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私は雑魚を捕獲する手段の1つとして釣りをしています。網で容易に捕れる場所であれば釣りはしません。
そのため繊細な釣り道具で、引きを楽しむような拘りはありません。
飼育魚にする場合は弱らせないよう気を付け、食べる場合はどれだけ効率良く釣るかに重点を置いています。
また、同じ魚ならば出来るだけ安価な道具で、短い時間で釣ることを考えています。
ようするに、当ページで紹介するのは、雑魚釣りではなく雑魚釣獲です。
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投げ釣りにはスピニングリールと、短く仕舞える竿(150〜180cm)を使っています。
スピニングリールと投げ竿のセットで、ほとんどは1500円以下です。それをバケツに3〜5本ほど立てて入れています。
この竿でニホンウナギ、シロヒレタビラ、カワバタモロコ、ビワヨシノボリ、カダヤシなど色々と釣っています。
硬い竿ほど針掛かりが良いため、長く愛用しています。
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●仕掛け
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市販のワカサギ針(7本針)のセット仕掛けを使います。針は細地袖と秋田狐が主流で、赤虫が刺しやすい前者を使うことが多いです。
おもりはなす型4号が最も良く、これより重いとハリスが切れやすく、軽いとラインがうまく張りません。
底が岩場だとやや高価ですが、細長い棒状おもりが根掛りし難いです。
この仕掛けで琵琶湖に投げ入れると、カネヒラ、ヒガイ(ビワヒガイ型)、ハスが一度に釣れて来ることもあります。
デメモロコ琵琶湖型は深場にいるため、たも網や浮き釣りでは捕れず、この胴突き仕掛けだけで釣獲しています。
私は2003年からこの釣り方をしており、
ホンモロコ釣りが盛んな某所では、2007年くらいまでほとんどの方が浮き釣りをされていました。
しかし、私や仲間がこの仕掛けで竿頭になったり、釣果を上げるのを見て真似され始め、
2010年に入ると近くの釣具店で、ワカサギ仕掛けよりも幹糸が太い程度の、
投モロコ仕掛なるものが販売されるまでに至りました。私としては複雑な心境ですが、
長く軟らかい竿で、ラインを確り張らない方が多く、私や仲間よりも釣果に差は出ています。
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●餌
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餌は赤虫を使います。雑魚のほとんどはこれで釣れます。入手できない場合はサシ虫なども代用できます。
冷凍赤虫を解凍しても刺し難くて使えません。
頭掛けは餌だけをつままれ、竿がしなっても釣れないことが増えます。
2本胴掛けは赤虫の体液が出やすく、餌換え頻度が高くなります。
3つの掛け方のうちどれが良いかということは一概に言えません。
私は無精で竿を片付ける際に、胴突き仕掛けを竿に巻き付けます。
赤虫も外しませんが、バケツにそのまま入れても悪臭はなく、1週間も経つと干乾びます。
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●赤虫の保管
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釣りで余った赤虫を釣り場に放流してはいけません。その場所にとっては外来種になります。
赤虫はユスリカ科の総称で1種類ではありません。
家に持ち帰ってゴミにするか、次に釣りするときまで保管します。
写真のような百均で購入できるバケツと、金網状の小物入れを曲げて引っ掛け、
水を注いでから小物入れの中に赤虫を入れます。
しばらくすると赤虫が小物入れの隙間から通り抜け、
バケツの底は元気な赤虫、小物入れの中は死んだ赤虫に分けられます。
水温がだいたい3〜17℃であればバケツのまま長期保管できますが、
2℃以下や18℃以上になるようであれば、タッパーに入れて冷蔵庫で保管します。
どちらの場合も1週間に1回ほどは水換えします。
赤虫は高温に弱いため、夏場は発泡スチロール容器などに保冷剤を入れ、釣り場へ持って行きます。
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全長1mほどあるワカサギ針(7本針)は、ぶっこむと下から上まで餌のある水深が違うため、
雑魚の種類によって掛かかる場所が異なってきます。
ビワヨシノボリでは最下の針でしか掛かったことがなく、ハスはだいたい上から2つの針に掛かってきます。
狙う魚に応じて竿の高さを変える必要があります。そこで竿立に立て掛けたり、地面に寝かせたりします。
