慎むべきです。
■安易な放流を未然に防ぐしかない
善意の放流は最悪の結果になることがあります。
シロヒレタビラのために放流されたと思われる二枚貝が、シロヒレタビラを絶滅させてしまっては逆効果です。
二枚貝の中にタイリクバラタナゴではなく、他地域のシロヒレタビラが入っていたとしたら在来集団と交雑してしまい、
その地域で長い年月をかけて独自に進化を遂げた遺伝的集団が消えてしまいます。
交雑した個体群では地域特有の環境変化について行けなくなり絶えてしまうかもしれません。
これは田平池にもともといたかもしれない二枚貝にも言える事です。
過ちに気付いても駆除は成功例に乏しく、放流後では取り返しがつかないのです。
■田平池の事例から
オオクチバスやブルーギルなど外来種を駆除するイベントは盛んになりましたが、
タイリクバラタナゴを駆除しているというイベントはどこにも見かけません。
ニッポンバラタナゴとの交雑問題だけが取り上げられ、
オオクチバスやブルーギルよりも悪影響がないと考えられているからかもしれません。
また綺麗な魚で熱心な愛好者も多く、駆除に抵抗があるのも1つの理由でしょう。
しかし、田平池の事例を見ても分かるように、
優先種だったシロヒレタビラはタイリクバラタナゴが入ったことにより、
確認から3年経たずしてタイリクバラタナゴの池になってしまいました。
善意ある放流から在来生物の生態的地位を脅かし、これほどまでに激減させてしまうことがあるのです。
田平池ではタイリクバラタナゴという外来種でしたが、希少という肩書のある在来種であったとしてもそれは同じことです。
外来種や在来種または希少種を問わず、淡水魚の放流は安易に行ってならない行為と十分に認識する必要があるのです。
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年月 | 出来事 | 優先種 |
1998年6月 | 初採集でシロヒレタビラを約200尾確認 | シロヒレタビラ |
1998年7月 | Bさんを田平池に案内する |
1998年12月 | Aさんを田平池に案内する |
1999年7月 | これまでタイリクバラタナゴと二枚貝は未確認 |
1999年11月頃 | タイリクバラタナゴ(若魚)と二枚貝(イシガイ)を初確認 | ↓ |
2002年5月 | タイリクバラタナゴ(約250尾) シロヒレタビラ(5尾) | タイリクバラタナゴ |
2003年5月 | タイリクバラタナゴ(約250尾) シロヒレタビラ(4尾) |
2004年5月 | タイリクバラタナゴ(約250尾) シロヒレタビラ(0尾) |
2005年5月 | タイリクバラタナゴ(500尾以上) シロヒレタビラ(15尾) |
2006年5月 | タイリクバラタナゴ(0尾) シロヒレタビラ(0尾) オオカナダモ大繁茂 | オオカナダモ |
2007年5月 | タイリクバラタナゴ(0尾) シロヒレタビラ(0尾) 絶滅か |
2008年5月 | タイリクバラタナゴ(0尾) シロヒレタビラ(0尾) 絶滅したと考えられる |
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●2003年5月の採集(タイリクバラタナゴ確認から約3年半)
籠網6個30分でシロヒレタビラ(成魚4尾)、タイリクバラタナゴ(約250尾)、モツゴ(18尾)。
●2004年5月の採集(タイリクバラタナゴ確認から約4年半)
籠網6個30分でタイリクバラタナゴ(約250尾)、モツゴ(5尾)、ミナミメダカ(数尾を目撃)。
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●2005年5月の採集(タイリクバラタナゴ確認から約5年半)
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籠網5個30分でシロヒレタビラ(成魚14尾+稚魚1尾)、タイリクバラタナゴ(500尾以上)、モツゴ(22尾)、フナ類(ギンブナ?)(数尾を目撃)。
これまでフナ類(ギンブナ?)は未確認のため新たに放流された可能性が高いと考えられます。
シロヒレタビラ雌の中には尾鰭が異形な個体も含まれました。
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●2006年5月の採集(タイリクバラタナゴ確認から約6年半)
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外来種のオオカナダモに埋め尽くされ、小魚の群も籠網を入れる場所もなく採集を断念しました。
2ヶ月前の3月に訪れたときは、これまでで最も小魚の群が少なく、
その群をたも網で掬うとタイリクバラタナゴ、ミナミメダカ、モツゴが見られました。
2005年5月の採集で見られなかったオオクチバスとコイ導入型が見られ、
この10ヶ月間で放流された可能性が考えられました。
今回は僅かにあるオオカナダモの切れ目にオオクチバス2尾、コイ導入型3尾、ゲンゴウブナ1尾、
フナ類(ギンブナ?)2尾、ナマズ1尾、ミナミメダカ?1尾を目撃し、
このうちミナミメダカ?以外は全長25cm以上の大型魚で、
これまで見られなかったゲンゴウブナとナマズは放流された可能性が考えられました。
3年ほど前から目立つようになったオオカナダモが池を埋め尽くし、
その僅かな切れ目は大型魚が占拠しているため、
そこに二枚貝があったとしてもタナゴ類は容易に産卵できません。
シロヒレタビラどころかタイリクバラタナゴすら絶滅しそうな状況です。
タイリクバラタナゴの池は約6年半でオオカナダモの池に替わり、
その大繁茂が小魚に甚大な悪影響をもたらしたようです。
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●2007年5月の採集(タイリクバラタナゴ確認から約7年半)
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2006年5月と同様にオオカナダモに埋め尽くされ、1箇所だけ浅い僅かな切れ目に小魚が集まり、
たも網で掬うとコイ導入型、ゲンゴロウブナ?、モツゴの何れも幼魚が捕れました。
おそらく2006年5月の際に見られた数個体の成魚が繁殖したものと思われます。
成魚はコイ導入型がオオカナダモの上に乗って静止している1尾だけで、
他はオオカナダモの占領で棲めなくなったと考えられます。
幼魚が捕れた場所以外でオオカナダモを掻き分け、たも網を入れても何も捕れず、
シロヒレタビラとタイリクバラタナゴは絶滅した可能性が高いと考えられました。
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●2008年5月の採集(タイリクバラタナゴ確認から約8年半)
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2006年5月と2007年5月とは異なってオオカナダモはやや減退していました。
籠網6個を仕掛けることが出来きましたが何も捕れませんでした。
たも網ではコイ導入型の稚魚のみ確認しました。
全長15cm程度のフナ類と、全長50cm程度のコイ導入型を、それぞれ5個体ほど目撃しました。
おそらく現在この2種以外に魚類は生息していないと思われます。
田平池の定期採集はこれで最後にしようと思います。
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■10年間のまとめ
この1998〜2008年の10年間に、大量にいたシロヒレタビラはタイリクバラタナゴの進入から6年余りで絶滅し、
勝ち残ったタイリクバラタナゴは、泳ぐ隙間さえなくなるほどオオカナダモが増えて絶滅しました。
オオカナダモの池になって他の魚も棲めないと思っていたら、コイ導入型だけはその子孫を残していました。
「この池はコイしかいない」というのは、実はこうしたニッチ争いが知らない間に各地で行われ、
コイ導入型だけが生き残った結果なのかもしれません。
池の魚相は人によって変動し、オオカナダモを刈り取るなど人が管理しないと荒廃します。
これは池が自然ではなく人造物であることを象徴した現象です。
丘陵地にある池のほとんどは人が造ったものです。
そこにいる魚や環境は自然ではないことを認識するべきです。
この田平池からは「生息地情報は慎重に」「安易に放流しない」「タイリクバラタナゴの脅威」「水草が魚を排除する」など、
多くの問題をこれまで以上に深く知りました。
この事例が無駄にならずに、別の地域で活かされることを願っています。
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