ぶっこんだ後はラインを常に張った状態にします。これが少しでもゆるいと掛かりが悪くて釣果に差が出ます。
魚の当たり後は口が切れて外れやすいため、無理に引いて合わせず、
竿の位置を高くしてリールを巻いて取り込みます。
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●竿立釣法
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ぶっこみ釣りでは一般的な設置方法です。竿を1本だけ立てるタイプと、4本程度は並べられる三脚タイプがあります。
三脚竿立は設置場所で脚の長さを調整し、倒れないよう重しを引っ掛け、胴突き仕掛けをぶっこんだ竿を置きます。
長所は三脚竿立が場所取りの役目を果たし、他の釣り人に邪魔され難いです。
横から見れば当たりが分かり、座ってのんびり釣りが出来ます。短所は風が強いと三脚竿立が倒れやすく、
竿のラインも風で流されて張らないため、当たりが分かり辛くて針掛かりも悪くなります。
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●寝かせ釣法
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竿立釣法と違って、竿立の購入や設置が不要で、手軽にできます。
胴突き仕掛けをぶっこんだ竿を、コンクリート護岸と平行かそれに近い状態で置きます。
長所は雑魚の多くは水域の中層から底層で生活しているため、雑魚がよく釣れる棚を狙いやすいです。
また、風が強くてもラインが短い距離で入水するため、あまり影響を受けずに針掛かりも良いです。
短所は地面がコンクリートでないと設置が難しく、それ以外の場所はバケツなど硬く低い物の上に竿を乗せる必要があります。
雑魚に竿ごと水域へ引きずり込まれることはないですが、
30cm級のフナ類などが掛かると徐々に竿が移動することもあります。
心配であれば竿の横に重い石などを置くと安心です。
また、竿があることに気付かれずに他の人が釣りを始めたり、踏まれたりする恐れがあるため、
竿立釣法よりも目配りする必要はあります。
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胴突きぶっこみ釣りでほとんどの魚は釣れますが、
小河川などは水深が浅くて針が水上に出てしまったり、
おもりの投入音で魚が散って警戒心が高まり、しばらく釣れなくなる事があります。
狙う魚の棚が定まっている場合は、浮き釣りの方が良いと思います。
釣った魚を飼育したりその場に逃がす場合は、出来る限り魚を傷をつけないようスレ針を使います。
仕掛けは写真のように単純で、玉浮きを使用しています。繊細な感度の浮きを使うほうが楽しいですが、
玉浮きは沈み難くて抵抗が強いため、水の流れに応じて浮きを変える必要も少なく、
雑魚が口にくわえて引いた時に、合わせなくても針掛かりが良いのが特徴です。
餌の交換は胴突きぶっこみ釣りよりも楽なため、赤虫を1本胴掛けにして針掛かりの良さを重視しています。
当たりがあったときの合わせは、引っ掛けるのではなく、引き抜くようにすると、刺さりやすくて外れ難いです。
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●延べ竿とリール竿の浮き釣り比較
リール竿でカワバタモロコ |
延べ竿 |
○繊細な釣りができる。
×前方に投げ込む距離の調整は面倒。
×深い底付近へ仕掛けを入れられない。
| リール竿 |
×繊細な釣りはできない。
○前方に投げ込む距離の調整は容易。
○深い底付近へ仕掛けを入れられる。
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定点的な場所へ仕掛けを入れる場合は、延べ竿の方が繊細な釣りは出来ますが、届く範囲は決まっています。
リール竿は川の流れに乗せて、ラインを出したままにしたり、延べ竿では届かない場所へ投げ込むことが可能です。
どちらが良いかは目的によりますが、私はリール竿を選択することが多いです。
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●練り餌
赤虫が入手できない場合は、多くの釣具店で購入できる、ばらけ難いグルテンマッシュを使っています。
出来るだけ硬くして水に付けても崩れない餌を作ります。
規定量より水を少なくして団子状に練り、水分が蒸発しないよう容器に入れて蓋をします。
餌を使うときは両手でこすり合わせて棒状にし、先端を極少量だけちぎって使います。
写真の針の左側はゴマですが、それよりも餌を小さくし、針先を隠す程度に付けます。
餌が硬いため1回の餌付けで、5匹釣っても外れないこともあります。
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